グルコサミンに直接骨端線を伸ばすという作用はないですが、関節軟骨を丈夫にすると言われています


グルコサミンはアミノ糖の成分で、体内でも生成されています。
とくに関節の軟骨に含まれ、骨同士の衝突を緩和する役割を担っているのです。

一方、骨端線は骨のつなぎ目に存在する軟骨成長帯で、両端の軟骨細胞が増殖して骨になり、伸びていきます。

ただグルコサミンが含まれる関節軟骨と、骨端線の軟骨は違うものなので、グルコサミンは身長を伸ばす作用はありません。
しかし、関節軟骨の強化はお子さんの骨の成長には必要なので、グルコサミンを含んだ食品の摂取にも心がけましょう。

グルコサミンは、関節のクッション材としての役割を担っています

グルコサミンは、アミノ酸と糖が結びついたアミノ糖という物質です。
主に、体内では骨と骨の間にある関節部位の軟骨に含まれ、水分を保つ作用があります。
この保水作用により、体を動かした時に骨と骨がぶつからず、滑らかに動かすことができるのです。

軟骨は加齢や過度の衝撃などですり減るため、中には関節痛を感じる方も増えます。
ただ、グルコサミン自体には骨を伸ばす効果は残念ながら期待できません。

骨と骨のつなぎ目にある骨端線の両端には、軟骨細胞があってどんどん増殖していきます。できた軟骨が骨化して硬くなり、骨へと変化してどんどん既存の骨に積み重なるような形で骨が伸びていくのです。

しかし、骨の成長に関係する骨端線の軟骨と、グルコサミンが関係する関節軟骨というのは別物です。

骨端線は成長期を迎え、骨が成熟化すると骨同士が癒着して自然に消失しますが、関節軟骨はクッション材としてそのまま存在しています。

骨の伸びとは関係ありませんが、グルコサミンは関節軟骨を丈夫にするために必要な成分なので、成長期のお子さんにも摂取させたほうがよいでしょう。

グルコサミンを含む食品を摂り、関節軟骨を強化しましょう


グルコサミンは、体内でも生成されますが年齢とともに自然に減っていきます。
直接骨端線を伸ばす効果はありませんが、関節軟骨を強化するためにはお子さんにも必要な栄養素なので、食事から摂取するのが望ましいと言えるでしょう。

グルコサミンは、食品ではエビやカニなどの殻や甲羅部分に含まれる、キチン質という成分に含まれています。
さらに、キチン質はキノコ類にも含有しており、豚や鶏などの軟骨やうなぎなどにもグルコサミンが含まれています。

ただし、キチン質は体内に吸収されにくいので多く摂取しても、実際に関節軟骨に作用するほど取り込むのは難しいとされているのです。

ほかにも、プロテオグリカンというグルコサミン成分の集合体は、山芋やオクラなどのいわゆるネバネバした食品に含有しています。

グルコサミンを効率よく摂取するには、サプリメントなどの補助食品を活用するのも一つの方法です。ただし、サプリメントの中には大人向けのものもあるので、選ぶ際には安全性などに注意が必要です。

骨端線の成長には、タンパク質やカルシウムなどが必要です

骨端線にある軟骨細胞から、新しい軟骨を作り出すためにはタンパク質から作られるアミノ酸の一種、コラーゲンが必要となります。

そのため、タンパク質を含む肉類や魚介類、卵や乳製品、大豆などを食事に取り入れることも大事です。
とくにコラーゲンは、手羽先やうなぎ、牛すじなどに多く含まれます。

また、骨の成長にはカルシウムも必要だと聞いたことがあるでしょう。
コラーゲンは骨を作る際の枠組みのように形で張り巡らされ、カルシウムは枠組みを分厚くする作用があります。

つまり、できた軟骨を石灰化し、硬く丈夫な骨に仕上げる役割を担っているため骨端線の成長には欠かせない栄養素です。

カルシウムは、乳製品や小魚などに含有しています。

ほかにもカルシウムの吸収力を高めるマグネシウムやビタミンD、軟骨細胞を活性化させる成長ホルモンの分泌を促すビタミンB群なども身長を伸ばすのに必要不可欠です。

成長期に骨端線をしっかり伸ばし、骨を最大限に成長させるには一つ、二つの栄養素だけを集中的に摂るのではなく、さまざまな栄養素を含んだ食品をバランス良く献立に取り入れていくことが大事だと言えます。

(まとめ)グルコサミンが骨端線を伸ばすって本当?

1.グルコサミンに直接骨端線を伸ばすという作用はないですが、関節軟骨を丈夫にすると言われています

グルコサミンは関節軟骨に含まれますが、骨の成長に関係する軟骨とは違うため身長の伸びには直接関係ありません。 
しかし、関節軟骨を強く分厚くすることは大事なので、お子さんにとってもグルコサミンは必要な栄養素の一つだと言えます。

2.グルコサミンは、関節のクッション材としての役割を担っています

グルコサミンは関節軟骨を丈夫にする作用がありますが、骨を作る軟骨細胞とは別なので直接骨の成長にはあまり関係がないとされています。

しかし、関節軟骨の強化も大事なのでグルコサミンもお子さんにとっては必要な栄養素となるでしょう。

3.グルコサミンを含む食品を摂り、関節軟骨を強化しましょう

グルコサミンは体内で作られますが、加齢とともに減っていくので関節軟骨強化のために、食事から取り入れることも大事です。

効率よく摂取するのにサプリメントも有効的ですが、大人向けのものもあるので購入の際は注意が必要となります。

4.骨端線の成長には、タンパク質やカルシウムなどが必要です

骨を作るには、タンパク質からできるアミノ酸の一種、コラーゲンやカルシウム、マグネシウムやビタミンDなどの栄養素も必要です。

栄養ができる限り偏らないように、バランスを考えて献立作りを工夫してみましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe
経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
住所 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 新宿大京ビル7階
お問い合わせ 0120-962-992
院長 田邊雄医師