成長期に骨が痛い場合、骨が耐えられない強い力が加わったためです


成長期の子供の骨では端にある軟骨細胞が増えることで伸びますが、硬く丈夫に作られている箇所ではないため、強い力が加わると痛みを感じることがあります。骨の成長に伴い筋肉が引っ張られますが、筋肉がうまく伸びないと骨を圧迫して痛みを感じる場合もあるでしょう。

その時は入浴後のマッサージやよく睡眠を取って疲労回復を心がけましょう。また、過度なスポーツをすると骨の痛みを将来まで抱える可能性があるため、適度な内容にすることが大切です。

とくに、骨へ大きすぎる負荷をかけるような運動は避けることをおすすめします。

成長期の骨の痛みは伸びてできた軟骨部分で起きています

成長期の子供の骨が長くなるのは、骨の端にある軟骨組織でできた部分があるためです。ここで軟骨細胞が増殖して骨が伸び、石灰化して硬くなると身長が高くなります。

しかしやわらかい状態で硬く丈夫ではないため、耐えられない力が加わると痛いと感じることがあります。

丈夫な骨は大人になってから

成長期の子供の骨はまだ柔らかく、重圧に耐えることは難しい状態です。

そのまま大人と同じようなウェイトトレーニングや長距離のマラソンなどハードな運動を行った場合、耐えられずに痛みが出てきてしまうケースもあります。丈夫な骨になるよう食事などでコントロールしようとしても、成長期が終わり体が成熟して大人になっていけば自然と骨は硬くなりますが、成長期の間は大人ほど硬い骨にすることは難しいのです。

そのため、成長期に骨が痛いと子供が訴える場合は、今行っている運動や生活の仕方を振り返り、ムリがないか確認することをおすすめします。

骨の痛みを緩和するためのケアを行うとよいでしょう


骨が伸びるにつれて筋肉が引っ張られ成長していきますが、筋肉が硬いと骨の成長を妨げて痛みが生じることもあります。そのため、筋肉の柔軟性を上げて骨の成長をスムーズにするために、普段からケアする方法もおすすめです。

お風呂上がりのマッサージ

入浴し体が温まった状態でふくらはぎなど足をよく揉みほぐしてあげると、筋肉の柔軟性が高まり、痛みの改善が期待できます。普段よりも入浴後の方が筋肉も温まって柔らかくなっているため、マッサージをしやすくなります。

またマッサージする時は優しい強さで行い、強く行いすぎると筋肉を傷めやすいので注意しましょう。マッサージした翌朝には痛みが改善していれば、成長による骨の痛みでしょう。

それからほぐすだけでなくストレッチも行って、筋肉の柔軟性を高めておくこともおすすめです。

しっかり疲労回復

疲れがたまると筋肉が硬くなりやすく、骨を圧迫してしまうため夜は十分な睡眠を取って疲労回復しましょう。

なぜなら夜寝ている間がもっとも成長ホルモンの分泌がさかんになるためで、成長ホルモンは子供の身長を伸ばす働きだけでなく疲労回復も促しているからです。

運動は負担が大きすぎず適度な内容を行いましょう

骨がまだ丈夫ではない成長期の子供にとって、過度な運動は骨が痛い状態を放置すると将来にまで引きずる可能性があります。成長期の健やかな発育のために運動は不可欠ですが、内容が子供にとって負担になりすぎないことも大切です。

ひどい場合は故障につながることも

スポーツを続けていた子供の中には、「ボールの投げ過ぎでひじを痛めた」「サッカーを頑張りすぎて膝を壊した」というケースもあります。これらはケアの仕方や取り組み方によって防ぐこともできたものなので、ムリをしすぎずに運動することが必要です。

成長期に避けたい内容

成長期の子供の運動量は、運動後に食欲が出なかったり疲れすぎて眠れなかったりする場合は、負担が大きすぎの状態です。マッサージをしてよく休んでも疲れが取りきれない場合も運動量を確認した方がよいでしょう。

そのほか、重りをつけた筋トレやウェイトリフティングなど、骨に対して大きな負荷のかかる運動は、軟骨組織をつぶしやすく、骨の成長に影響が出やすいので避けておきましょう。

(まとめ)成長期に骨が痛いのはどうして?

1.成長期に骨が痛い場合、骨が耐えられない強い力が加わったためです

成長期の子供の骨は柔らかく、負荷がかかると痛いと感じることもあります。筋肉が硬くても骨の成長を圧迫するため、マッサージなどして柔軟性を高めましょう。

また成長期には骨に大きな重圧のかかる運動は避け、適度な内容を心がけましょう。

2.成長期の骨の痛みは伸びてできた軟骨部分で起きています

成長期の子供の骨には軟骨組織があり、その細胞が増えることで骨を伸ばして背が高くなります。その時の骨は柔らかく重圧に耐えることは難しいため、痛いと感じることがあるのです。

骨の痛みを感じる時は運動や生活の仕方を振り返りましょう。

3.骨の痛みを緩和するためのケアを行うとよいでしょう

骨の成長とともに筋肉が引っ張られていくため、筋肉が硬ければ骨の成長に影響し痛みが出る場合もあります。そのため骨が痛い時はお風呂上がりに筋肉をマッサージして柔軟性を高めましょう。

十分な睡眠を取ることも筋肉の疲労回復に役立ちます。

4.運動は負担が大きすぎず適度な内容を行いましょう

過度な運動は骨が未熟な子供に対して、将来にわたる故障を持つ原因になりかねません。マッサージをしても疲れや痛みが残るほどの内容は、子供にとって負担が大きいと言えます。

また骨に対して重圧をかけるウェイトリフティングのような内容も避けましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師