サプリの栄養では子供の身長を伸ばす効果は期待できません


スーパーやドラッグストアに並ぶ数多くのサプリには、子供向けのものもあります。
しかし、サプリによる身長への直接的な効果や安全性は、科学的に実証されていないのが現実です。

子供の成長に必要な物は、適切な食事と運動と睡眠です。
もしこれらを意識した生活を送っているにも関わらず身長の改善が見られない場合は、低身長を疑ってみてもよいかもしれません。

子供の成長に必要なのは食事と運動、そして睡眠です

子供の身長を伸ばすために、ドラッグストアなどで見かけるサプリなどを利用しようと考える方もいるでしょう。
しかし、そういったサプリによる身長を伸ばす効果は、科学的に実証されていません。
そもそも、身長を伸ばすために必要なものは、そのようなサプリで解消できるものではありません。

子供の健全な成長には、食事と運動、そして睡眠が重要なのです。

そもそも、子供の健康のためには、どの栄養がというわけではなく、偏りの無いバランスのよい食事が大切です。
なかでも成長期に豊富にとりたい栄養素は、身体のすべての細胞をつくるタンパク質とされています。
筋肉や内臓、脳が発達する成長期は、一生でもっともタンパク質を必要とする時期ともいわれているのです。

さらに、適度な運動は、筋力や心肺機能を高め、肥満を防ぐのに効果的です。
また、しっかりと身体を動かすことで、夜ぐっすりと眠ることができます。

睡眠も子供の成長に大切な要素で、身長の伸びに密接に関係しています。
骨の成長には脳下垂体から分泌される成長ホルモンが関わっているのですが、これがとくに多く分泌されるとされているのが、睡眠時です。

成長ホルモンの分泌は成長期にもっとも多く、骨の成長が完成したあとは、緩やかになっていきます。
そのため、子供の身長を伸ばすには、成長期にしっかりと睡眠をとることも大切とされているのです。

身長が伸びない原因に病気が隠れていることがあります


身長には遺伝が影響するというのは、よく知られているところです。
両親がともに小柄な場合は、子供も小柄なことが多いのではないでしょうか。

また、子供の成長には個人差があります。

早い時期に身長が伸びる子もいれば、思春期あたりから急激に伸びる子もいるため、あまり神経質に考える必要はないでしょう。
とはいえ、周囲の子供と比べて極端に小柄な場合には、注意が必要です。

ホルモン分泌や染色体、骨や内臓に異常があって、成長を妨げていることがあるのです。

子供の成長度合いが気になるときは、「成長曲線」で確認してみましょう。
成長曲線は、年齢・性別ごとに、身長と体重の平均値や標準偏差をグラフ化したものです。

医療関係のウェブサイトからダウンロードすることができますし、身長や体重を入力することで自動的にグラフ化してくれるウェブサイトもあります。
子供の成長度合いをグラフ化して、標準値におさまっていれば問題ないとされています。

標準から外れている、あるいは、標準値内であっても横ばいが続く場合は、成長ホルモンの分泌が不足しているのかもしれません。

低身長の治療に大切なのは病院選びです

「身長の伸びが遅いのでは」と気になった場合、まずは成長を妨げている原因を探るため、医療機関に相談する必要があります。
このとき、低身長治療を行っている専門医を受診することが重要です。

検査を行い問題がなければ安心できますし、なんらかの異常が見つかって「低身長症」と診断された場合は、適切な治療を速やかに開始することができるためです。

骨の成長は思春期あたりにピークを迎え、完成するといわれています。
そのため、低身長症かどうかの判断は、早めに行うのが大切なのです。

また、病気が原因ではない場合にも、骨の成長を促す成長ホルモン治療を行うことで身長が伸びる可能性があります。
それには、専門医による骨の成長度合いの診断と、適切な処置や指導が必要です。

身長が低いことをコンプレックスに思う子供は少なくありません。「もう少し身長があれば」と、悔しい思いをしている子もいるのではないでしょうか。
成長ホルモン治療は、そんなコンプレックスを解消し、体と心の両面から子供の成長を支える一助になります。

「遺伝だから」「体質だから」と諦める前に、低身長治療を行う専門医に相談してみてはいかがでしょう。

(まとめ)サプリで栄養をとっていれば子供は大きく育つ?

1.サプリの栄養では子供の身長を伸ばす効果は期待できません

サプリには、不足しがちな栄養素を補う効果は期待できますが、身長を伸ばす効果は証明されていません。まずは健康的な生活を心がけ、それでも改善が期待できないときには低身長の可能性も考えてみましょう。

2.子供の成長に必要なのは食事と運動、そして睡眠です

身体をつくる成長期には、細胞のもとになるタンパク質を中心に、バランスのよい食事を心がけましょう。骨の成長をはじめ、子供の成長に影響する成長ホルモンは、睡眠中に分泌されます。
ぐっすりと眠ることは、身長を伸ばすことにも効果的です。

3.身長が伸びない原因に病気が隠れていることがあります

子供の成長には個人差があることから、あまり神経質になる必要はありません。
しかし、成長曲線の標準値から外れている場合には、病気によって成長が阻害されている可能性があります。

4.低身長の治療に大切なのは病院選びです

身長の伸びが気になったら、低身長治療を行っている専門医を受診しましょう。
低身長症の治療は、早めに始めることが大切です。

また、低身長症でなくても、成長ホルモン治療を受けることは可能です。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe

 

経歴
2003 年 富山県立富山中部高等学校卒業
2011 年 金沢医科大学医学部医学科卒業
2011 年 順天堂医院 初期研修医
2013 年 順天堂医院 初期研修修了
2013 年 順天堂医院 整形外科入局
2014 年 順天堂大学大学院 整形外科学講座
2013-2018 年 下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
2018 年 日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
2018 年 順天堂大学大学院 医学博士取得
2018 年 SBCグループ・西新宿整形外科 入職
2018 年 西新宿整形外科  医院長
2019 年 ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
住所 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 新宿大京ビル7階
お問い合わせ 0120-962-992
院長 田邊雄医師