骨端線の状態がわかる方法はレントゲン検査です


骨端線の状態がわかる方法は、専門のクリニックで行われているレントゲン検査です。

成長ホルモン治療を始める前に必要となる検査であり、レントゲン撮影をして骨端線が閉じていないかどうかを調べます。
成長ホルモン治療は子供の身長を伸ばす効果的な治療法ですが、骨端線が閉じていると身長を伸ばす効果を得ることができません。

身長を伸ばす治療は早くに始めた方がよいと言われるのは、骨端線が閉鎖すると成長ホルモン治療をしても身長が伸びないためです。

身長の伸びが止まると骨端線が閉じている可能性があります

レントゲン検査以外で骨端線の状態がわかる方法としては、身長の伸び方が挙げられます。

子供が15歳前後になって身長の伸びが止まったのであれば、骨が成長して成人身長に達し、骨端線が閉じた可能性があります。
ただし成人身長に達する年齢には個人差があり、何歳になれば骨端線が閉じるという断定はできません。

骨端線が閉鎖していないのに、身長が伸びなくなることもあるため、専門のクリニックで検査を受ける必要があります。
身長が伸びる余地があるにも関わらず伸びないのは、なんらかの原因が隠されていると考えられます。

子供の身長が伸びるためには、脳の下垂体から分泌される成長ホルモン、甲状腺ホルモン、性ホルモンといった3つのホルモンの働きが必要です。
その中の一つに支障が出ただけでも、子供の成長に大きく影響を与えることになるのです。

子供が低身長になる原因は数多くありますが、とくに成長ホルモン分泌不全性低身長症や、SGA性低身長症などが多いと言われています。

成長ホルモン分泌不全性低身長症は成長ホルモンが分泌されにくいという疾患で、SGA性低身長症は胎児期の発育不全が原因となっています。
女の子の場合は、染色体異常のターナー症候群の症状が見られる場合もあるそうです。

いずれのケースもホルモンの異常がもたらしているものなので、専門医の検査を受けなければなりません。

反対に早い時期に身長が伸びすぎたために、他の子供たちよりも早く身長の伸びが止まってしまうという症状もあります。
思春期早発症は性ホルモンの分泌が過剰になることで起こりますが、身長が早く伸びすぎてしまったせいで結果的には標準より低い身長になりやすいです。

子供の身長の伸び方に不安を感じたら専門医に相談しましょう


子供の身長が伸びるペースは人それぞれあるので、他の子供たちと比較しすぎても悩みやストレスが深まるばかりです。

とは言え、骨端線の状態は適切な検査を受けなければわかりません。
あまりに身長が低い場合には念のため、一度専門医に診せた方がよいでしょう。

一般的には成長曲線で「-2SD」を下回ると、標準身長以下であると考えられています。

子供の身長を伸ばす効果的な方法は、成長ホルモン治療になります。
治療で使われる成長ホルモンはもともと体内で分泌されているものと同じであり、タンパク質から作られているため安全性が高いです。

これまでも重大な副作用の事例は報告されておらず、一時的な頭痛や発疹などの軽微な症状にとどまっています。

成長ホルモン治療は自宅での自己注射となりますが、事前に使い方の指導を受けられるので心配は無用です。

規則正しい生活習慣が成長ホルモンの分泌を促します

成長ホルモン治療は骨端線の成長を促し、高い効果が期待できる治療法です。

しかし不規則な生活習慣が治療の効果を妨げてしまう可能性があります。
現代の子供たちは睡眠の質が下がってきていると言われることが増えています。
理由としてはスマートフォンやパソコン、ゲーム機の普及が挙げられるでしょう。

絶対に使用を禁止するという家庭内ルールを敷いても、子供にとってはかえって負担になることがあります。
使用を前面に禁止しなくてもよいですが、就寝前は電子機器に触れないという約束は交わした方がよいでしょう。

なぜなら成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されることがわかっているからです。
とくに深い眠りであるノンレム睡眠の時に、分泌量がピークとなります。

「寝る子は育つ」の言葉どおり、睡眠と身長には深い関係があるのです。

(まとめ)骨端線の状態がわかる方法とは何ですか?

1.骨端線の状態がわかる方法はレントゲン検査です

骨端線の状態がわかる方法としては、専門の医院で行うレントゲン検査があります。

成長ホルモン治療を始める前にはいくつかの検査をしますが、レントゲン検査はそのうちの一つです。
レントゲン検査をして骨端線が開いていれば、成長ホルモン治療の対象です。

2.身長の伸びが止まると骨端線が閉じている可能性があります

レントゲン検査以外にも身長の伸び方によって、骨端線の状態を推測することができます。
ただし骨端線の状態がわかる方法として確実ではないため、専門のクリニックで検査を受けるようにしましょう。

3.子供の身長の伸び方に不安を感じたら専門医に相談しましょう

子供の身長の伸び方には個人差が表れやすいですが、あまりにも身長が伸びていないと感じたら専門医に相談しましょう。

成長ホルモン治療は身長を伸ばすための効果的な治療法です。

4.規則正しい生活習慣が成長ホルモンの分泌を促します

成長ホルモン治療は子供の身長を伸ばす効果が高いですが、不規則な生活習慣が治療の効果を妨げます。
就寝中の成長ホルモンを促すためにも、睡眠の質を上げていく工夫をしましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe

 

経歴
2003 年 富山県立富山中部高等学校卒業
2011 年 金沢医科大学医学部医学科卒業
2011 年 順天堂医院 初期研修医
2013 年 順天堂医院 初期研修修了
2013 年 順天堂医院 整形外科入局
2014 年 順天堂大学大学院 整形外科学講座
2013-2018 年 下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
2018 年 日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
2018 年 順天堂大学大学院 医学博士取得
2018 年 SBCグループ・西新宿整形外科 入職
2018 年 西新宿整形外科  医院長
2019 年 ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
住所 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 新宿大京ビル7階
お問い合わせ 0120-962-992
院長 田邊雄医師