成長ホルモンは子供の身長を伸ばす働きをします


成長ホルモンには身長を伸ばすために子供の骨に働きかけるという役割があります。
成長ホルモンは、アミノ酸から作られるペプチドと呼ばれるタンパク質で、脳の下部にある脳下垂体から分泌されています。

肝臓に働きかけインスリン様成長因子という成長因子を作り出し、骨に影響を与えて骨を伸ばすという働きがあり子供の成長を促すと言われています。

成長ホルモンは骨の成長が終わるまで身長を伸ばす働きをします

成長ホルモンは成長期の子供の骨に働きかけて身長を伸ばすと言われています。
個人差がありますが成長期は16歳頃までとされ、特に中学生から高校生くらいにかけて男子では20cm~30cm程、女子で10cm~20cm程身長が伸びるのが一般的です。

この成長期が過ぎると、骨の成長が終わって骨の端にある骨端線が閉鎖します。
骨端線が閉鎖されるとそれ以上骨が長く伸びることがないので、成長ホルモンが分泌されても身長が伸びることがなくなると言われているのです。

子供の頃に成長ホルモンの分泌が足りない場合には、骨が成長ホルモンの影響を受ける機会が減るため、骨の長さが伸びず身長が平均まで届かない可能性が高くなると考えられます。
また、成長ホルモンには子供の身長を伸ばす以外にも筋肉を作ったり脂肪を落としたりするなど、身体の代謝を高めるという働きもあるのです。

成長期を過ぎても成長ホルモンは一生分泌されて、健康な身体を作る働きをすると言われています。

しかし、身長を伸ばすためには成長期に成長ホルモンの分泌を高めることが大切と言えます 。

成長ホルモン分泌不全は検査で調べることができます


出産のときの仮死状態などによる損傷や脳腫瘍などから、脳の下部にある脳下垂体に障害が生じると、脳下垂体から成長ホルモンが分泌されにくくなると言われています。
そして成長期に成長ホルモンの分泌が足りず身長が低いままの状態が、成長ホルモン分泌不全性低身長症と呼ばれているのです。

成長ホルモンが正常に分泌されているかどうかを確認するためには、成長ホルモン分泌刺激試験(負荷試験)があります。
成長ホルモン分泌刺激試験によって成長ホルモンの分泌が足りないことが確認された場合、身長を伸ばすために成長ホルモンの投与を受けることになるのです。

成長ホルモンは主に昼ではなく夜分泌されます。
そのため、メインの血液検査では成長ホルモンの分泌を促す薬の投与を行ってから成長ホルモンが正常に分泌されているかを数回にわけて調べるのです。

他にも尿検査や夜睡眠中に成長ホルモンが分泌されているかを調べる検査、 脳下垂体から分泌される他のホルモンに異常がないかを調べる検査などがあり、基本的には2種類以上の検査を受けることになります。

子供の身長が伸びない原因には染色体や骨の病気などもあります

子供の身長の伸び方には個人差があり、早く身長が伸びる子やゆっくり身長が伸びる子がいますが、平均的な身長の伸びは成長曲線のパターンで確認することが可能です。
子供の身長の伸びがそれぞれ異なる原因には親からの遺伝もありますが、栄養状態、睡眠時間、運動量、ストレスなど環境的な原因も大きいとされています。

それでも成長期の子供の身長が成長曲線と比べて標準的な範囲内であれば問題がないとされているのです。しかし、成長曲線の平均身長から大きく身長が外れている場合には病気などが原因で身長が伸びていない可能性も考えられます。

病気が原因の場合には、その病気が改善されたあとに身長が伸びると言われているので、身長の伸びが気になる場合にはまずは医師に相談しましょう。
子供の身長が伸びるのは成長期が終わるまでなので、病気など身長に影響を与える原因を早めに改善できるほど身長が高くなる可能性があります。
身長が伸びない原因として考えられる病気には以下のものがあります。

  • 成長ホルモン分泌不全性低身長症
  • 甲状腺機能低下症
  • ターナー症候群やプラダーウィリー症候群などの染色体疾患
  • SGA性低身長症
  • 軟骨異栄養症
  • 心臓や肝臓などの内臓疾患

(まとめ)子供の身長を伸ばすのは成長ホルモン?

1.成長ホルモンは子供の身長を伸ばす働きをします

成長ホルモンは脳下垂体から分泌されるホルモンです。肝臓に働きかけてインスリン様成長因子を作り出す役割や、子供の骨に働きかけて身長を伸ばすという役割があると言われています。

2.成長ホルモンは骨の成長が終わるまで身長を伸ばす働きをします

成長ホルモンは成長期の子供の骨に働きかけて身長を伸ばすと言われています。個人差はありますが、子供の身長が大きく伸びる時期は中学生から高校生の頃で数10cm程伸びるのが一般的です。

3.成長ホルモン分泌不全は検査で調べることができます

出産時の脳の損傷や脳腫瘍などから脳下垂体に問題が生じると成長ホルモンが分泌されにくくなると言われます。成長ホルモンは成長ホルモン分泌刺激試験によって正常に分泌されているか確認することが可能です。

4.子供の身長が伸びない原因には染色体や骨の病気などもあります

子供の身長の伸び方には個人差があります。親からの遺伝や栄養状態睡眠時間などの環境が原因とされていますが、成長曲線にある平均身長から大きく外れている場合には病気などが原因で身長が伸びていない可能性もあるでしょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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院長 齋藤まい医師