骨端線の幅は骨の成長とともに狭くなると言われています


骨と骨のつなぎ目に生じる骨端線には、軟骨細胞が集まり増殖しながら軟骨を生み出し、骨化されて骨が成長していきます。

骨が伸びるに従い、骨端線の幅はどんどん狭くなり、細い線のようになります。
やがて骨と骨がくっついて境目がなくなることで、骨端線は閉鎖するのです。

また、ケガなどで骨端線を損傷すると幅が早くに狭まり、早期閉鎖を招く可能性もあるので注意が必要です。

骨端線はレントゲンで黒く見えるため、お子さんの骨端線の幅が気になる場合、専門のクリニックでの検査をおすすめします。

骨端線の幅は成長期とともに細くなり、やがて閉鎖します

骨端線は軟骨細胞が集まった、骨と骨の境目にある軟骨成長帯です。
軟骨細胞が分裂してどんどん増えていき、軟骨が作られてやがて石灰化して硬い大人の骨へと変化しながら、骨は継ぎ足される形で伸びていきます。

骨端線は、幼少期から成長期にかけてはわりと幅が広い状態で存在しています。
生成された骨が積み重ねられていくので、骨端線の幅が徐々に狭くなって線のように細くなるのです。

そして、骨端線の隣り合う骨同士が骨の成長とともに近づき、やがて癒着して結合し、一本の骨になります。
そうなると、骨端線は消滅し閉鎖することになるのです。
男女差や個人差はありますが、大体10歳前後から性ホルモンの分泌量が増えて、体が成熟し始める思春期に入り、骨の急成長し始めます。

性ホルモンには、骨を成長させる作用と成熟を進める作用があるからです。

骨はある程度成長したら、今度は成熟が加速するので骨端線が閉鎖に至るのです。
そのため、成長期に入るととくに骨端線の幅が急速に狭まっていくと言えます。

骨端線を損傷すると、幅が狭くなり早期閉鎖するリスクもあります


骨端線の幅が、年齢とともに骨が成熟するので狭くなり、やがては閉じるのが自然です。

しかし、思いがけず骨端線を損傷してしまうと年齢よりも早く、骨端線の幅が狭くなって閉じてしまう場合があります。
骨端線の周りは柔らかな軟骨で囲まれており、強い衝撃を受けたり長期間負荷がかかり続けたりすると損傷しやすくなるのです。

原因としては、転倒や運動時のケガ、スポーツの練習量の多さや負荷のかかるムリな練習法などが挙げられます。

手首や足首、膝や手足の指、腰などで起こりやすく、腫れや内出血、痛みが生じる場合は単なる捻挫だと思われがちです。
また、こういった症状が出ずに痛みもあまり感じないというケースもあるので見落とされがちとなります。

専門医による処置が早期に行われないと、骨が変形して運動機能障害が出たり、骨端線が早期閉鎖したりするリスクがあるのです。
とくに、片方の膝や足首で起こると足の長さが左右で異なってしまい、日常生活にも支障が出る可能性もあります。

少しでも異変があれば早期に専門クリニックを受診するのはもちろん、損傷後も定期的な検査を受けられることをおすすめします。

骨端線がどの位の幅かは専門クリニックで調べることができます

お子さんの骨端線は今どの位の幅があるのかについては、骨の成長具合とともに親御さんにとってはとても気になるところです。

骨端線や骨の発育程度については、専門のクリニックで検査を受ければ知ることができます。骨端線はレントゲンでは、骨が白いのに対し黒い線、もしくは帯状に写るのです。

主に専門クリニックでは、骨の成長が規則的な手の骨のレントゲン写真を撮り、骨端線の幅を確認しています。

また、骨は骨化して新しく伸びていきますが、この成熟度合を示す骨年齢も手の骨のレントゲン写真で判断されます。
お子さんの実年齢と標準的な骨の成熟度合を示した骨年齢が近ければ、骨の成長はほぼ年齢に見合っている事が分かるのです。

そして、骨の生成には脳の下垂体から分泌される成長ホルモンが必要不可欠です。
血液検査により、血中の成長ホルモン濃度を調べることで分泌に異常がないかもチェックできます。

その結果、ホルモンが不足していればホルモン療法を受けることもでき、骨端線が開いていればまだ骨の成長が望めます。

(まとめ)骨端線の幅は年齢とともに狭くなるの?

1.骨端線の幅は骨の成長とともに狭くなると言われています

骨端線は骨と骨の間に存在し、両端にある軟骨細胞が増えて骨を作りだし、伸びていくというメカニズムになっています。
骨が積み重なってどんどん骨端線に向かって伸びるので、骨端線の幅は大人になるつれ徐々に狭まり、消滅してしまうのです。

2.骨端線の幅は成長期とともに細くなり、やがて閉鎖します

骨端線の周りにある軟骨細胞は、日々増殖を繰り返して骨を作っていきます。
骨と骨の境目にある骨端線は、骨の成長に伴いどんどん幅が狭くなり、やがて骨同士が癒着して消滅し、閉鎖します。

3.骨端線を損傷すると、幅が狭くなり早期閉鎖するリスクもあります

骨端線の幅は、ケガや運動のやりすぎといったオーバーユースなどによって骨端線を損傷すると狭くなるリスクがあるのです。
ただ、専門医にかかり適切な処置を早く受けることで骨端線の回復も望めるでしょう。

4.骨端線がどの位の幅かは専門クリニックで調べることができます

気になるお子さんの骨端線の幅や骨の成熟度などについては、専門クリニックのレントゲン検査で調べることができます。
さらに、骨の成長に必要な成長ホルモンの分泌量は血液検査でも測定できます。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe

 

経歴
2003 年 富山県立富山中部高等学校卒業
2011 年 金沢医科大学医学部医学科卒業
2011 年 順天堂医院 初期研修医
2013 年 順天堂医院 初期研修修了
2013 年 順天堂医院 整形外科入局
2014 年 順天堂大学大学院 整形外科学講座
2013-2018 年 下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
2018 年 日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
2018 年 順天堂大学大学院 医学博士取得
2018 年 SBCグループ・西新宿整形外科 入職
2018 年 西新宿整形外科  医院長
2019 年 ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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お問い合わせ 0120-962-992
院長 田邊雄医師