成長期の歪みは脊柱側弯症に注意が必要です


成長期の子供の体に歪みがあると、子供の成長に影響が出るといった医学的根拠はありません。
しかし脊柱側弯症のように治療が必要となる背骨の病気では、身長の伸びに影響を及ぼす可能性があるため注意しましょう。
脊柱側弯症は成長期の発症が多く、身長が伸びる時期に発症しやすいため、異常をいち早く察知する必要があります。

脊柱側弯症は背骨が曲がり身長が縮む病気です

脊柱側弯症とは、正面から見ると背骨が横に曲がっている疾患のことです。
背骨が正常であれば背骨の横の角度は0度ですが、10度以上になると脊柱側弯症だと診断されます。

脊柱側弯症はちょうど身長が伸びる成長期頃に発症しやすくなっており、発症すると背骨が曲がるため、身長が低くなることにつながるでしょう。
重症化すると呼吸困難にもなりかねないため、早期の治療が大切になります。
脊柱側弯症は生まれつき背骨が曲がっているタイプと、原因がはっきりしない突発性側弯症に分かれています。

約7割は原因が不明で、成長期になってから症状が進行するのが特徴です。
とくに多いのが思春期の女の子がなる突発性側弯症でしょう。

症状は成長期とともに背骨がねじれてきて、成長期が終わると症状の進行も止まります。
初期には自覚症状がないため、本人は気が付きにくいでしょう。
家族が一緒にお風呂に入り、背骨がねじれていることに気が付くこともあります。

学校でも検診で側弯症をチェックすることがありますが、見逃されてしまうことは少なくありません。
脊柱側弯症の予防は、家庭でも親が子供の姿勢に注意してあげることです。
悪い姿勢をしていたら注意することで、予防することができるとも考えられています。

筋肉や骨の成長に必要な栄養素をしっかり摂取することも、予防法のひとつです。

ただ突発性側弯症の直接的な原因はよくわかっておらず、早期発見をして早い段階から治療することが一番でしょう。

子供の体の歪みはいろいろな問題があります


子供の体の歪みは脊柱側弯症のように病的なものだけでなく、体の使い方によっても歪みが出てしまうことがあります。
子供の体は歪むことがあり、悪い姿勢を続けていれば歪む可能性はあるのです。
体の歪みは、腰痛や肩こり・頭痛など体に症状が現れる可能性があります。
背骨が歪めば、血流が悪くなって酸素や栄養が全身に届けられにくくなるでしょう。

それによって内臓の機能が低下して、便秘や下痢などの胃腸障害などをもたらす可能性もあります。
医学的な根拠はありませんが、体の歪みと喘息の関係性や、夜尿症とも関係があるという専門家もいるようです。
成長期の子供は1年間に10cmくらい一気に伸びることもあるため、この時期に体がゆがんで血流が悪くなれば、成長に必要な栄養が体の隅々までいきわたらないとも考えられるでしょう。

子供の体の歪みは大人と違って発症してからの期間が短く、矯正しやすい特徴があります。
家族が子供の体を見て明らかに歪んでいると感じられるなら、整体を利用して歪みを矯正する方法もひとつの対策でしょう。

子供の体の歪みは、体の使い方を正しくするだけでも改善する可能性があります。

顎の歪みは永久歯が生え変わる頃から生じるといいます

子供の体の歪みは、背骨の歪みだけでなく顎の歪みにも注目してみましょう。
実は頭の位置がずれることで、背骨の歪みにつながると指摘する専門家もいるのです。

頭は体のてっぺんにあるため、この部分が歪んでいると背骨など全身の歪みに影響すると考えられています。
さらに顎の歪みは、原因不明の不定愁訴の原因となっている可能性があります。

噛み合わせが悪いことで自律神経が乱れ胃腸障害になる恐れや、重心が悪いために肩こりや頭痛などの原因になるとも考えられるでしょう。
噛み合わせのずれは子供の永久歯が生え変わる頃からおこりやすくなります。

顎の歪みを改善させるためには、歯並びをよくするだけでは万全でなく、顎の歪みも考えながら矯正することが大切です。
顎が歪んでしまう原因は、赤ちゃんの頃に指しゃぶりをする行動や、爪を噛むといった行動が挙げられます。

小学生ぐらいから影響が出やすいのが、頬杖をつく癖でしょう。
外側からの圧力によって顎が歪みやすいため注意するようにしてください。
舌を使ってうまく食べられないことも、顎の歪みが生じる原因のひとつとなっています。

子供の歯並びの悪さは、顎を矯正することで必要なくなることもあります。

(まとめ)成長期の歪みは子供の成長に影響しますか?

1.成長期の歪みは脊柱側弯症に注意が必要です

子供の体の歪みで成長に影響が出るといった医学的根拠はありませんが、脊柱側弯症のように治療が必要な疾患には注意しましょう。ちょうど成長期での発症が多く、注意したい疾患のひとつです。

2.脊柱側弯症は背骨が曲がり身長が縮む病気です

脊柱側弯症になると背骨が横に歪んでしまうため注意しましょう。成長期の子供に多く見られ、原因が不明な突発性側弯症が多くなっています。早い段階で気づき治療をすることが重要です。

3.子供の体の歪みはいろいろな問題があります

子供の体が歪むと、大人のように腰痛や肩こり・頭痛のような悩みが出ることがあります。胃腸障害や喘息・夜尿症との関連性も考えられているようです。
子供の体の問題は歪んでいた期間が短く、矯正しやすいといえます。

4.顎の歪みは永久歯が生え変わる頃から生じるといいます

子供の体の歪みは、もしかしたら顎の歪みからきているのかもしれません。頭に歪みがあると、それを支える背骨にも影響が及ぶと考えられているためです。
顎の歪みは姿勢の悪さや癖からくるため、気をつけましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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院長 齋藤まい医師