骨端線への電気刺激は効果が出にくいですが、成長ホルモンの分泌が増えるとの実験結果はあります


医学的な根拠はないですが、骨端線に電気刺激を与えても軟骨細胞に著しく増殖し、骨が作られるという効果はでにくいとされています。

ただし、成人男性においては電気刺激により軟骨細胞を活性化させる成長ホルモンの分泌が増えることは実験で分かっているのです。
といっても、子供にも同じ効果が現れるかは不明であり、安易に自己判断で行うのではなく、一度専門医に相談されることをおすすめします。

適度な運動による刺激が骨端線にはよいと言われています

骨と骨をつなぐ骨端線の両端には軟骨細胞があり、分裂しながら骨を生成し、骨化して硬い骨へと変化し伸びていきます。
軟骨細胞を活発化させるためには、ある程度刺激を加えるのも効果的です。

しかし、医学的な根拠はありませんが、骨端線への電気刺激は効果が出にくいと言われています。
骨端線への刺激は、体を動かすことで伝わる筋肉から骨への振動がよいとされているのです。とくにジャンプするなど縦方向に骨が引っ張られたり、全身を使ったりするような運動は、背骨や大腿骨など身長に関する骨が成長しやすく、身長の伸びにも反映されると考えられています。

たとえば、バスケットボールやバレーボール、水泳などのスポーツ、縄跳びなどの運動が当てはまるでしょう。

もちろんこういった運動により骨端線に刺激を受けたからといった、すべてのケースで身長が伸びるというわけではなく、個人差は生じます。
骨端線は子供時代にのみ開いており、大人になるにつれ骨が成熟して硬くなり、徐々に骨端線の幅が狭まって閉鎖します。

ただし開いていれば、骨の成長の可能性は残されているので、骨を伸ばす生活習慣を身に着けることが骨の成長にもつながるのです。

電気刺激は、成人男性の成長ホルモン分泌を増やすという実験結果もあります


電気による刺激は、成人男性を対象とした実験において成長ホルモンの分泌を促すという結果が報告されています。

成長ホルモンというのは、脳の下垂体から分泌されています。
骨端線の軟骨細胞を活性化させ、骨の生成を加速させる作用があることでも知られているホルモンです。

成長ホルモンは、軟骨細胞の働きを高めるためには欠かせないものだとも言えます。

ある実験で成人男性が腰や足に電極のついたベルトを巻き、筋肉に電流を流した結果、流す前に比べると成長ホルモンの分泌量が増えたという結果が報告されています。

実際に筋トレや肥満解消、リハビリなどの一環として、電気刺激を与える方法は用いられているようです。

しかし、成長ホルモンの分泌を促進することはあまり知られていません。
ただ、この結果はあくまでも成人男性に対するものなので、体の成長が未発達なお子さんにも当てはまるかどうかはわかりません。

そのため、安易に自己判断でお子さんに行うのは体への影響が心配なので、興味がある方は必ず専門のクリニックで相談するようにしましょう。

低身長がお悩みの場合は専門のクリニックで検査してみましょう

お子さんの骨端線の有無や、骨の成長具合が遅いので心配だという親御さんもいますよね。

まずは、専門のクリニックで骨の状態を検査してもらうことから始めましょう。
骨端線をレントゲンで撮影すると、黒い線のような見た目で写ります。

そのため、骨端線の有無や幅を見るのは、骨が規則的に成長し数も多い手の骨のレントゲンをとり、写真で確認していきます。

さらに、骨の成熟度を示した骨年齢も一緒に調べ、お子さんの実年齢と骨年齢に開きがないかをチェックできるのです。
また、骨の成長に必要な成長ホルモンの血中濃度を調べるための採血検査なども行います。結果次第では、CTなどの詳しい検査を行う場合もあるでしょう。

そして成長ホルモンの分泌量が不足していることが分かれば、ホルモンを注射で補うホルモン療法を始めることもできます。

ホルモン剤はタンパク質でできており、胃腸に入ると消化されてしまうため、あえて注射という手段がとられます。
体にも優しいため、安心してお子さんにも受けて頂ける治療です。

(まとめ)骨端線は電気刺激により伸びるって本当?

1.骨端線への電気刺激は効果が出にくいですが、成長ホルモンの分泌が増えるとの実験結果はあります

骨端線に電気刺激を行っても、骨の成長にほぼ反映することはないとされています。
一方で、成人男性においては成長ホルモンの分泌量が増えたという実験結果はあります。

お子さんに試すのではなく、まずは専門医に相談されることがおすすめです。

2.適度な運動による刺激が骨端線にはよいと言われています

骨端線への電気刺激は、医学的な根拠はありませんが直接骨を伸ばす効果は期待できないとされています。
適度な運動による骨端線への刺激は、軟骨細胞を活発化させるのに効果的なので生活に取り入れていきましょう。

3.電気刺激は、成人男性の成長ホルモン分泌を増やすという実験結果もあります

電気による刺激は、筋肉増強やリハビリなどにも用いられていますが、成人男性を対象にした実験では成長ホルモンの分泌量が増えることが分かっています。
ただし、子供にも当てはまるかは不明であるため、自己判断で行うのはやめましょう。

4.低身長がお悩みの場合は専門のクリニックで検査してみましょう

お子さんの骨の発育具合を確認するには、専門のクリニックで検査を受けるのがよいでしょう。
手の骨のレントゲン写真から骨端線や骨年齢を調べ、採血を行って血中の成長ホルモン濃度を測定するといった検査になります。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師