カフェインで睡眠障害になると発育によくないです


カフェイン自体が子供の発育を阻害させ、身長を伸びなくするといった医学的根拠はありません。
ただしカフェインの過剰摂取で交感神経が刺激され、眠れなくなることは事実です。

子供の発育には睡眠中の成長ホルモンの分泌が重要で、カフェインを大量に摂取したことで睡眠障害が出るなら、発育に影響を及ぼしたといえるでしょう。
とくに子供の場合はカフェインの作用があらわれやすいと言われています。

子供の発育に睡眠は重要です

子供の発育には、睡眠・食事・運動の3つが重要となっています。

このうちのひとつである睡眠がカフェインの摂取で阻害されてしまえば、発育を促すことはできないと言えるでしょう。
発育と睡眠に関わりがあるのは、寝ているときに成長ホルモンがもっとも分泌されているからです。
骨が伸びるとは骨端線にある骨芽細胞の代謝でおこることで、骨芽細胞の代謝に成長ホルモンが必要となっています。
たくさん寝る子は育つといわれるのも、成長ホルモンの影響をたくさん受けて骨が成長できるからです。

日本の子供は海外の子供に比べて、睡眠時間が短い傾向があります。
小さい頃から夜遅くまで起きている習慣がある子供や、塾通いなどで寝る時間が削られてしまうケースもあるでしょう。
スマートフォンやテレビをいつまでも見ていれば、子供の発育に必要な成長ホルモンが少なくなってしまうのです。

寝ているときに成長ホルモンがもっとも分泌されるのは、深い眠りのノンレム睡眠のときです。
寝た直後にレム睡眠はやってきて、深い眠りに入っていきます。
ノンレム睡眠には脳の記憶を整理する働きがあって、毎日の勉強を記憶するためにも重要なものです。
深い眠りのノンレム睡眠は、寝てから3時間までに何度かおこるため、寝てから3時間までの睡眠の質を高めなければなりません。

この時間帯に眠りが浅いと、成長ホルモンの分泌量は十分にならないのです。

睡眠の質を上げるには副交感神経が必要です


自律神経には緊張しているときに働く交感神経と、リラックスしているときの副交感神経の2種類があります。
これらの働きを調節しながら、呼吸や体温を調節しているのです。
寝るときには自律神経を調節して副交感神経に切り替え、眠りにつきやすくしています。

ところが寝る前に飲んだカフェインの影響で交感神経が刺激されたままだと、眠りに必要な副交感神経の働きを促すことができません。
交感神経が優位になっていると、体が疲れていても頭がさえてしまい眠ることができない場合や、眠りが浅く成長ホルモンの分泌量が減ってしまいます。
カフェインの作用は子供の場合、6~8時間くらい持続するとされています。
子供は大人と比べて短時間で効果があらわれやすく、さらに持続時間も長い傾向があるようです。

8時間前カフェインの影響を受けるとすれば、おやつの時間帯に摂取したカフェインの影響で、夜寝れなくなる可能性があるといえます。
カフェイン自体が成長ホルモンの分泌を阻害し発育に悪影響を及ぼすというわけではありませんが、寝る環境を整えるため子供にカフェインを摂取させる場合は量や時間帯に注意してあげましょう。

4~6歳は1日45mg、7~9歳は1日62.5mg、10~12歳は1日85mgのカフェイン摂取が目安です。

カフェインはコーヒー以外にも入っています

カフェインの影響を避けるため、コーヒーだけを避ければよいというわけではありません。
コーヒーだけでなく、栄養ドリンク・エナジードリンク・お茶類にもカフェインは含まれています。

子供が好みそうな、コーラやチョコレートにも入っているのです。
糖分が入っている飲み物を避けて煎茶にした場合も、6.7杯で200mg相当のカフェインが入っています。
子供にカフェインを摂取させる場合、何歳から大丈夫という目安はありません。

年齢ではなく体の大きさで考えるべきです。

体重が50kgを超えていれば、大人なみの体だと判断して、1日1杯くらいのコーヒーを飲むことができるようになります。
それ以前は大人の体と比較して、半分や4分の1の量になるよう調節する必要があるでしょう。

海外では子供のカフェインの摂取量に対し、注意勧告を促している国もあります。
カナダでは体重1kgあたり2.5mgの量に制限すべきとしているようです。

子供は大人と同じ体ではなく、カフェインの影響を受けやすいため、体重に応じてカフェインの摂取量を考えておきましょう。
カフェインは過剰摂取により、心拍数や血圧が上がり、動悸や胃のむかつき、睡眠障害がでることがわかっています。

習慣的にカフェインを摂取していれば、カフェインを経ったときに、頭痛などの離脱症状がおこる可能性があるでしょう。

(まとめ)発育に対してカフェインの摂取はよくないのですか?

1.カフェインで睡眠障害になると発育によくないです

カフェイン自体が子供の成長を阻害するという医学的根拠はありません。ただしカフェインの過剰摂取で眠れなくなれば、成長ホルモンの分泌を阻害させ、子供の発育に影響を与えるでしょう。

2.子供の発育に睡眠は重要です

子供の発育に睡眠がとても重要です。とくに寝てから3時間までに何度か訪れる、深い睡眠のノンレム睡眠の時間帯は、成長ホルモンが多く分泌しています。深い眠りがあってはじめて、子供の発育を促すのです。

3.睡眠の質を上げるには副交感神経が必要です

眠りにつくためには副交感神経への刺激が必要で、カフェインは興奮状態をつくる交感神経を刺激してしまいます。子供は6~8時間の間、カフェインの影響を受けやすいともいわれているため、飲ませる時間帯に注意してみましょう。

4.カフェインはコーヒー以外にも入っています

カフェインはコーヒー以外にも、栄養ドリンク・エナジードリンク・お茶類・コーラ・チョコレートにも含まれています。普段の水分補給としてお茶をよく飲む場合も、カフェイン摂取量に注意してみましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe
経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

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院長 田邊雄医師