成長期に筋肉量を増やそうとすると、骨に負荷がかかり身長が伸びにくいことがあります


成長期に筋肉を増やすために過度な筋トレをすると、骨に負担がかかりすぎて身長が伸びにくくなるといいます。これは、骨の伸びる部分が重圧に耐えられずにつぶれてしまうことで起きてしまうのです。

そのため成長期は筋肉を増やすより身長を伸ばすことを優先した、全身運動に切り替えましょう。また、よく成長期に身長を伸ばしておくには、タンパク質を十分取った上でカルシウムも取ることも必要です。

成長期に負荷の大きいトレーニングをすると背が伸びにくくなります

「筋肉量が多いと身長が伸びない」という噂がありますが、子供の頃は大人ほど筋肉量を増やすこと自体が難しいため、この説が正しいとは言い切れません。しかし、筋肉を少しでも増やそうとすれば筋トレを過度に行いやすく、その結果骨が伸びるための組織を傷つけてうまく身長が伸びないことはあります。

成長期は骨を伸ばして背を高くする大切な機会なので、たくさん筋トレを行って筋肉量を増やすよりも、ムリのない適度な運動を継続するようにしましょう。

骨端線は重圧により傷つく

子供の骨の伸びる部分である骨端線は、軟骨細胞によってできています。

そのため、過度な筋トレで負荷がかかるとつぶれてしまうことがあるのです。すると、軟骨組織は増殖しづらくなり、骨の伸びが悪くなってしまいます。

もし、筋トレの方法が、重いダンベルを上げ下げする、筋肉に負荷をかけて運動する、おもりを付けてジャンプするなどのような方法であれば、成長期の子供の身長へ影響が出やすいと言えるでしょう。子供の成長を気遣ったトレーニングに方法を変更しましょう。

身長を伸ばすことを優先した運動に切り替えましょう


筋トレをしたとしても、10歳以上にならなければ筋肉量の増加などの変化はあまり期待できません。それどころか、ムリに筋トレを続けた場合損傷が起き将来に影響する可能性もあります。

そのため、成長期の子供はまず全身を使った運動を行うようにしましょう。

外遊びでも十分

必ずしもスポーツをしなければならないわけではなく、公園などを駆け回るような外遊びをすることも立派な全身運動です。

むしろ自由に楽しく遊ぶことができればストレスも少ないため、理想的な運動と言えます。

骨に縦方向の刺激がおすすめ

身長を良く伸ばしたい時は、骨に対して縦方向の刺激が加わるとよいです。

たとえばバスケットボールやバレーボールのようなジャンプが多いスポーツはおすすめと言えるでしょう。その他にもなわとびやダンスはおすすめで、ひねりや反らしの動きをする運動は、身長に理想的な刺激が与えられるとされています。

適度な筋トレであればよい

筋トレをする場合は、大きな負荷をかけずに自重だけで行うようにすれば、骨の軟骨組織への影響がそれほど心配がありません。自重で全身の筋肉に対して負荷をかけるのであれば成長の役にたつ方法です。

骨を伸ばす元になるタンパク質を十分取りましょう

成長期の子供の骨を伸ばすために、骨の軟骨細胞を増やす必要があり、丈夫な骨にするには硬くすることも欠かせません。まずは骨を長くすることがポイントなので、軟骨組織をつくるタンパク質の十分な摂取を心がけましょう。

また、普段の食事では、昼食と夕食でタンパク質を十分取れていることが多いものの、朝食は取れていないケースが少なくありません。おやつもお菓子で済ますのではなく、タンパク質を取るチャンスにしましょう。

朝食やおやつでタンパク質を取るには

朝食はあまりたくさん食べられない場合はトーストだけのようになりがちですが、夜早く寝る、寝る前に食事を取らないなどをして少しでも多く食べられるようにしましょう。トーストに加えてスクランブルエッグやソーセージなどを加える方法があります。

おやつではスナック菓子や甘いジュースは避けて、肉や魚を使ったメニュー、たとえばおにぎりや肉まんなどを選んだり、エネルギーとミネラルが取れるバナナや枝豆などを取り入れたりしましょう。

カルシウムで骨を丈夫に

伸びた骨を硬くするにはカルシウムが必要で、牛乳や小魚などもしっかり取りましょう。

タンパク質を十分取った上でカルシウムもきちんと取ることが成長期によく身長を伸ばすことになります。

(まとめ)成長期に筋肉を増やそうとすると身長が伸びない?

1.成長期に筋肉量を増やそうとすると、骨に負荷がかかり身長が伸びにくいことがあります

成長期の子供に筋肉を増やす運動を過度に行わせると、身長が伸びなくなることがあります。これは、骨の伸びる部分が重圧でつぶれるためと言われています。

成長期は身長の伸びを優先した運動を心がけることが大切でしょう。

2.成長期に負荷の大きいトレーニングをすると背が伸びにくくなります

成長期に筋肉を増やそうと過度な筋トレをすると、身長が伸びにくくなります。なぜなら骨の伸びる部分は軟骨組織のため、重圧がかかるとつぶれやすいからです。

そのため骨に重圧がかかるような運動は体が成長してからにしましょう。

3.身長を伸ばすことを優先した運動に切り替えましょう

成長期は大きく加圧する筋トレよりも身長を伸ばすことを目的とした、全身運動を行いましょう。外遊びやジャンプの多い球技、なわとびやダンスがおすすめです。

しかし筋トレも自重をかけるものであれば成長に役立つため行ってもかまいません。

4.骨を伸ばす元になるタンパク質を十分取りましょう

成長期に骨を伸ばすにはまずタンパク質が必要なので、朝食やおやつにもタンパク質が含まれているメニューを用意しましょう。骨が伸びた上で丈夫にするにはカルシウムが必要なので、牛乳や小魚などもしっかり取ることです。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe
経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 田邊雄医師