成長ホルモンの分泌には睡眠時間の確保はもちろん、質の良い睡眠が必要だといわれています


身長を伸ばすためには成長ホルモンが欠かせないといいますが、睡眠時間を長く取るだけでいいというわけではありません。深い眠りのノンレム睡眠のときに成長ホルモンが多く分泌されるため、睡眠の質も成長ホルモンの分泌に大きく関わってくるといえます。

成長期のうちは、睡眠の質が良いことに加え、8~10時間程度睡眠をとることが理想的とされています。

成長ホルモンが多く分泌されるのはノンレム睡眠のときだといいます

睡眠時間が不足している子どもは、低身長になる可能性が高いといわれていることをご存知でしょうか?古くから知られていることわざに「寝る子は育つ」というものがありますが、これは、よく寝る子は丈夫に育つという意味で使用されてきました。

しかし、ただのたとえ話ではなく、科学的に証明されている事実だといわれているのです。
身長を伸ばすのに必要なホルモンが「成長ホルモン」です。
成長ホルモンには骨芽細胞の働きを促進する作用があるといいます。

つまり、骨の成長をサポートする役割というわけです。
骨が伸びることは身長が伸びることに繋がるため、十分な睡眠をとることが不可欠だといえるのです。

しかし、睡眠時間を多く取るだけで良いというわけではなく、眠りの質も成長ホルモンの分泌に大きく影響してくるといいます。
睡眠には浅い眠りの「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」がありますが、このうち成長ホルモンを多く分泌するのは「ノンレム睡眠」のときだと考えられています。

そのため、深い眠りが十分とれていることも子どもの成長には重要だといえます。
特に、眠りについてから2~3時間後くらいにもっとも深い眠りが訪れるといい、この時間の眠りの深さも成長ホルモンの分泌に影響するといいます。

子どもの平均睡眠時間が減少している傾向にあるといいます


日本人よりも欧米人の方が身長が高い傾向にありますが、これは平均的な睡眠時間と比例していると考えられます。
日本人は欧米人に比べて睡眠時間が短く、大人だけでなく成長期の子どもにもいえることです。

子どもの睡眠時間は減少の一方だといいますが、本来、小学校低学年までの子どもであれば10時間以上、小中学生であれば9時間~9時間半以上、高校生であれば8時間以上の睡眠を取ることが理想的だとされています。
子どもの睡眠時間が減少している背景には、ライフスタイルの変化や習い事、スマートフォンやゲームの普及などにより就寝時刻が遅くなっていることが挙げられるでしょう。

3歳の子どもを例に挙げてみても、22時以降に就寝する子どもの数は全体の半数以上だといいます。
就寝時間が遅くなるということは、起床の時間も遅くなるということに繋がります。

現代の子どもが朝食を食べない傾向にあるというのは、このことが原因の一つと考えられています。
成長期の子どもは3食しっかりと食べ、たくさんの栄養を摂取することが必要ですから、朝食を抜くことは低身長になるリスクを高めるといっても過言ではないでしょう。

深い睡眠をとるための対策法はいくつか挙げられます

十分な睡眠時間をとり、質の良い睡眠を取るためには、どのような対策を行ったらよいのでしょうか?
ここでは、その方法をいくつかご紹介していきます。

就寝前のテレビやゲームは控える

寝る前のテレビやゲームは極力控えさせた方が良いです。これらは脳を活性化させ、交感神経を刺激してしまいますから、目がさえて眠れなくなってしまう恐れがあります。

就寝前にスマホを見ないこと

パソコンやスマートフォンからはブルーライトという青い光が出ているといい、この光は太陽にも含まれていることから、睡眠ホルモンである「メラトニン」の分泌を抑制してしまうと考えられています。
就寝前にはパソコンやスマートフォンの電源を切るようなルールが必要でしょう。

寝る2時間前に食事を済ませる

夕食は寝る2時間前までに済ませた方がよいとされています。消化されていない食べ物が胃に残留してしまうと、睡眠の妨げになる恐れがあるからです。
間食を取る場合も同様です。

(まとめ)睡眠をたくさんとれば成長ホルモンが分泌される?

1.成長ホルモンの分泌には睡眠時間の確保はもちろん、質の良い睡眠が必要だといわれています

成長ホルモンにより身長が伸びると考えられていますが、成長ホルモンの分泌には睡眠時間を十分確保することだけでなく、質の良い睡眠をとることが必要だといわれています。成長ホルモンはノンレム睡眠、深い眠りのときに多く分泌されるからです。

2.成長ホルモンが多く分泌されるのはノンレム睡眠のときだといいます

骨を伸ばし、身長を伸ばすのに成長ホルモンが必要不可欠だといわれています。成長ホルモンを多く分泌させるためには、睡眠時間を多く取るだけでなく、質の良い眠り=ノンレム睡眠の時間に深い睡眠を取ることが大切だと考えられています。

3.子どもの平均睡眠時間が減少している傾向にあるといいます

ライフスタイルの変化や遊びの変化などにより、子どもの平均睡眠時間が減少している傾向にあるといいます。欧米人よりも日本人の方が身長が低い傾向にあるのは、平均睡眠時間の短さが関係していると考えられています。

4.深い睡眠をとるための対策法はいくつか挙げられます

質の良い睡眠を十分に取るためには、就寝前にいくつか気を付けるべきことがあります。例えば、就寝前にテレビやゲーム、スマートフォン、パソコンなどを見ることは極力控えること、寝る2時間前までに食事を済ませることなどが挙げられます。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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院長 齋藤まい医師