牛乳をたくさん飲んでも骨端線を成長させて身長を伸ばすことはできません


昔から子供の身長を伸ばすには牛乳を飲むとよいと言われてきましたが、牛乳には身長を伸ばす効果がないことがわかっています。

牛乳に含まれているカルシウムが身長を伸ばすという説は、カルシウムの効果が誤って伝わり、広まったものだと考えられているのです。
骨端線の成長を促して身長を伸ばすにはカルシウムではなく、タンパク質の働きが大きく関わっています。

タンパク質は筋肉や血液など身体を構成するあらゆるものを作る材料となり、子供の発育に欠かせない栄養素だと認識されています。

身長を伸ばす働きがもっとも期待されているのはタンパク質です

身長を伸ばすために必要な栄養素はたくさんありますが、中でもタンパク質は子供に積極的に摂取させたい栄養素です。
タンパク質は骨、筋肉、血液、臓器など、身体を構成するあらゆるものの材料となっているからです。

タンパク質の中には多くのアミノ酸が含まれていますが、アルギニンは成長ホルモンの分泌を促進し、骨を伸ばしていきます。
成長ホルモンは子供の成長になくてはならない物質です。
骨端線の成長には、タンパク質の存在が欠かせないといってよいでしょう。

またタンパク質には成長期の子供に必要となる、多くの役割があります。
集中力や思考力を高め、疲労を回復し、身体の組織を修復する働きを担っているのです。

タンパク質には肉や魚、卵などに含まれている動物性タンパク質と、大豆製品などに含まれている植物性タンパク質があります。
肉を好む子供は多いですが、タンパク質の摂取を目的とした肉ばかりのメニューでは、カロリーオーバーとなって肥満につながる恐れがあります。

動物性タンパク質と植物性タンパク質の両方をバランス良く食べさせ、偏りのない食事内容を意識しましょう。

カルシウムには骨を丈夫にする働きがあります


昔からカルシウムには身長を伸ばす働きがあると言われることがありますが、カルシウムの働きは丈夫な骨を作ることです。

牛乳には子供が必要とする栄養素が含まれていますが、身長を伸ばすために飲み続けても効果はないので注意しましょう。
牛乳には骨端線の成長を促す効果は期待できませんが、牛乳に含まれるカルシウムは成長期の子供に欠かせません。カルシウムは骨を作る材料となるため、カルシウム不足は骨がもろくなる原因となります。

骨が弱いと怪我をしやすく、骨端線を損傷するリスクも高まるのです。

カルシウムは吸収されにくく、牛乳を飲んだだけでは思ったほどカルシウムを摂取できていないことがあります。
他の栄養素を一緒に摂れば、多くのカルシウムを体内に摂り込むことができるようになるでしょう。

マグネシウム

マグネシウムには骨にカルシウムを定着させる働きがあります。
魚介類や大豆製品、ナッツ類などに豊富に含まれています。

ビタミンD

カルシウムはビタミンDによって吸収率が上がるのです。
日光を浴びると体内のビタミンDが増えるため、適度な運動もおすすめです。

魚類やキノコ類などに多く含まれています。
牛乳が苦手な子供には、小魚や小松菜、豆腐などを食べさせてカルシウムを補いましょう。

成長ホルモン治療は子供の身長を伸ばす効果的な治療法です

普段の食事から摂る栄養素は、子供の成長にとって不可欠なものです。
しかし牛乳に頼った食事では身長を伸ばせないばかりか、栄養バランスの偏りを招きます。

子供の低身長に関する悩みや不安は、専門のクリニックに相談しましょう。
専門のクリニックでは子供の身長を伸ばすために、成長ホルモンを投与して治療を行っています。

治療に使われる成長ホルモンの成分はタンパク質ですので、副作用のリスクが低く、安全性が高いものです。低身長の原因にもよりますが、成長ホルモン治療は5~6歳頃から始められます。

成長ホルモン治療は早く始めれば始めるほど、効果を実感しやすいため、早めの受診をおすすめします。

(まとめ)牛乳をたくさん飲むと骨端線が伸びる?

1.牛乳をたくさん飲んでも骨端線を成長させて身長を伸ばすことはできません

子供の身長を伸ばすには牛乳を飲むとよいと言われてきましたが、牛乳を飲んでも骨端線の成長を促すことはできません。
カルシウムの働きが誤認識されたまま広まり、「牛乳=身長を伸ばす」というイメージが定着したと考えられます。

2.身長を伸ばす働きがもっとも期待されているのはタンパク質です

身長を伸ばすために子供にもっとも摂取させたい栄養素は、タンパク質です。
タンパク質は骨や筋肉の材料となり、成長ホルモンの分泌を促す働きがあります。

動物性タンパク質と植物性タンパク質をバランス良く食卓に並べ、カロリーオーバーを防ぎましょう。

3.カルシウムには骨を丈夫にする働きがあります

カルシウムには骨端線を成長させ、身長を伸ばす働きはありません。
しかし、丈夫な骨を作るにはカルシウムが必要になるため、マグネシウムやビタミンDと一緒に摂取させましょう。

牛乳が苦手な子供には小魚や小松菜、豆腐などを食べさせましょう。

4.成長ホルモン治療は子供の身長を伸ばす効果的な治療法です

子供の低身長を改善するには、専門のクリニックで行われている成長ホルモン治療が効果的です。成長ホルモン治療はできる限り早いタイミングで治療を開始した方が、効果が得られやすい治療法になります。

まずは専門医に相談しましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
川原 昭久医師
かわはら あきひさ/Akihisa Kawahara
経歴
福島県立医科大学 医学部 卒業
平塚共済病院 臨床研修医
昭和大学藤が丘病院 整形外科 入局
下記 昭和大学藤が丘病院関連施設にて勤務・研修
東戸塚記念病院、横浜新都市脳神経外科病院、横浜旭中央病院、海老名総合病院、山梨赤十字病院、戸塚共立リハビリテーション病院、相模野病院
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
下田総合病院
西新宿整形外科クリニック 医院長に就任
ロコモアドバイスドクター 就任(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 川原 昭久医師