骨端線に怪我をしても身長が伸びなくなるとは限りません


子供が骨端線に怪我をすると身長が伸びなくなるという説がありますが、骨端線に怪我をすると絶対に身長が伸びなくなるわけではありません。

骨端線とは成長期の子供にだけ見られる成長軟骨のことですが、骨端線が新しい骨を作ることで子供の身長が伸びていきます。

ただし骨端線の怪我の状態によっては、今後の身長の伸び方に少なからず影響が出る可能性も否定できません。

骨端線の怪我が疑われる場合は速やかに専門医を受診し、今後の検査や治療などについての説明を仰ぎましょう。

骨端線の怪我に繋がりやすい箇所があります

身体の箇所によっては、骨端線の怪我に繋がりやすいと言われています。
骨端線は骨と骨の繋ぎ目に存在しているため、身体のあらゆる場所に骨端線があるのです。

・手足の指の関節
・手首や足首
・足の甲
・くるぶしの周り
・脛や膝の周り

上記の箇所は強くぶつけるなど、激しい衝撃を受けたことにより骨端線を怪我しやすくなると言われています。
骨端線の怪我をする理由の多くは衝撃によるものですが、まれにどこにもぶつけていないのに怪我を負ってしまうことがあるそうです。

ぶつけていないにも関わらず骨端線の怪我が発生するのは、蓄積した疲労による疲労骨折が原因となります。肩やひじ、脛や膝の周りがとくに疲労骨折しやすいと言われています。

骨端線の怪我は子供特有の怪我になるので、成長期の子供を持つ親御さんは注意を払いたいところです。

骨折まで至らなくても、捻挫や突き指などによっても骨端線の怪我につながる可能性があります。
骨端線が怪我を負うと腫れや痛み、皮下出血などの症状が現れることが多いので、怪我に気づかないケースは、まずないと考えられます。
子供が怪我を負ったらすぐに専門医の診察を受けて、必要な検査や治療を受けるようにしましょう。

適切な治療を受けないまま放置してしまうと、骨端線の怪我の状態によっては骨の成長を妨げる可能性があります。
とくに骨折の場合は骨がずれたままくっついてしまうことがあるので、必ず専門医の診察を受けるようにしましょう。

丈夫な身体を作るにはタンパク質とカルシウムが効果的です


骨端線の怪我が起こりにくい身体づくりのためには、骨の成長に関わる栄養素を十分に摂取する必要があります。

骨を強くするサプリメントが多く出回っていますが、子供の発育のためにはサプリメントに頼らない食生活を意識しましょう。
身長を伸ばすとされるサプリメントに依存するリスクについては、学会からも懸念の声が上がっているのです。

骨はタンパク質の一種であるコラーゲンとカルシウムから作られているため、タンパク質とカルシウムを十分に補えれば骨を丈夫にしていくことができます。
網目状に張り巡らされたコラーゲンにカルシウムが付着することによって、骨は作られていきます。

吸収があまり良くないカルシウムを骨に定着させるためには、マグネシウムやビタミンDの働きも必要になるでしょう。マグネシウムがカルシウムの流失を防ぎ、ビタミンDが吸収率を高めてくれるのです。

ただしカルシウムには骨端線を成長させて身長を伸ばす働きはありません。
身長を伸ばすのはタンパク質であり、成長ホルモンの分泌を促進して骨端線に働きかけるのです。タンパク質は筋肉や血液を作り、身体が必要とするエネルギー源を確保します。

程よい運動が骨端線の成長を促します

骨端線の怪我は状態によっては身長の伸び方に影響を及ぼす可能性がありますが、怪我を恐れて運動を控えるのはかえって成長を妨げる行為になります。
運動によって骨端線が刺激を受けて、身長が伸びやすくなると言われているからです。

ムリな運動は骨端線の怪我につながる恐れがありますが、子供の年齢や体力に合わせて、適度な運動に取り組める環境を考えてみましょう。

子供の低身長は骨端線の怪我だけが発端になるとは限りません。

成長期を迎えたのに身長の伸びが標準を下回っているのであれば、他の原因が隠されている可能性があります。
なんらかの理由によって成長ホルモンの分泌が阻害されているかもしれません。

専門のクリニックで検査を受けると、現在の骨端線の状態を把握することができます。
子供の低身長に関する悩みや不安は、専門医に話してみましょう。

(まとめ)骨端線を怪我すると身長が伸びなくなる?

1.骨端線に怪我をしても身長が伸びなくなるとは限りません

骨端線の怪我は子供の身長の伸び方に影響が出るという説がありますが、怪我によって身長が絶対に伸びなくなることはありません。

ただし怪我の状態によっては身長に影響がある可能性も考えられるため、必ず専門医に相談するようにしましょう。

2.骨端線の怪我に繋がりやすい箇所があります

手足の指の関節や、手首、足首、足の甲など、骨端線の怪我を負いやすいとされる箇所があります。
骨端線の怪我が疑われる時は自己判断で処置をせず、必ず専門医を受診して必要な検査と治療を受けましょう。

3.丈夫な身体を作るにはタンパク質とカルシウムが効果的です

骨端線の怪我を防ぐためには、骨の成長に関わるタンパク質やカルシウムを食事から十分に摂取する必要があります。
タンパク質が骨を伸ばし、カルシウムが丈夫な骨を作るのです。

4.程よい運動が骨端線の成長を促します

適度な運動は骨端線に刺激を与え、骨の成長を促して子供の身長を伸ばします。
骨端線の怪我を恐れず、子供には運動できる環境を作ってあげましょう。

身長の伸び方に不安がある時は、専門医に相談しましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
川原 昭久医師
かわはら あきひさ/Akihisa Kawahara
経歴
福島県立医科大学 医学部 卒業
平塚共済病院 臨床研修医
昭和大学藤が丘病院 整形外科 入局
下記 昭和大学藤が丘病院関連施設にて勤務・研修
東戸塚記念病院、横浜新都市脳神経外科病院、横浜旭中央病院、海老名総合病院、山梨赤十字病院、戸塚共立リハビリテーション病院、相模野病院
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
下田総合病院
西新宿整形外科クリニック 医院長に就任
ロコモアドバイスドクター 就任(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 川原 昭久医師