成長期は栄養の偏りがある偏食を避けるようにしましょう


誰でも食べられない食材が1つや2つあるように、子供にも食の好みが多少あるのは問題ないでしょう。
どうしても食べられない食材が多少あっても、それは偏食とはいいません。

それでは一体どのようなものが偏食なのかというと、幅広い食品で食べられないものが多いときです。
複数の食品が食べられない偏食は、成長期に必要な栄養が補給できず、発育が不十分になってしまう恐れがあります。

偏食は子供の心身に影響を与えます

成長期は体がどんどん大きくなる時期で、5大栄養素どれも必要となります。
偏食でどれかの栄養素が欠けてしまうと、体重や身長が伸びず、体力が低下してしまうでしょう。

タンパク質は体を構成する成分で、骨や筋肉をつくります。
カルシウムなどのミネラルで骨や歯をつくり、ビタミンで体の調子を整えるのです。
炭水化物や脂質はエネルギー源となり、活動するために必要となります。

これら5種類の栄養素が摂取できて、子供の体は正しく維持されているのです。

偏食している子供は、甘いお菓子やパンに頼っている場合も少なくありません。
糖質の摂取量が多い場合は低血糖になりやすく、心にも問題を抱えやすいため注意してみましょう。
攻撃的になりやすい子供は、低血糖になっているともいわれています。

5大栄養素をすべて含む食品はないため、いろいろな食品を組み合わせて食べることが大切です。
1品だけに頼らず、いろいろな食品群から摂取するようにしてください。

タンパク質を含む1群・乳製品や海藻小魚などカルシウムを含む2群・緑黄色野菜の3郡・淡色野菜の4群・炭水化物を含む5群・脂質を含む6群を組み合わせましょう。

成長期の子供は朝食の欠食にも注意が必要です


成長期の子供の栄養が不足する理由は、偏食だけではありません。
朝食を欠食することも、栄養が足りなくなる原因のひとつです。

朝ご飯を食べない割合は、6歳以下の子供からみられています。
1~6歳で朝食の欠食は、週に1~2回しか食べない場合で2%、週に1~2回抜く場合と週に3~4回抜く場合を合わせると10%の割合です。

それが小学校や中学校になると、朝食をほとんど食べない割合が5%になり、欠食する子供の数が増加しています。
朝食を食べない理由は、時間がない・食欲がないといったものです。

近年は塾通いする子供が増加しており、夜遅くまで起きていて朝ギリギリまで寝ているため、朝食が食べられない子供が増えていると予想できます。
朝ご飯を食べなければ、低血糖になって集中力の低下や、イライラなどの精神的な症状、疲れやすさといった症状が出る可能性があります。

エネルギー不足になれば体温が維持できず、低体温になる場合もあるでしょう。
朝食は糖質を摂取するために重要です。
脳をしっかり働かせるにはブドウ糖が必要となりますが、ブドウ糖は4時間ほどで消費されてしまうとされているため、こまめな補給が重要といえます。

朝起きてご飯を食べなければ、脳のエネルギー源が不足している状態なのです。

子供の孤食も偏食の原因になります

子供が偏食になる原因のひとつが、子供の孤食だといわれています。
昭和61年では36.5%の割合で毎日家族と一緒に食べていたのが、平成13年では31.6%に減少しました。その一方で昭和61年と比べて、家族と一緒に食事する回数が週2~3回・週1日だけ・ほとんど食べない割合が増加しています。

ライフスタイルの変化により、親子が一緒に食事をとる機会が減っています。
食事内容も変化しているようで、乳幼児の時期に離乳食を食べさせる割合が増え、小中学生がいる家庭でインスタント食品を使用する割合が増加しています。
インスタント食品の使用回数は、小学生がいる家庭で週に1~3回が34.7%、中学生のいる家庭で週1~3回が43.1%です。

子供が孤食する割合は、低所得者の家庭ほど増加する傾向があります。
とくに所得が245万円未満の家庭では子供の孤食の割合が高く、小中学生では12.5%、高校生がいる家庭では39.5%と増加するのです。

親が子供の食事に関われない家庭では、インスタント食品やファーストフードに頼りやすく、食環境の問題から栄養が偏りやすいといえます。
親ができるだけ子供との食事に関わる対策も考えてみましょう。

(まとめ)成長期の偏食はよくないのですか?

1.成長期は栄養の偏りがある偏食を避けるようにしましょう

1つや2つの食品が食べられない場合は、偏食ではなく複数の食品が食べられず栄養の偏りがあるときに偏食だといえます。幅広い食品で偏食がみられると、成長期に必要な栄養が足りなくなってしまうでしょう。

2.偏食は子供の心身に影響を与えます

成長期は体が大きくなる時期で、5大栄養素が必要です。バランスよく摂取するためには、6つの食品群を組み合わせましょう。食品は単体にならないようにして、複数を組み合わせると栄養が補給しやすくなります。

3.成長期の子供は朝食の欠食にも注意が必要です

成長期の子供は偏食だけでなく、朝食の欠食にも注意しましょう。塾通いなどの理由から夜遅くまで起きていて、朝食が食べられない子供が増えています。
朝に糖質を摂取しないと、脳のエネルギー源が不足してしまうのです。

4.子供の孤食も偏食の原因になります

子供の偏食を引き起こす原因のひとつが、子供の孤食だといわれています。思春期の子供になるほど孤食の割合が高くなりやすく、インスタント食品やファーストフードに頼り栄養が偏る可能性があるでしょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe

 

経歴
2003 年 富山県立富山中部高等学校卒業
2011 年 金沢医科大学医学部医学科卒業
2011 年 順天堂医院 初期研修医
2013 年 順天堂医院 初期研修修了
2013 年 順天堂医院 整形外科入局
2014 年 順天堂大学大学院 整形外科学講座
2013-2018 年 下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
2018 年 日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
2018 年 順天堂大学大学院 医学博士取得
2018 年 SBCグループ・西新宿整形外科 入職
2018 年 西新宿整形外科  医院長
2019 年 ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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お問い合わせ 0120-962-992
院長 田邊雄医師