骨端線は身長を伸ばすために必要な軟骨組織です


骨端線は、成長期の子供の骨に存在する軟骨組織です。

骨のはじに作られる軟骨組織が、硬い骨に置き換わるということを繰り返しながら、骨が成長していきます。

そのため、骨端線があるかどうかは、これからも身長が伸びるかどうかを判断する目安となるのです。

骨端線の状態はレントゲンで確認することができ、骨が完成すると見られなくなります。

思春期をすぎる頃には骨が完成し、身長の伸びも止まるのが一般的です。

骨端線は成長期の子供だけにある軟骨組織です

身長には骨の成長が関係しています。

骨の成長度合いを確認する目安となるのが「骨端線」です。
子供の骨の両端には「成長軟骨帯(成長板)」と呼ばれる軟骨組織が存在します。

この軟骨組織はレントゲンで撮影すると黒い線のように写ることから、骨端線と呼ばれているのです。

成長期には新しい骨を作る骨芽細胞が活発に働きます。
骨芽細胞によって軟骨組織が形成され、徐々に硬い骨に置き換わっていきます。
骨のはじにあるため、硬い骨になると同時に骨が長軸方向に伸びていくという仕組みです。

軟骨の増加と硬い骨になる骨化とを繰り返しながら、骨は成長していきます。
骨芽細胞の活動がゆるやかになると、軟骨組織が増えず、骨の伸びもゆるやかになります。

やがて骨の成長が完成し、同時に身長の伸びも完成するのです。

骨が完成すると軟骨組織がなくなるため、骨端線もレントゲンで確認することができなくなります。

骨端線の存在は、まだ身長が伸びるかどうかを判断する目安といえるでしょう。

骨の完成度には個人差があります


骨の成熟度は「骨年齢」と呼ばれています。

骨年齢は実際の年齢とほぼ同じと考えられますが、体質や生活習慣、ホルモンバランスなどによって異なることもあります。

骨年齢と関係するものと言えば、骨密度を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
骨密度が低下し、骨がスカスカになってしまう骨粗しょう症は、年齢を重ねるにつれて気をつけたい症状だといわれています。

カルシウムなどの栄養不足や、ホルモンバランスの乱れなどは、骨年齢を老けさせる原因です。骨密度測定を行うと、実年齢よりも骨年齢が高いという人もいるかもしれません。

成長期の骨年齢の判断は、細かい骨が多く集まっている手のレントゲン撮影によって行われます。
骨端線の状態や骨の成長具合により、骨年齢が割り出されます。
骨端線が確認できる年齢は、男の子は17~18歳、女の子は15~16歳くらいまでが一般的です。

この年齢を過ぎると骨の成長が完成するため、身長が伸びることは期待できません。

しかし、骨年齢には個人差があります。
骨端線が見えているうちは、まだまだ身長が伸びる可能性があるのです。

専門医を受診すれば子供の骨年齢がわかります

身長が伸びる時期は人それぞれに異なるものです。

小中学生のうちに大きく伸びる子もいますし、10代半ば頃から急に伸びだす子もいます。

気長に見守っていきたいところですが、もしお子さんの身長の伸びが気になる場合には、低身長治療を専門とするクリニックに相談することも大切かもしれません。

というのも、体質などではなく、なにかしらの病気で身長が伸びないことがあるためです。

骨を伸ばす骨芽細胞の活動は、脳下垂体から分泌される成長ホルモンに左右されます。
この成長ホルモンが十分に分泌されないと、身長を伸ばすことができません。
成長ホルモンのほかに、甲状腺ホルモンの不足も低身長の原因のひとつです。

また、脳の視床下部に腫瘍があり、成長を妨げていることもあります。
これらは専門医の検査を受けなければわかりません。

それから、小柄なのは遺伝や体質だとしても、まだまだ身長が伸びる可能性があります。
検査で骨端線が確認できれば、成長ホルモン治療を受けることで骨の成長を促すことができるのです。

骨端線は、10代後半には見られなくなるのが一般的とされています。
そのため、子供の身長が気になったら、なるべく早めに専門医に相談するのがよいでしょう。

(まとめ)骨端線と身長の関係とは?

1.骨端線は身長を伸ばすために必要な軟骨組織です

軟骨組織である骨端線は、骨が成長している間に見られるものです。

一般的には思春期を過ぎる頃には見られなくなるものですが、骨端線が確認できるうちは、まだ身長が伸びる可能性があると考えられます。

2.骨端線は成長期の子供だけにある軟骨組織です

骨端線は成長期の子供だけに存在する軟骨組織で、骨の成長の完成度をはかる目安となります。
骨の成長は身長に関係しているのです。
レントゲンで撮影して骨端線が確認できる場合は、まだ身長が伸びる可能性があると考えられるでしょう。

3.骨の完成度には個人差があります

骨の成熟度をあらわす骨年齢は、実年齢とほぼ同じと考えられますが個人差があります。

実年齢と骨年齢に大きな差がある原因は、体質、生活習慣、ホルモンバランスなどの影響です。成長途中の骨には骨端線が見られ、さらに身長が伸びる可能性があります。

4.専門医を受診すれば子供の骨年齢がわかります

子供の成長には個人差がありますが、身長が伸びない原因に病気が隠れていることもあります。

早めに低身長治療を行う専門医を受診することで、成長を阻害する原因を見つけ、対処することが可能です。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe

 

経歴
2003 年 富山県立富山中部高等学校卒業
2011 年 金沢医科大学医学部医学科卒業
2011 年 順天堂医院 初期研修医
2013 年 順天堂医院 初期研修修了
2013 年 順天堂医院 整形外科入局
2014 年 順天堂大学大学院 整形外科学講座
2013-2018 年 下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
2018 年 日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
2018 年 順天堂大学大学院 医学博士取得
2018 年 SBCグループ・西新宿整形外科 入職
2018 年 西新宿整形外科  医院長
2019 年 ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
住所 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 新宿大京ビル7階
お問い合わせ 0120-962-992
院長 田邊雄医師