成長期の子供は多くの栄養素を必要としています


子供は心身の成長のために、大人以上にさまざまな栄養素を必要としています。
これだけを摂り続けていれば身長が伸びるという栄養素はなく、ありとあらゆる食品からバランス良く栄養素を摂取することが重要です。

成長期は第一次成長期と第二次成長期の2回訪れますが、どちらも急激に身長が伸びていく時期になります。
第二次成長期に成長のラストスパートを迎えますが、この時期が終わると骨の成長が止まって身長が伸びなくなるのです。

骨の成長が続いている間に食事からたくさんの栄養素を摂ると、子供の身長を伸ばすことにつながります。

タンパク質が健やかな身体を作ります

タンパク質は子供の成長において、なくてはならない栄養素です。
人間の身体の多くはタンパク質から作られており、筋肉や骨、臓器などは全てタンパク質でできています。

タンパク質には肉や魚などに含まれる動物性タンパク質と、大豆や野菜などに含まれる植物性タンパク質があります。
動物性タンパク質は人間にとって欠かせない必須アミノ酸を多く含み、人間の生命活動を支えています。
必須アミノ酸にはバリン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、ヒスチジン、メチオニンの9種類があります。

植物性タンパク質では必須アミノ酸を摂取できませんが、動物性タンパク質と比較して低カロリーで低脂肪というメリットがあります。
2つのタンパク質をうまく組み合わせることで、健康的かつ効率良くタンパク質を摂取できます。

タンパク質の特徴として重視したいのが、成長ホルモンの分泌を促してくれる作用です。
子供の成長が促されるのは、成長ホルモンの働きによるものです。

タンパク質に含まれるアルギニンが成長ホルモンの分泌を活性化させることにより、子供の骨や筋肉が発達して身長が伸びていきます。
子供が1日に摂るべきとされるタンパク質の量は、男の子で85g、女の子で70gと言われています。

成人男性が70g、成人女性が55gであることを考えると、成長期の子供がいかにタンパク質を必要としているかがわかります。

ただし、タンパク質の過剰摂取は体内のカルシウムを失う原因となるので注意しましょう。

カルシウムには骨を丈夫にする働きがあります


カルシウムは身長を伸ばす栄養素として認識されやすいですが、カルシウムの働きは強い骨を作ることにあります。
身長を伸ばす効果はないものの、カルシウムは子供の成長に必要な栄養素です。

カルシウムは牛乳や魚介類、野菜など多くの食品に含まれているので口にするのは難しいことではありません。
しかしカルシウムは10~50%と吸収率が悪く、他の食品との食べ合わせなどによって吸収が妨げられてしまうことがあります。

日本人がカルシウム不足になっていると言われるのは、吸収率が良くないのも理由のひとつです。
カルシウムを効率良く摂取するには、マグネシウムとビタミンDの働きが欠かせません。

マグネシウムがカルシウムを骨に定着させ、ビタミンDがカルシウムの流出を防ぎます。
ビタミンDは日光を浴びると体内で作られるので、子供の外遊びが丈夫な骨を作ることにもなります。

低身長の改善の取り組みは成長期が終わる前にしましょう

子供はあらゆる食材を通して栄養素を吸収し、身体を成長させていきます。
成長期の子供の骨をレントゲン撮影すると骨端線という線が確認できますが、これは成長期の子供だけに見られる特徴です。

骨端線の部分にある骨芽細胞の働きが活発になることで、骨が骨端線に沿って成長することで身長が伸びていきます。
しかしながら、成長期はいつまでも続くものではなく、いつか終わりを迎える時が来ます。

成長期が終わると骨端線は閉じてしまうので、栄養素を十分に摂ってもそれ以上身長が伸びなくなります。
子供の身長が低いと感じているのであれば、成長期が終わる前に対処する必要があります。

栄養状態が悪くないのに身長が伸びない場合、ほかに原因が隠されているかもしれません。
まずは子供の低身長治療を行う専門のクリニックで、カウンセリングや検査を検討しましょう。
低身長の治療は早めの取り組みが肝心です。

(まとめ)子供の成長に必要な栄養素とは?

1.成長期の子供は多くの栄養素を必要としています

成長期の子供には大人よりも多くの栄養素が必要ですが、これを摂取すれば身長が伸びるという栄養素はありません。
あらゆる食品からバランス良く食べることが成長期の子供には必要です。

骨の成長が続いている間に十分な栄養素を摂ることが求められます。

2.タンパク質が健やかな身体を作ります

タンパク質は成長期の子供にとって、重要な役割を持つ栄養素のひとつです。
筋肉や骨などを構成し、成長ホルモンの分泌を促す働きがあります。

タンパク質の必要量の目安は、1日あたり男の子で85g、女の子で70gとされています。

3.カルシウムには骨を丈夫にする働きがあります

カルシウムは身長を伸ばす栄養素というイメージが強いですが、カルシウムの働きは骨を丈夫にすることにあるのです。
吸収率が悪いため不足しがちになりますが、マグネシウムやビタミンDと一緒に摂ると吸収率が上がります。

4.低身長の改善の取り組みは成長期が終わる前にしましょう

子供は豊富な栄養素によって成長していきますが、成長できる時期には限りがあります。
成長期が終わって骨端線が閉じると、それ以上身長が伸びません。

低身長の治療を考えるのであれば、専門のクリニックを早めに受診しましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師