子供ではアルギニンも必須アミノ酸で不足するとタンパク質構成に影響します


機能の未熟な子供の体では非必須アミノ酸のアルギニンも十分つくり出せないため、必須アミノ酸として摂取しなければ体内でのタンパク質合成に影響するでしょう。すると骨の軟骨が増えにくくなり身長の伸びに影響しやすくなります。

そのため必須アミノ酸とアルギニンを含む食べ物を適度に続けて取るとよいでしょう。また朝食の栄養は偏りやすいため、トーストだけなど炭水化物のみにならないようアミノスコアの高い食品やアルギニンを含む食品を取り入れることが大切です。

子供の体は未熟で十分アルギニンをつくり出せません

非必須アミノ酸にあたるアルギニンは健康な大人の体では必要量をつくり出せますが、子供はその機能が未熟であり十分補い切れていません。したがって食べ物でアルギニンも補う必要があるのです。

ひとつでも不足すると影響が出る

必須アミノ酸は9種類ありますが、そのうちひとつでも十分取れていないと体内でタンパク質の合成ができなくなります。なぜなら摂取量の中でもっとも不足している量までしかタンパク質の合成ができなくなってしまうからです。

そして子供の体内ではそこにアルギニンも含まれるため、必須アミノ酸に加えてアルギニンも取ることが必要です。もしタンパク質の合成が十分行われなければ、骨端線で軟骨細胞がスムーズに増えなくなるなどの可能性があるため摂取が欠かせません。

子供の身長を伸ばすにはタンパク質が不可欠

骨が伸びると身長も伸びますが、元から硬い状態で長くなっているわけではなく、伸びる部分にあたる骨端線は軟骨でできています。ここで軟骨細胞が増殖し石灰化されることを繰り返して骨が長くなるのです。

この軟骨細胞はタンパク質でできているため、合成がうまく進まなければ背も伸びにくくなるでしょう。

他の必須アミノ同様食べ物からアルギニンを取りましょう


必須アミノ酸の含有量を数値で示したものがアミノスコアですが、アミノスコアの高い食品と合わせてアルギニンを含む食品も取りましょう。

アミノスコアの高い食品

アミノスコア100の食べ物は、豚肉ロース・生あじ・鶏卵・牛乳・大豆があり、73のじゃがいも、61の精白米、56のりんごと続きます。

アルギニンの豊富な食品

ゼラチン・湯葉・かつお節・凍り豆腐・らっかせい・ごま・鶏肉・豚肉などがあります。このうちアミノスコアの高い食品の中に豚肉や大豆があることから、それらの食品を積極的に取るようにすると必須アミノ酸も合わせて摂取できるでしょう。

バランス良く豊富な種類の食品を使う

アミノスコアの高い食品やアルギニンの豊富な食品の中でも、偏らずあらゆる種類を使うと違った種類の栄養素が取れます。そして体内でのタンパク質合成にはアミノ酸以外にもさまざまな栄養素が必要なため、できるだけ食品の数を増やすことがおすすめです。

栄養バランスが偏りがちな朝食を見直しましょう

日本人の食生活の変化により朝食でパンを食べる家庭も増えており、それにともなって朝食で必須アミノ酸やアルギニンを取る機会が減っています。しかしパン食をやめて必ずしも和食に変えなければならないわけではなく、メニューを加えて栄養バランスを整えましょう。

アミノスコアをクリアするための朝食メニュー

もしトーストだけになっていれば、ゆで卵やスクランブルエッグ・ソーセージ・ハムなどを加えてみましょう。飲み物は牛乳や豆乳、デザートにフルーツの入ったヨーグルトを加えることもおすすめです。

余裕があれば、えだまめなどをのせたビーンズサラダもあるとよいでしょう。また和食に切り替えるのであれば、ご飯のアミノスコアが61なので、そこへ卵焼きや焼き魚、納豆、味噌汁などをプラスすると十分100にすることができます。

大豆製品も含まれているため、アルギニンの摂取も行えるメニューでしょう。

(まとめ)アルギニン不足は体内でタンパク質をつくれない?

1.子供ではアルギニンも必須アミノ酸で不足するとタンパク質構成に影響します

子供はアルギニンも非必須アミノ酸に含むため摂取が必要で、不足すると身長の伸びに関わることがあります。そのため食事で必須アミノ酸とアルギニンを十分取りましょう。

とくに朝食は炭水化物だけになりやすく、栄養バランスに気をつけたメニューにします。

2.子供の体は未熟で十分アルギニンをつくり出せません

子供の体内ではアルギニンも十分つくり出せないため、必須アミノ酸とともに補いましょう。

もしひとつでも不足すれば体内で十分なタンパク質の合成が難しくなり、骨の軟骨細胞の増殖にも影響して身長がなかなか伸びない場合もあります。

3.他の必須アミノ同様食べ物からアルギニンを取りましょう

必須アミノ酸の含有量を表す数字がアミノスコアで、その数値の高いものとアルギニンを豊富に含む食品を取るとよいですが、中でも豚肉や大豆は両方含みます。

また食材の種類を増やすことで取れる栄養素も増えるため、できるだけ違った食品を取りましょう。

4.栄養バランスが偏りがちな朝食を見直しましょう

食事の中でも朝食は栄養が偏りやすいため、トーストだけのようにならないことです。パン食であれば、ゆで卵・ソーセージ・ヨーグルトなどを加えましょう。

和食では卵焼き・納豆・味噌汁・焼き魚などで十分な量の栄養補給になります。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe
経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 田邊雄医師