思春期の発育時期は二次性徴のときです


思春期とは二次性徴の始まりからで、この時期から急激な発育をみせるようになります。
女の子は10歳ぐらいから、男の子は11歳ぐらいからです。

思春期は性ホルモンの影響を受け始め、男の子は男らしい体つきになり、女の子は女性らしい体つきに変化します。
どちらも生殖器官が発達していき、腋毛や陰毛・ヒゲなどの体毛にも変化がみられる時期です。

骨が伸びるためには性ホルモンが必要です

骨が伸びるためには性ホルモンが必要です。
第二次性徴には、男の子は男性ホルモンの影響を受け、女の子は女性ホルモンの影響を受けています。

第一次性徴とは、生まれてすぐわかる男女の性器に違いがでる時期のことです。
その一方で第二次性徴とは、思春期になり性ホルモンの影響を受けて、性器以外に違いが出てきます。

男の子は精巣や陰茎が発達していき、腋毛や陰毛、ヒゲが生えて、声変わりします。
女の子も腋毛や陰毛が生えて、乳房が発達していき、初潮をむかえるでしょう。

思春期になると体が変化するのは、脳の視床下部から脳下垂体へ指令が伝わり、性腺刺激ホルモン放出ホルモンが分泌し始めるからです。
すると性腺刺激ホルモンが分泌され、男の子は精巣から男性ホルモンがつくられ、女の子は卵巣から女性ホルモンを生成するようになります。
骨を伸ばすためにはこれら性ホルモンが必要で、思春期をむかえるとともに身長が急激に伸びるのです。
年間に換算すると、8~10cmも伸びるでしょう。

性ホルモンは骨の細胞分裂を促す一方で、分泌量が増えていくと骨の成長を止めてしまうため、思春期の始まりから終わりまでが身長が伸びるもっとも重要な時期です。
最終的に男の子は25cm、女の子は20cmほど身長が伸びるとされています。

思春期になっても成長がみられない場合は検査が可能です


思春期の年齢になれば性ホルモンが分泌しだし、骨の成長を促して身長が伸びていくでしょう。
しかし平均的な思春期の年齢に達しても身長が伸びない場合は、病院で検査を受けて原因を特定することができます。

思春期をむかえているかは、体の変化で判断できます。
腋毛や陰毛が生えてきている場合は、性ホルモンの影響を受けているといえるでしょう。

男の子も女の子もそれぞれ性器が発達し、男の子の声変わりや、女の子の初潮も思春期がきている目安となります。
次に身長と年齢から成長曲線を作成します。
成長曲線から多少外れているのは問題がありませんが、体重や身長が増えず横ばいになっている場合や、著しく低かったり高かったりしている場合は注意が必要です。

ほかにも病院では、左手のレントゲン撮影をします。
手の骨をレントゲン撮影し、骨端線を確かめることで、これからまだ骨が成長するかわかるでしょう。
骨端線が完全に閉じていればすでに大人の骨となっていて、今後成長する割合は小さくなります。
レントゲンで骨端線が映っていれば、これから思春期をむかえることがわかるでしょう。

ホルモン異常があると判断した場合は、血液検査やホルモン検査、頭部のMRIなどの検査が必要となります。
複数の検査を受ければ、これから思春期をむかえ身長が伸びるのか、なんらかに問題があって身長が伸びていないかがわかるでしょう。

思春期が早いと身長が伸びず止まる可能性があります

周りの子供と比べて思春期の時期が早い場合も注意してみましょう。
女の子は10歳、男の子は11歳が目安で、これより2~3年早ければ思春期早発症を疑う必要があります。

なぜ周りより早く性ホルモンの影響を受けるか原因はよくわかっていません。
思春期早発症になると問題なのは、早い時期から性ホルモンの影響を受けて身長の伸びが止まってしまうため、体が大きくならない可能性があるからです。

また非常にまれですが、性ホルモンの分泌を早める脳の原因もあるため、詳しく検査をする必要があるでしょう。
男の子の場合、早いケースで8歳より前に陰毛が生えてきます。
女の子は7歳6ヶ月以前に乳房の発達がみられ、10歳6ヶ月より前に初潮をむかえるのが特徴です。

体質的に思春期が早まることが多いのは、女の子にみられています。
そのため女の子で多少思春期が早くても体質的である可能性があるのですが、男の子の場合は珍しいため脳の問題が無いか確かめる必要があるでしょう。

思春期早発症と診断されても、早い段階から治療を続けることで、体が小さいうちに身長が止まらないよう対策することができます。
性ホルモンの分泌を抑える薬を使うことで、思春期を遅らせることは可能です。

体が完成するまでの期間を延ばすことができれば、成人身長の改善になります。

(まとめ)思春期の発育はいつごろですか?

1.思春期の発育時期は二次性徴のときです

思春期の二次性徴に入ると、子供の発育は急激になります。この時期から性ホルモンの影響を受け出し、生殖器官が発達して、陰毛などの体毛にも変化がみられるでしょう。体の変化が子供の発育のサインです。

2.骨が伸びるためには性ホルモンが必要です

骨が伸びるためには性ホルモンが必要で、第二次性徴になると性ホルモンの分泌が促され、骨の細胞分裂が促されます。性ホルモンは骨の細胞分裂を促す一方で、分泌量が増えると骨の成長を止めるため、思春期の時期が身長を伸ばすために重要だといえるでしょう。

3.思春期になっても成長がみられない場合は検査が可能です

周りの子供と比べて思春期が遅く成長がみられない場合は、病院で検査することができます。体の変化、成長曲線、血液検査などを利用しながら、これから身長が伸びるのか判断してもらいましょう。

4.思春期が早いと身長が伸びず止まる可能性があります

周りの子供と比べて思春期が2~3年早い場合は、早くから性ホルモンの影響を受けて、身長が小さくなる可能性があるため注意しましょう。問題があれば性ホルモンの分泌を抑える治療で、身長が伸びる期間を延ばせます。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe
経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 田邊雄医師