亜鉛が不足すると成長期の子供の身長が伸びにくいと言われています


亜鉛は人間の体になくてはならないと言われる必須ミネラル16種類のうちの1つです。

成人では亜鉛が体内に約2g 存在すると言われ、皮膚や骨、筋肉、肝臓、腎臓などに存在しています。
亜鉛はタンパク質の合成とコラーゲンの形成をするときに必要とされるミネラルで、子供の身長を伸ばすなど、成長を促すためにも欠かせない栄養素と言われています。

亜鉛は子供の成長を促進させる役割があるとされています

ミネラルは、タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミンなどと並ぶ5大栄養素の1つです。
健康な日常生活を送るために必要な栄養素ですが、ミネラルは体内で作り出すことができないため、食事からの摂取がとても重要になります。

そのミネラルの中でも亜鉛は体の新陳代謝や抗酸化作用、免疫機能などを高め、味覚を感じる機能の保持、生殖機能の改善、うつ状態の緩和などさまざまな役割があると言われているのです。
また亜鉛はタンパク質の合成に関係するため、亜鉛を十分にとっているとタンパク質でできている成長ホルモンの分泌が促進されると考えられています。

成長ホルモンは成長期の子供の骨に刺激を与えて骨が長く伸びるよう働きかけ、身長を伸ばすと言われています。
子供の身長を伸ばすためには成長ホルモンの働きが必要なので、身長を伸ばしたいときには亜鉛を意識して摂取するといいでしょう。

ただし、亜鉛だけ摂取していても成長ホルモンや骨を伸ばすための材料が足りないと身長を伸ばすことは難しいと言ます。
亜鉛は体内の機能をサポートする働きを持っているので、骨を伸ばすための材料となるタンパク質や、骨を丈夫にするためのカルシウムなど必要な栄養素をバランス良く摂取することが大切です。

亜鉛は食事や運動で足りなくなることがあります


成長期に必要な亜鉛は牡蠣や牛肉などの魚介類や肉、卵の卵黄、大豆製品などに多く含まれています。
亜鉛は水溶性なので加熱を短時間に抑えるか、スープなどの料理で栄養を摂取することがおすすめです。

そして亜鉛の吸収を良くするためにはビタミンCを同時に摂取するといいと言われています。
逆に、食物繊維や青菜などには亜鉛の吸収を妨げる成分が含まれているのです。
同時に摂取すると、腸管吸収率が約30%とされている亜鉛の吸収率がさらに下がると考えられているため、注意が必要です。

鉄分を多くとると亜鉛の吸収が妨げられるおそれもあるので、他の栄養素とのバランスを考えて食事を取るように気をつけていれば、亜鉛が不足する可能性は低いでしょう。
亜鉛はとくに汗の中などに多く存在していて、汗や尿で体外へ排泄されるため、スポーツをしているなど運動量が多い人や 日常的に汗をかくことが多い人は亜鉛が不足しやすくなります。

スポーツが原因で起きるとされる貧血があり、そのスポーツ貧血の1つに亜鉛欠乏性貧血があります。
亜鉛欠乏性貧血にかかると疲れやすくなる、集中力が低下する、風邪をひきやすくなるなどの症状が出るのです。

亜鉛の摂り過ぎでも問題が生じる場合があります

子供の成長を促すために必要とされる亜鉛ですが、亜鉛を摂りすぎた場合に問題が生じるおそれがあるのです。
亜鉛には食事摂取基準で定められた、1日の摂取推奨量と耐用上限量があります。

摂取推奨量は、1~2歳のときには男性女性とも3mgですが、8~9歳で男性6mg/女性5mg、15~17歳では男性10mg/女性8mgとされています。
18歳以上の成人になっても摂取推奨量は15~17歳のときとほぼ同じ量ですが、耐用上限量がさらに設定されるようになり、摂取量が制限されています。

亜鉛は体の細胞がどんどん作り出されている成長期の子供にとっては十分に摂取したい栄養素と言ますが、亜鉛を常に多く摂取しすぎていると亜鉛により鉄や銅の摂取が妨げられることもあると言われます。
そのため、サプリメントを使用する場合には過剰摂取とならないように注意が必要です。

しかし、身長の伸びが成長曲線から著しく外れている場合には、成長ホルモンを作り出す機能などに問題が生じている可能性もあります。
亜鉛や他の栄養素を意識して摂取していても身長の伸びに改善が見られない場合には、早めに専門医に相談しましょう。

(まとめ)子供の成長には亜鉛が必要なの?

1.亜鉛が不足すると成長期の子供の身長が伸びにくいと言われています

亜鉛は人間の体に必要な必須ミネラル16種類の1つです。亜鉛はタンパク質の合成をするときなどに必要なミネラルで、子供の成長を促すために欠かせない栄養素と言われています。

2.亜鉛は子供の成長を促進させる役割があるとされています

亜鉛には新陳代謝を上げることや、抗酸化作用・免疫機能などを高めることなどさまざまな役割があると言います。亜鉛は成長ホルモンの分泌を促進する働きで、子供の身長が伸びるサポートをしています。

3.亜鉛は食事や運動で足りなくなることがあります

成長期に必要な亜鉛は魚介類や肉、大豆製品などに多く含まれます。通常は普段のバランスの良い食事で十分な量を摂取することが可能ですが、スポーツをしているなど汗をかく量が多い人は亜鉛が不足しやすくなるので注意が必要です。

4.亜鉛の摂り過ぎでも問題が生じる場合があります

亜鉛の摂取量は、体の細胞を新たに作り出している成長期には耐用上限量が設定されていません。ただし、亜鉛の過剰摂取が他のミネラルの摂取を妨げる可能性もあるため、バランスを考えて栄養を摂る必要があります。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe

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経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

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院長 田邊雄医師