骨端線は骨を成長させて、身長を伸ばす働きをしています


骨端線は骨と骨の境目にあり、軟骨成長帯とも呼ばれています。
両端には軟骨細胞が存在し、日々増殖して軟骨を作り、骨化されて硬い骨へと変化していくのです。
とくに、背骨や大腿骨などの骨が生成されることで身長が伸びていきます。
さらに、骨端線の軟骨細胞を活性化させるためには、脳の下垂体から分泌される成長ホルモンが欠かせません。

成長ホルモンの分泌を促し、骨端線を伸ばすには睡眠や運動、骨に良い食事などが必要です。

軟骨の集まりである骨端線が閉鎖するまでが、骨が伸びるチャンスだと言えます

骨端線は、骨の中心にある骨幹部と先端の骨端部のちょうどつなぎ目にあります。
この骨端線の端には、軟骨細胞が集まっています。

古くなった骨が分解されて、新たに出現した骨芽細胞が増殖して骨を作っていくのです。
つまり、骨端線には骨を伸ばして、強化させる働きがあるのです。

とくに、背骨や大腿骨、脛骨などの下肢の骨が成長すると、そのまま縦に長くなるため、骨端線には身長を伸ばす働きを担っているとも言えるでしょう。
骨端線はやわらかい軟骨の集合体ですが、成長するうちに軟骨が成熟化して徐々に硬くなり積み重ねられて骨が伸びていくのです。

そして、骨端線は役目を終えると、骨幹部と骨端部が結合してやがて消滅していくのです。骨端線自体は子供のみ存在しており、大人になると閉鎖します。
閉鎖する年齢もおおむね決まっており、男子は17歳前後で女子は15歳前後、女子の方がやや早いとされています。

骨端線が閉鎖すると、骨の成長はストップするので開いている間に、骨に良い生活習慣を身に着ける必要があるでしょう。

骨端線がうまく働くようにサポートするのが成長ホルモンです


成長ホルモンは、脳から出された指令により、中枢部にある下垂体から分泌されます。

代謝の促進や免疫機能に維持、脳機能の向上や各器官を発達させる役割を担っているとても重要なホルモンなのです。

そして、成長ホルモンには骨を成長、発達させて骨量を保つ働きもあります。

具体的には、骨端線にある骨を作り出す骨芽細胞に働きかけ、細胞増殖を活性化させて骨の産出を加速させる作用があります。

つまり、成長ホルモンがより多く分泌されれば、骨芽細胞がさらに活発化して、より多くの軟骨がスピーディーに作り出されるというわけです。
成長ホルモンは、睡眠中に分泌量が増えることでもよく知られています。
とくに、寝付いてから3時間位までの間に訪れる深い眠り、ノンレム睡眠中に盛んに分泌されます。

そのため、お子さんの骨の成長を促すにはしっかり睡眠時間を確保し、かつぐっすり眠れるように体調や環境を整える必要があるのです。

寝る前は心身をリラックスさせる副交感神経を優位にさせるために、寝る2時間前に食事を終え、1時間前までには入浴を済ませておきましょう。
寝る前はスマホやテレビを見ないようにし、部屋は薄暗くして寝つきやすい環境を整えましょう。

運動や骨によい食事も骨端線の働きを活性化します

骨端線の軟骨細胞の働きをより活発化させるためには、適度な運動も必要になってきます。

体を動かすと筋肉から骨端線に程よい刺激がもたらされるので、軟骨細胞の増殖が加速し、スピーディーに多くの軟骨が作られるようになるのです。
さらに、血流が良くなることで栄養や成長ホルモンも軟骨細胞に行き渡りやすくなります。また、運動により疲れるので夜ぐっすり眠れるという睡眠との相乗効果も生まれるでしょう。

とくに運動の中でも、縦方向に引っ張られるバスケットボールなどの跳躍系のスポーツや、水泳などの全身運動系が効果的だとされています。

そして、軟骨細胞の増殖には栄養補給も欠かせません。

骨にはやはりカルシウムという認識は間違ってはいませんが、カルシウムは骨を太くするため、それだけでは骨は伸びません。

骨を伸ばすたんぱく質や、カルシウムを取り込ませるマグネシウム、成長ホルモンの分泌を促す亜鉛といった栄養素が必要です。
これらの栄養素を含んだ食品をバランスよく3食に取り入れていきましょう。

(まとめ)骨端線はどのような働きをするの?

1.骨端線は骨を成長させて、身長を伸ばす働きをしています

骨の境目にある骨端線には軟骨細胞が集まり、日々細胞分裂を行い骨を生成しています。
骨の成長には成長ホルモンも大きく作用しており、分泌を促すためには睡眠や運動、栄養のある食事を生活に取り込むことが大事です。

2.軟骨の集まりである骨端線が閉鎖するまでが、骨が伸びるチャンスだと言えます

骨端線周辺の軟骨が増殖し、骨化して硬くなることで骨ができていきます。
骨端線が開いている期間には限りがあるので、閉鎖するまでにしっかり骨を伸ばせるように生活を見なおすことが大事です。

3.骨端線がうまく働くようにサポートするのが成長ホルモンです

成長ホルモンは、脳の下垂体から分泌されており骨端線の軟骨細胞を活発化する作用があります。

骨の成長に欠かせない成長ホルモンは、睡眠時に分泌が盛んになるのでしっかり睡眠をとる生活が大事です。

4.運動や骨によい食事も骨端線の働きを活性化します

骨の成長には、骨端線に刺激を与えたり血流を促したりする適度な運動も必要です。

さらに、骨を作る材料となるタンパク質やカルシウム、マグネシウムなどの栄養素を含む食品を食事に取り入れることも忘れないようにしましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe

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経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 田邊雄医師