成長期の猫背は身長に影響が出る可能性があります


成長期に猫背になると身長に影響を及ぼす可能性があるのは、猫背で筋肉のバランスが乱れやすいからです。背筋の筋肉にゆがみが生じれば、背骨がまっすぐ伸びることができず、身長への影響が考えられるでしょう。

本来ある形に骨が伸びることができないと、骨が圧迫される恐れや、背骨が曲がって身長が低く見えてしまう可能性もあります。

子供の猫背が定着すると大人になって矯正が難しくなります

猫背になったから身長が伸びなかったというわけではありませんが、猫背は体のゆがみを生じさせることは事実でしょう。
姿勢が悪ければ見た目に影響を及ぼすだけでなく、身体機能にも問題が出る可能性もあるため注意が必要です。

猫背になると背中が丸まったままとなり、肺が押しつぶされて呼吸がしにくくなります。
猫背の原因はもともと口呼吸で呼吸が浅くなり、それによっておきているとも考えられるでしょう。

どちらにしても体に酸素を十分取り込むことができなくなり、脳が酸欠になって集中力の低下を招く可能性があります。
子供のうちに猫背が定着されてしまうと、大人になってから猫背を矯正するのが難しくなります。

悪い姿勢がそのまま固定されれば、将来の肩こりや首こりの原因にもなるでしょう。
人の頭の重さは約5kgもあるとされているため、姿勢が悪くなれば首や肩に大きな負担をかけているのです。

猫背は常に体が丸まった状態で胃にも負担をかけやすく、胃腸の調子を崩す原因にもなりえます。
子供のうちから姿勢が悪いとなかなか矯正することができず、大人になってから体の不調を抱える可能性もあるのです。

最近の子供に猫背が多いのは筋力不足です


子供の猫背が増えているともいわれていますが、その背景にあるのは子供の筋力不足とも言われています。外で1日中遊ぶ機会が多く、体を使って遊んでいるような子供ばかりではなくなり、屋内での遊びの種類が増えた結果、筋肉が育たないため猫背になってしまっているという話もあるのです。

姿勢を保つためには筋肉が必要です。
屋内でゲーム機やスマホで遊ぶ機会が増え、塾や習い事などで遊ぶ時間がつくれないと、必然的に筋力が低下していくとも言えるでしょう。
とくに筋力の不足により猫背になりやすいのが、6~10歳の子供です。

低年齢のうちは体の使い方の影響はまだ少なく、10歳以上になってくると筋力不足に加えて体がゆがむ姿勢を続けて猫背になってしまいます。
そのまま悪い癖が定着すると、筋肉をつけても悪い癖により猫背になりやすくなるでしょう。

背中が丸まりやすいのは、胸の部分にある大腰筋が固まっていることも原因となります。
常に前かがみの姿勢を続けていると大腰筋が固まってしまい、伸びることができなくなってしまうのです。ゲーム・スマホ・勉強時の姿勢によっても、猫背はつくられていきます。

またもともと喘息持ちで呼吸器官が弱いため、猫背になってしまう子供もいます。
その場合は医師に相談しながら持病を治療し、体力をつけていくことが必要でしょう。

猫背の原因は病気のこともあります

普段からよく体を動かして遊んでいて筋力が弱いわけではないなら、ほかの原因も考えておきましょう。なぜなら猫背は背骨の病気が原因となることもあるからです。猫背になる病気のひとつが、脊柱後弯症です。

脊柱後弯症とは猫背がひどくなったもので、中高年以降の人がなります。
背骨は前から見るとまっすぐですが、脊柱後弯症になると背骨が後ろに曲がった形となる病気です。
加齢により椎間板が老化して体を支えられなくなることが原因です。

子供でこのような症状が見られる場合は、先天性の病気が考えられます。
その場合はショイエルマン病と呼ばれ、思春期の頃に見られるのが特徴です。

ショイエルマン病になっても背骨が曲がっているくらいで痛みは少なくなっています。
治療が必要な場合はベルトでの矯正や、症状が悪い場合は手術が必要です。

脊柱側弯症も猫背になる原因のひとつです。

背骨が横方向に曲がっているのが特徴で、学童期から思春期にかけて見られます。
脊柱側弯症のうち80%が突発性側弯症で、原因はよくわかっていません。

遺伝的な要因が考えられていますが、特定の遺伝子は見つかっていない状態です。
思春期に発症する場合は女の子が多く、骨の成熟前で発症すると進行しやすいといわれています。
治療は装具による固定や手術です。

(まとめ)成長期の猫背は身長に問題が出るの?

1.成長期の猫背は身長に影響が出る可能性があります

成長期の猫背は筋肉のゆがみを生じやすく、背骨の成長に影響を及ぼす可能性があります。骨が圧迫されて骨が曲がってしまう恐れや、背骨が曲がって身長が低く見える可能性があるのです。

2.子供の猫背が定着すると大人になって矯正が難しくなります

猫背は見た目が悪いだけでなく、呼吸が浅くなり酸素不足になること・肩こりや首こり・胃腸障害の原因にもなりえます。子供の頃に定着すると大人になって矯正しにくいため注意が必要です。

3.最近の子供に猫背が多いのは筋力不足です

現代の子供に猫背が増えているのは、筋力不足が原因となっているからです。外で遊ぶ機会が減り、体を使わなくなって筋肉が付いていません。
常に前かがみの姿勢も胸の筋肉を固くする原因となります。

4.猫背の原因は病気のこともあります

猫背は背骨の病気が原因となることもあるため確認しておきましょう。ショイエルマン病は思春期の頃に見られ、脊柱側弯症も学童期から思春期に発生しています。
明らかな原因が見つからないときは病気も疑ってみましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe

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経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 田邊雄医師