成長ホルモンが不足し続けると成人してから高血圧になる恐れがあります


子供の頃は身長を伸ばす働きも持つ成長ホルモンですが、十分分泌されず低身長のままで大人になると高血圧などを発症する可能性があります。

しかし病気が原因で成長ホルモンが不足する場合、ホルモン療法による改善が期待できるため、早めに受診することがおすすめです。
また、タンパク質やカルシウムを初めとする栄養バランスの取れた食事・十分な睡眠・適度な運動を心がけるなど、生活習慣の改善を行うことも大切です。

成長ホルモンが不足したままでいるとあらゆるリスクを生じることがあります

成長ホルモンは生まれてから一生分泌されるホルモンですが、子供の頃必要な時に十分分泌されないでいると身長が伸びず低身長のままになってしまう可能性があります。

成長ホルモンの分泌不足が成人になっても続くと、体の代謝に異常が生じやすくなり、高血圧などの症状が現れやすくなります。
大人になってからの健康上のリスクを回避するためにも、子供の頃から十分な成長ホルモンの分泌が欠かせないのです。

子供の身長が大きく伸びる時期

3歳から思春期までの時期が最も大きく身長が伸びる時期と言われています。
この時に十分な成長ホルモンの分泌が行われないと、低身長になりやすくなるとされているのです。

思春期以降にも成長ホルモンの分泌はされています。
しかし、骨は熟成して硬くなっていくため、それ思春期以降になると成長ホルモンは身長を伸ばすために働きにくくなってしまいます。

病気が原因の低身長は成長ホルモン治療で改善が期待できます


低身長とは、個人的に身長が低いと思えばあてはまるわけではなく、成長曲線を元にして受診が勧められています。
もしお子さんの身長が-2SDを下回っている場合やそれ以上でも伸びが悪い時には、早めに整形外科で低身長の専門医に相談しましょう。

整形外科には低身長の専門医が在籍しているところがあります。
そこで、お子さんに対して施術の必要があり、効果が期待される場合には、成長ホルモンを使った施術を受けることができます。
施術内容は直接成長ホルモンを投与することで、分泌不足を補い身長を伸ばす働きを手伝うというものです。

成長ホルモンの投与方法は注射を用います。
自宅で継続して行うことになりますが、病院で医師や看護師が行うような難しいものではなく、やり方を教えてもらって家族がお子さんに打ってあげるものです。
年齢によって必要な注射の量は変わるため、できるだけ早めに施術を始めることで、注射の量は少なくすみます。

成長ホルモンの分泌を増やすため生活習慣の見直しもおすすめです

お子さんの身長が気になり、成長ホルモンの分泌が不足しているかもしれないと思い始めたら、まずは十分な成長ホルモンが分泌されるための理想的な生活習慣に改善していきましょう。
そのポイントは、食事・睡眠・運動があり、以下について押さえた生活をさせてあげましょう。

タンパク質をしっかり取れる食事

成長ホルモンはタンパク質でできていることから、十分なタンパク質は必要不可欠です。
身長を伸ばす時に骨端線の軟骨細胞を増やすことからも、やはりタンパク質はしっかり取っておくことが大切でしょう。

背を伸ばすならカルシウムという話もあります。たしかに強い骨をつくりたい時にはカルシウムが適しています。
しかし、背を伸ばしたい時にはタンパク質の方を重視することがおすすめだと言われているのです。

深い睡眠をたっぷり取る

眠り初め2時間の時に成長ホルモンは分泌されるのですが、その時に眠りが浅いとなかなかうまく分泌されません。
浅い眠りになっていると、いくら寝ていても十分な成長ホルモンの分泌がなく、不足しがちになってしまうので、寝る前はリラックスをしてから寝付くようにし深くぐっすりと寝させてあげましょう。

運動はスロートレーニング

適度な運動は成長ホルモンの分泌を促すのでおすすめです。
例えば、自分の体重を支えながらゆっくりと行う筋トレのような内容があります。

腕立て伏せをゆっくり行ったりストレッチを寝る前にしてみたり、いろいろな運動をしてみましょう。
無理な内容にせずできる範囲で構わないので長く続けることが大切です。

(まとめ)成長ホルモンが不足すると高血圧になるの?

1.成長ホルモンが不足し続けると成人してから高血圧になる恐れがあります

子供の頃に成長ホルモンが十分分泌されないと大人になってから高血圧になる可能性があります。しかしホルモン療法により改善を期待できるため早めに受診しましょう。
また合わせて生活習慣の改善をすることもおすすめです。

2.成長ホルモンが不足したままでいるとあらゆるリスクを生じることがあります

成長ホルモンは子供の頃から大人まで分泌されていますが、身長の伸びやすい3歳から思春期までに最も多く分泌されます。この時に十分分泌されないと、将来的に高血圧などのリスクが生じる可能性があります。

3.病気が原因の低身長は成長ホルモン治療で改善が期待できます

成長曲線の-2SDより下回る身長の場合は低身長が疑われるので、早めに受診しましょう。整形外科の低身長専門医の元で成長ホルモンを注射する治療を受けることもでき、それによって身長のコンプレックス解消も期待できます。

4.成長ホルモンの分泌を増やすため生活習慣の見直しもおすすめです

成長ホルモンの分泌を増やすには、タンパク質を十分取れる食事や深い睡眠、適度な運動などが大切です。これらの内容は継続して行うことがポイントのため、続けられるようサポートしてあげましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe

 

経歴
2003 年 富山県立富山中部高等学校卒業
2011 年 金沢医科大学医学部医学科卒業
2011 年 順天堂医院 初期研修医
2013 年 順天堂医院 初期研修修了
2013 年 順天堂医院 整形外科入局
2014 年 順天堂大学大学院 整形外科学講座
2013-2018 年 下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
2018 年 日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
2018 年 順天堂大学大学院 医学博士取得
2018 年 SBCグループ・西新宿整形外科 入職
2018 年 西新宿整形外科  医院長
2019 年 ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
住所 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 新宿大京ビル7階
お問い合わせ 0120-962-992
院長 田邊雄医師