子供に必要な栄養は食事から取るようにしプロテインの取りすぎには注意しましょう


成長期の子供にタンパク質は必要ですがプロテインで補う必要はとくになく、日頃の食事に気をつければ十分です。

しかし不足が心配だからとプロテインをプラスすると、場合によってはタンパク質の取りすぎで体に負担をかけることがあります。
またタンパク質を取ったら体内で再合成するために必要な亜鉛もしっかり取りましょう。

さらに骨を伸ばすために必要な、骨を丈夫にする働きを持つカルシウムも忘れず取ることです。

プロテインに頼らずタンパク質の豊富なメニューを心がけましょう

子供の成長をサポートする目的で子供向けのプロテインも販売されていますが、身長を伸ばすために直接役立つとは言えないため、プロテインをむやみにプラスする必要はありません。
ほかにもタンパク質を分解するとできるアミノ酸のサプリも売られていますが、それらに頼るよりも日々の食事で食べ物からタンパク質を摂る方がおすすめです。

子供は大人よりもタンパク質が必要

成人に1日あたり必要なタンパク質の量は、体重×1.08÷1000という計算式によって算出できます。

子供の場合はたとえば10歳で70g、思春期で75~85gとなり成人に必要なタンパク質量よりも大きな数値になっています。これだけの量を取るためには1日3回の食事はもちろん、間食でも十分タンパク質が含まれているようにしましょう。

プロテインはあくまで補助

効率良くタンパク質を取るにはプロテインが便利ととらえがちですが、食べ物の方がさまざまな栄養素を含んでおり、使う食材が多いほど摂取できる栄養の幅が広がります。
子供の成長にはあらゆる栄養が必要なため、プロテインを多用するよりも食べ物で色々な栄養を取りながらタンパク質を補給する方が、成長にとってはうれしいのです。

タンパク質の取りすぎは子供の体に負担をかけてしまいます


子供に必要なタンパク質が多いからと、プロテインなどを使い大量にタンパク質を取ることは、かえって子供の体に負担をかけてしまいます。
そのため、エネルギーの元になる炭水化物や脂肪もバランス良く取って栄養の不足がないようにすることです。

朝食と間食のメニューを見なおす

昼食と夕食ではタンパク質を多く含むメニューを取ることが多いですが、忙しい朝に食べる朝食や学校帰りなどに取る間食はタンパク質の量が少なくなりがちです。
そのため、朝食と間食にタンパク質を含むメニューを用意することで、プロテインに頼らずとも十分な摂取ができるようにしましょう。

むやみにタンパク質不足と判断しない

成長期の中でも大きく身長が伸びる時期がありますが、それ以外の頃にはタンパク質不足を疑ってしまうかもしれません。

しかし少しずつでも身長が伸びていればそれほど心配はありませんが、むやみにプロテインをたくさん与えることは避けましょう。
体づくりに必要な栄養素ですが取りすぎると太りすぎる可能性があり、思春期の到来を早めて背を伸ばす時期を短くしてしまうことがあります。

タンパク質の合成に必要な栄養素も摂ることで成長に役立てましょう

食事でタンパク質を摂っても、その消化や再合成に関わる栄養素が不足していればムダになってしまいます。そのため、タンパク質だけでなくミネラルなども適度に取っておくようにしましょう。

亜鉛は身長を伸ばしたい時に不可欠

身長の高い人の方が体内に亜鉛が多く存在するといわれていることから、身長を伸ばすには亜鉛が不足しないように取りましょう。

しかし不足してはいけないからといって、サプリをプラスするのではなく食事の中に亜鉛を多く含む食材を使うことがおすすめです。
例えば豚もも肉や納豆、高野豆腐を使ったり、おやつにアーモンドを用意したりしましょう。

どうしても身長の伸び方に満足できなければ、専門医療機関を受診することも一つの方法です。

カルシウム不足にも注意

カルシウムは直接身長を伸ばすための栄養素ではありませんが、伸びた骨を丈夫にする働きを持っています。そのため骨を強くしてより長く伸ばす時には欠かせない栄養素ですが、日本の子供たちは不足傾向にあるといわれているのです。

そのため乳製品や海産物、大豆製品などを常にストックしておいて、毎日の食事に使えるようにしましょう。

(まとめ)子供の栄養補給にプロテインを使ってもいい?

1.子供に必要な栄養は食事から摂るようにしプロテインの摂りすぎには注意しましょう

必要なタンパク質をプロテインで補う必要はなく食べ物から摂りましょう。
摂りすぎると体に影響が出る可能性があり、タンパク質だけでなく代謝に必要な亜鉛などを取ることも必要です。

2.プロテインに頼らずタンパク質の豊富なメニューを心がけましょう

子供の成長に必要なタンパク質はプロテインで摂取するよりも、あらゆる食材を使った毎日の食事の中で取ることがおすすめです。
とくに子供は大人よりも多くのタンパク質摂取が必要なため、食事だけでなく間食にもタンパク質の豊富な素材を使いましょう。

3.タンパク質の摂りすぎは子供の体に負担をかけてしまいます

普段の食事でタンパク質が不足していると判断しプロテインを加えることは、子供の体への負担を考えて避けた方がよいでしょう。
まずはタンパク質が少なくなりやすい朝食と間食で十分な量を含んでいるメニューにします。

4.タンパク質の合成に必要な栄養素も摂ることで成長に役立てましょう

摂取したタンパク質を元に身長を伸ばすには亜鉛などのミネラルも必要なので、亜鉛の豊富な食材を取り入れたメニューを用意しましょう。
またカルシウムは骨を丈夫にすることでより役立つため、不足しないようにしましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe

 

経歴
2003 年 富山県立富山中部高等学校卒業
2011 年 金沢医科大学医学部医学科卒業
2011 年 順天堂医院 初期研修医
2013 年 順天堂医院 初期研修修了
2013 年 順天堂医院 整形外科入局
2014 年 順天堂大学大学院 整形外科学講座
2013-2018 年 下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
2018 年 日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
2018 年 順天堂大学大学院 医学博士取得
2018 年 SBCグループ・西新宿整形外科 入職
2018 年 西新宿整形外科  医院長
2019 年 ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
住所 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 新宿大京ビル7階
お問い合わせ 0120-962-992
院長 田邊雄医師