成長期はコラーゲンを取るより、あらゆる食品からタンパク質を取りましょう


成長期はコラーゲンを積極的に取るよりも、タンパク質をあらゆる食べ物から摂取しましょう。食べ物からタンパク質を積極的に取ることで、コラーゲンにはあまり含まれていない必須アミノ酸も十分取り入れやすくなります。

骨を伸ばす軟骨細胞はコラーゲンでできているため、コラーゲンを取れば良いと思いがちになるかもしれません。しかし、摂取したコラーゲンは、そのまま軟骨細胞になるとは限らないのです。

また成長ホルモンの分泌も骨の軟骨細胞を伸ばすには必要なので、分泌がさかんになる夜の睡眠中に熟睡できる工夫をしましょう。

コラーゲンの成分は体でつくり出せるものがほとんどです

タンパク質を分解してできるコラーゲンは人の体をつくるために必要となります。しかし、食用のコラーゲンは体内でもつくり出せるアミノ酸が大半になってるのです。

体に必要なアミノ酸には、必須アミノ酸と非必須アミノ酸があり、積極的に取りたいものは前者になります。そのため、コラーゲンはタンパク質からできているからといって、コラーゲンばかり取ろうとすることは避けましょう。

必須アミノ酸とは

必須アミノ酸は体内で合成されず、食べ物などから取る必要のあるものです。成長期には体が大きくなるために十分な必須アミノ酸が欠かせないため、食べ物から取りましょう。

またコラーゲンに含まれるような非必須アミノ酸は体内でもつくることができます。しかし、アミノ酸の中には身長に関わる栄養素のアルギニンなど、子供の体でつくることのできないアミノ酸があり、これらはタンパク質の摂取によって補われるのです。

このことからも、大人よりも子供の方がタンパク質をとることが必要でしょう。

軟骨の成分はコラーゲン

子供の骨にある伸びる部分には軟骨細胞が存在しており、その成分はコラーゲンです。

するとコラーゲンを取れば軟骨細胞を増やせるのではないのか、と考えるかもしれませんが、そうではありません。積極的にタンパク質を取って、その他の栄養素もバランス良く取ることが大切です。

バランスの良い食事によって、消化・吸収・代謝がスムーズになることで、骨を伸ばすことにつながります。

骨の軟骨細胞を増やすにはバランス良い食事が必要です


成長期に子供の身長をよく伸ばすには、骨で軟骨組織が増えることが大切です。しかしコラーゲンやタンパク質だけを取っていては消化や吸収がスムーズにできず、骨で軟骨細胞を増やしにくくなるほか体調を崩す恐れがあります。

そのため、タンパク質を十分取ることを意識しながら、その他の栄養バランスも考えて偏りのない食事や間食を用意しましょう。

食事別で注意するポイント
朝食

寝ている間に夕食で取ったエネルギーはなくなっているため、朝食を取らなければエネルギー不足になります。

朝食の取りたい栄養を満たした理想的なメニューは以下のようなものになります。

・パン6枚切を2枚
・野菜ソテー
・ほうれんそうのおひたしとミニトマト
・野菜ジュース
・目玉焼き
・チーズまたは牛乳1杯

昼食

給食は栄養バランスを考えたメニューが提供されますが、お弁当を持って行く時や休日は給食の献立を参考にしましょう。

昼食の例として以下の献立などがよいでしょう

・ごはん大盛り
・鶏のから揚げ
・野菜のたくさん入った味噌汁
・きゅうりとわかめの酢の物
・牛乳1杯
・みかん

夕食

1日のうちで不足した栄養素を補う食事であることが大切です。夕食メニューの例はこのようなものになります。

・ごはん大盛り
・肉じゃが
・ひじきと大豆の煮物
・フルーツヨーグルト
・りんご

取ったタンパク質を成長に生かすには成長ホルモンが欠かせません

タンパク質などの栄養素を、骨を長くするために使うには、成長ホルモンの分泌が必要です。そして成長ホルモンの分泌は夜眠っている間にもっとも多くなるため、睡眠不足にならないよう早めに寝るよう声掛けをしましょう。

睡眠不足を改善する

睡眠時間は、確保しているつもりでも、実は足りないことも少なくありません。そのため、今よりもう少ししっかりと眠れるよう配慮することがおすすめです。

熟睡している時に成長ホルモンの分泌はさかんになるため、寝始めからぐっすり寝られる工夫もしましょう。寝る前や日中の過ごし方を改善し、質の高い睡眠を目指すことが大切です。

生活改善のポイント

睡眠時間は、小学校高学年~中学生でも9時間半以上が必要になります。そのため、小学校高学年以下のより小さい子供であれば、より長く眠ることです。

熟睡を目指すには、寝る直前までテレビなど強い光の刺激がある物を見ないこと、入浴後体が少し冷めてから寝ることなどを心がけましょう。また、日中には適度な運動をしておくと運動不足にならず、適度な疲労感が得られて眠りやすくなります。

(まとめ)成長期にコラーゲンを取るといいの?

1.成長期はコラーゲンを取るより、あらゆる食品からタンパク質を取りましょう

コラーゲンを取ってもすべてが骨を伸ばす軟骨細胞になるわけではないので、いろいろな食品からタンパク質を取りましょう。それだけではなくあらゆる食べ物からバランス良く栄養を取り、成長ホルモン分泌を促すため夜は熟睡することです。

2.コラーゲンの成分は体でつくり出せるものがほとんどです

コラーゲンは非必須アミノ酸が多いため、体をつくるアミノ酸の元を取るにはあらゆる食品からタンパク質を摂取しましょう。必須アミノ酸は体内でできず、食べ物から取る必要があります。

コラーゲンを取った分だけ軟骨が増えて身長が伸びるわけではありません。

3.骨の軟骨細胞を増やすにはバランス良い食事が必要です

コラーゲンやタンパク質に偏らず、栄養バランスの良い食事を取ることが骨の軟骨細胞を増やして身長を高くします。そのため3回の食事ごとの目的を知り、栄養の不足がないように子供へ提供しましょう。

4.取ったタンパク質を成長に生かすには成長ホルモンが欠かせません

成長ホルモンの分泌を促進するために睡眠不足を改善しましょう。夜熟睡すると分泌がさかんになるので、寝る直前までテレビを見ない、日中は運動するなどを心がけて睡眠の質を高めることが大事です。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe
経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
住所 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 新宿大京ビル7階
お問い合わせ 0120-962-992
院長 田邊雄医師