子供が必要とする栄養素は食事から摂るべきです


子供の低身長治療を行う専門医の意見では、子供が身長を伸ばすために必要な栄養素は食事から摂るべきとしています。

食事の時間は子供が親からの愛情を感じるための時間でもあります。
サプリメントによる栄養の摂取は手軽で便利なものですが、子供とのコミュニケーションを深めていくことにはなりません。
サプリメントを飲んでも十分な栄養素を摂れず、身長が伸びることもありません。

食事は栄養を摂取したり空腹を満たしたりするだけのものではなく、子供と親にとって不可欠なものであることを心得ましょう。

愛情遮断症候群が低身長を招く原因になります

子供が親からの愛情を十分に感じられないまま育ってしまうと、心身の発育に問題が起こることが報告されています。
親の育児放棄(ネグレクト)や虐待など、ニュースになるような事例だけが子供の成長を妨げるとは限りません。

たとえば両親が共働きで子供と触れ合う時間が少なかったり、家族間の言い争いなどを目撃したりすることで、愛情遮断症候群になってしまう可能性があります。
愛情遮断症候群の子供は強いストレスを受けると、不安感から睡眠障害を引き起こすことがあるのです。
成長期の子供は成長ホルモンの働きによって身長が伸びていきますが、成長ホルモンは就寝中に多く分泌されることがわかっています。

つまり、愛情遮断症候群によって睡眠障害を抱えた子供は成長ホルモンの十分な分泌を望めず、身長が伸びにくくなるのです。
また親子の関係が悪くなくても、愛情遮断症候群になる子供が増えてきています。
成長期の子供は引っ越しや入学などの環境の変化でストレスを抱えてしまうことがあります。

子供の戸惑いに親が無関心でいたり、忙しさから話を聞いてあげなかったりすると、子供は次第に心を閉ざしてしまうようになるでしょう。

愛情不足による子供の心身のトラブルは医学的に証明されているものです。
子供との関係をスムーズにするためには食事をともにするなど、ごく当たり前のことに向き合うことが大切です。
食事は身体面に必要な栄養素だけでなく、精神面に必要な栄養素を得るものでもあることを心得ましょう。

食べているつもりの食事が子供の栄養不足を招きます


子供に与えている普段の食事を振り返ってみた時に、ジャンクフードやコンビニのお弁当などが多いのであれば要注意です。
ジャンクフードやコンビニのお弁当などは栄養バランスを重視して作られたものが少なく、このような食事が続くと子供が栄養不足になる恐れがあります。

簡易的な食事は食べれば満腹感は得られますが、三大栄養素がバランス良く含まれておらず、子供の成長に必要な栄養素を確保することができません。
三大栄養素とはタンパク質、炭水化物、脂質のことを言います。

骨や筋肉など身体のあらゆる組織を作ったり、エネルギーの素となったりするなど、身体活動に欠かせない栄養素になります。
この三大栄養素に加えて微量栄養素と呼ばれるビタミン、ミネラル、食物繊維を摂取する必要がありますが、ジャンクフードやコンビニのお弁当などには十分に含まれていません。

微量栄養素は三大栄養素の働きをサポートする役割があるため、不足すると三大栄養素の働きにも支障が出てきます。
三大栄養素と微量栄養素を合わせた六大栄養素をバランス良く取り入れることが、成長期の子供には必要です。

お腹がいっぱいだからといって食べさせたつもりになっていないか、日々の食事を見直してみましょう。

身長を伸ばすために子供と一緒に食事への関心を深めましょう

忙しい家庭では簡易的な食事は時間の節約にもなり便利なものですが、子供の成長を考えた時に、やはり愛情をかけて作った食事に勝るものはありません。
共働きの世帯や習い事などで帰りが遅い子供がいる家庭では、子供がひとりで食事をする孤食や、家族が一緒に食卓を囲んでいても同じメニューを食べない個食が増えています。
食事の時間は子供の心身を育むための時間になります。

子供が食事に関心を持つためには、まず親が食事への関心を深める必要があるでしょう。
ただ一緒に食卓を囲むのではなく、時間的に余裕があれば一緒に食材を買いに行ったり、料理をしたりするとよいでしょう。
子供の低身長を改善するには、親子で取り組むことが大切です。

不安に思うことは専門医に相談して、解決していきましょう。

(まとめ)子供にとって必要な栄養素は食事から摂るべき?

1.子供が必要とする栄養素は食事から摂るべきです

専門医は子供が身長を伸ばすために必要とする栄養素はサプリではなく、食事から摂ることが望ましいとしています。
食事は栄養を摂取し、空腹を満たすだけではなく、子供と親がコミュニケーションを深めるための大切な場になります。

2.愛情遮断症候群が低身長を招く原因になります

愛情遮断症候群は、子供の身長が伸びにくくなる原因となると医学的に証明されています。
育児放棄や虐待のような事例だけでなく、親子間のコミュニケーション不足が愛情遮断症候群を発症する引き金になるのです。

3.食べているつもりの食事が子供の栄養不足を招きます

ジャンクフードやコンビニのお弁当などには、成長期の子供が必要とする栄養素がバランス良く含まれていないと言います。
満腹になっても栄養素が足りているとは限らないため、普段の食事を見直してみましょう。

4.身長を伸ばすために子供と一緒に食事への関心を深めましょう

時間的な余裕のない家庭では簡易的な食事になることが多く、子供の個食や孤食が増えています。
低身長を改善するには親子で食への関心を持ち、取り組んでいく姿勢が必要です。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe

 

経歴
2003 年 富山県立富山中部高等学校卒業
2011 年 金沢医科大学医学部医学科卒業
2011 年 順天堂医院 初期研修医
2013 年 順天堂医院 初期研修修了
2013 年 順天堂医院 整形外科入局
2014 年 順天堂大学大学院 整形外科学講座
2013-2018 年 下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
2018 年 日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
2018 年 順天堂大学大学院 医学博士取得
2018 年 SBCグループ・西新宿整形外科 入職
2018 年 西新宿整形外科  医院長
2019 年 ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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お問い合わせ 0120-962-992
院長 田邊雄医師