骨端線が閉じる原因は性ホルモンです


思春期になると分泌される性ホルモンには、からだを成熟させると同時に、成長を完成する役割があります。

思春期の始まりと思われがちな声変わりや初潮などは、実は思春期の終盤に見られる現象で、この頃には骨端線も閉じつつあります。

高身長に育てるためには、性ホルモンが分泌される思春期前に、できるだけ身長を伸ばすことを目指しましょう。

骨端線が閉じる直接的な原因は性ホルモンの分泌です

骨端線が閉じるのは、一般的に思春期の終わり頃とされています。
子供から大人へからだも心も大きく成長する思春期は、一気に身長が伸びる時期でもあります。

これは、性ホルモンの働きによるものです。
性ホルモンは、骨を含め、からだ全体の成長を進めます。

思春期は一般的に10歳前後から18歳前後までの年代を指しています。
男の子は声変わりや体毛が濃くなる、女の子は胸がふっくらして月経がはじまるなど、男女ともにからだに劇的な変化が訪れる時期です。

同時に、からだの成長が終了する時期でもあります。
男の子の場合、12~14歳頃に成長のピークを迎える子が多いでしょう。
身長に関していえば、1年に10cm以上も身長が伸びる子もいます。

女の子は10~12歳頃に急激に伸びる子が多いようです。
初潮を迎える前にぐっと身長が伸び、月経が始まってからはストップしてしまったという人も少なくありません。

そんなところから、骨端線が閉じる原因には、性ホルモンの影響によるところが大きいと考えられています。

思春期の始まりは成長曲線で確認できます


小学生の頃、クラスにひとりふたり、身長が高くて大人びた子がいなかったでしょうか。
そのまま成長するのかと思いきや、その後は変わり映えなく、それほど大きくならなかったということも珍しくありません。

この場合は、思春期の始まりが早かったと考えられるでしょう。
男の子は声変わり、女の子は初潮が、思春期の始まりと考えられがちです。

しかし、これらの現象が見られた頃は、すでに思春期も終わりに近づいています。

骨端線も閉じようとしている頃になり、これから急激に身長が伸びることは難しいかもしれません。
そのため、身長を伸ばすには、思春期が始まる前までが重要とされているのです。

思春期が始まったかどうかは、成長曲線で確認することができます。
成長曲線とは、性別・年齢ごとの身長と体重の平均値をグラフ化したものです。

毎月、身長を測っていると、それまでよりも身長の伸びが大きい時期が訪れます。
これを変曲点といい、男の子はこの頃、女の子は変曲点から約半年すぎた頃が、思春期の始まりです。

高身長を目指すなら思春期前に身長を伸ばすことが大切です

性ホルモンの分泌が盛んになる思春期は、身長の伸びもラストスパートを迎えます。
この時期にどのくらい身長が伸びるかというと、男の子は約30cm、女の子は約25cmといわれています。

2017年度の学校保健統計調査による10歳の平均身長は、男の子139.0cm、女の子140.1cmです。
たとえば10歳で思春期に入ったとしたら、男の子は169cm、女の子は165cmほどに成長すると予想できます。

さらに高身長を目指すには、思春期に入るまでにできるだけ身長を伸ばしておく必要があるといえるでしょう。

思春期に入る前の子供の成長に大きく関わるのは、成長ホルモンです。
成長ホルモンは睡眠時に大量に分泌されるため、睡眠不足は子供の成長を阻害する一番の原因といえるでしょう。

また、成長ホルモンの原料となるタンパク質を中心としたバランスの良い栄養も大切です。

体脂肪が多い子供は思春期が早まるという統計もあるため、適度な運動で肥満を予防する必要もあるでしょう。

すくすくと成長する子供の様子は、とても喜ばしいものです。
しかし、なかには注意が必要なケースもあります。

あまりに急激な成長が見られた場合、ホルモンの異常分泌や脳腫瘍などの病気が原因となっていることも考えられるのです。
成長曲線で成長度合いをチェックすることは、発育を阻害する病気の早期発見につながります。

成長曲線を見て気になることがあった時には、子供の成長障害の治療を専門とするクリニックなどに気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

(まとめ)骨端線が閉じる原因として、何が考えられますか?

1.骨端線が閉じる原因は性ホルモンです

声変わりや初潮などのからだの変化があらわれる頃は思春期の終盤で、骨の成長も完成に近づいています。
性ホルモンが分泌される思春期前に身長を伸ばすことが、身長の高い子にするポイントです。

2.骨端線が閉じる直接的な原因は性ホルモンの分泌です

10歳前後になると性ホルモンの分泌が始まり、からだ全体が子供から大人へと劇的に成長します。
思春期の終わり頃には身長の伸びが止まることから、骨端線が閉じるのは、性ホルモンの働きによるものと考えられているのです。

3.思春期の始まりは成長曲線で確認できます

男の子の声変わりや女の子の初潮は思春期の始まりと思われがちですが、実はすでに思春期の終盤で、骨端線が閉じつつあります。

思春期の始まりを確認するには、成長曲線の変曲点をチェックしましょう。

4.高身長を目指すなら思春期前に身長を伸ばすことが大切です

思春期が始まった時点の身長は、その後の身長に影響します。
高身長を目指すなら、思春期に入る前にできるだけ身長を伸ばすことです。

幼児期には十分な睡眠やバランスの良い食事、適度な運動を心がけ、できるだけ身長を伸ばしておきましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師