骨端線の伸びには、タンパク質やカルシウムなどの栄養素を含む食べ物をバランスよく摂ることが大事です


骨端線の両端にある、軟骨細胞が軟骨を作りだす際に、骨の枠組みとなるタンパク質から作られるコラーゲンが必要です。

さらに、骨を太くするカルシウムやカルシウムの吸収を良くするマグネシウム、軟骨細胞を活性化させる成長ホルモンの分泌を促す亜鉛なども欠かせません。

タンパク質は肉や魚、大豆など、カルシウムや小魚や乳製品、マグネシウムはナッツ類や海藻、亜鉛は牡蠣やホタテなどに食べ物に多く含有しています。

それぞれの栄養素を含んだ食べ物を把握し、食事の中にバランスよく取り入れていくことが骨の成長には必要です。

骨の成長には、タンパク質やカルシウムなどさまざまな栄養素が必要となります

骨端線は骨同士のつなぎ目にある、軟骨成長帯です。

レントゲン写真で骨は白く、骨端線は黒い線状で見えるのが特徴です。
骨端線の両端には、軟骨細胞が集まっており増殖しながら積み重なって、硬くなり骨へと変化して伸びていきます。

骨端線を伸ばすには、骨を作る栄養素を含んだ食べ物を食事に取り入れることが大事となります。

骨端線の成長を促すには、まず骨や筋肉、髪の毛などを生成するタンパク質が必要です。
中でも、タンパク質から作られるアミノ酸の一種、コラーゲンは骨のいわば枠組みとなる成分です。

さらに、骨の枠組みに厚みを加え骨を丈夫に強化するのが、カルシウムとなります。
そして、カルシウムの吸収を高めるマグネシウムやビタミンDなどの栄養素も欠かせません。

また、軟骨細胞は脳の下垂体から分泌される成長ホルモンの作用を強く受け、増殖のスピードが速くなります。
亜鉛には、成長ホルモンの分泌を促す作用があるので摂取したい栄養素の一つだと言えるでしょう。

骨を作る栄養を含んだ食べ物をバランスよく取り入れましょう


タンパク質には、肉類や魚類、乳製品などの動物性と大豆や小麦などに植物性の2タイプがあります。

どちらも骨を作り出すのに欠かせませんが、動物性たんぱく質は過剰摂取すると体内の飽和脂肪酸が増え、肥満の原因となります。

さらに、血液が酸性に傾きやすく、中和のためにカルシウムが使われるので体内のカルシウム量が減る可能性があるのです。
たんぱく質は動物性と植物性のものをバランスよく摂取することが大事となります。

中でも、牛や豚のもも肉や鶏ささみ、マグロの赤身やタラ、カツオやカレイ、卵や油揚げ、納豆などは良質なたんぱく質が豊富な食べ物です。

また、カルシウムがとくに多い食べ物は、イワシの丸干しや干しエビ、シジミや木綿豆腐、牛乳やチーズ、小松菜や乾燥ひじきなどがあります。

さらにマグネシウムは、ひじきや枝豆、アーモンドや落花生、ほうれん草、ビタミンDはしいたけやしめじ、かつおや鮭、さんまなどの食べ物に多くが有しています。

そして、亜鉛はホタテや牡蠣、豚のもも肉などに豊富に含まれているのです。

これらの食べ物をうまく献立に取り入れられるように工夫してあげてください。

食べ物以外にも運動や睡眠をしっかり取り入れることは大切です

骨端線を成長させるには、食事以外にも運動を取り入れたり、夜ぐっすり眠ったりすることも大事な要素となります。

体を動かすと血流が促されますが、血流にのって骨の形成に必要な栄養素や脳からの成長ホルモンが軟骨細胞にしっかり届きます。
すると、軟骨細胞が活性化してより多くの軟骨を作り出し、骨化も進むのです。

また、運動で骨端線に刺激が伝わることも、軟骨細胞の分裂を促すことにもつながるのです。

そして、夜深い眠りをしっかり摂ることも成長期のお子さんにはとても大事となります。
眠り始めてから約3時間までには、眠りに中でもっとも深いノンレム睡眠が訪れ、成長ホルモンの分泌が盛んになるからです。

ただ、お子さんの生活改善を行っても、成長ホルモンの分泌機能に異常がある場合などは、思うように身長が伸びない場合もあります。

そんな時は、やはり一度専門のクリニックで検査を受けられたほうがよいと言えます。
専門医による問診や、レントゲンによる骨や骨端線の状態のチェック、採血による血中の成長ホルモン濃度を測定するなどの検査を行うことで、異常を早期に発見することも可能です。

また、専門医の判断でホルモン療法などの治療を受ければ、まだ骨の成長の可能性はあるので希望が持てます。

(まとめ)骨端線を伸ばせる食べ物とは?

1.骨端線の伸びには、タンパク質やカルシウムなどの栄養素を含む食べ物をバランスよく摂ることが大事です

骨端線を伸ばすには、骨の元となるタンパク質を始め、骨を強化するカルシウム、カルシウムの吸収を高めるマグネシウムなどの栄養素が必要です。

必要な栄養素を含んだ食べ物は色々あるので、栄養が偏らないようにバランスよく食事に取り入れましょう。

2.骨の成長には、タンパク質やカルシウムなどさまざまな栄養素が必要となります

骨を生成するには、枠組みとなるコラーゲンなどアミノ酸の元となるタンパク質を始め、骨を丈夫にするカルシウムも必要です。

さらに、カルシウムの吸収を促すマグネシウムや、成長ホルモンの分泌を高める亜鉛なども欠かせません。

3.骨を作る栄養を含んだ食べ物をバランスよく取り入れましょう

タンパク質には、肉や魚などの動物性と大豆などの植物性がありますが、どちらかに偏らずバランスよく取り入れることが大事です。

他にも、カルシウムやマグネシウムなどを含む食べ物をチェックし、食事で摂取できるように献立を考えてあげましょう。

4.食べ物以外にも運動や睡眠をしっかり取り入れることは大切です

骨を伸ばすには、血流が促され、骨端線に刺激が加わり軟骨の増殖が進みやすくなる適度な運動も効果的です。

また、睡眠中は成長ホルモンの分泌量が増えるので、夜ぐっすり眠れるような環境を整えてあげるのも必要です。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe
経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 田邊雄医師