成長ホルモンが成長期の子供の身長を伸ばすためです


生まれてすぐの乳児期から一般的に身長の伸びが止まる16歳頃の成長期が終わるまで、子供の身長は伸びるといわれています。そしてその成長期が終わったときに子供の身長は止まります。

成長ホルモンは、成長期の子供の身長を伸ばす働きがある大切な物質です。この成長ホルモンが足りないと、成長が十分に伸びることができないとされています。

成長ホルモンは学童期の子供の成長に大きく影響します

個人差はありますが、成長期には生まれてから5歳ぐらいまでの乳児期と、5歳~12歳位までの学童期、12歳~16歳位までの思春期があります。乳児期の成長には栄養が大きく関係するといわれていますが、学童期と思春期にはそれぞれ成長に必要なホルモンの作用で身長が伸びるとされているのです。

学童期には成長ホルモンの分泌により骨が伸びて身長が高くなるとされています。通常では1年ごとに5cm以上身長が伸びる、安定して身長が伸び続ける時期といえるでしょう。

思春期になると、身長の伸びは成長ホルモンよりも性ホルモンに影響されるようになります。性ホルモンは身長を伸ばす働きと、骨の成長を止めて身長の伸びを終了させる働きがあるホルモンです。

思春期には身長が1年間で10cm伸びる人もいるほど、急激に身長が伸びるといわれています。ただそのあとには身長の伸びが止まりやすくなる心配があるのです。

成長ホルモンには、身長の伸びを止めることなく骨を伸ばす働きがあるとされています。学童期だけでなくても、身長を伸ばしたいときには成長ホルモンが増加するように気をつけることが大切といえるでしょう。

成長ホルモンは脳下垂体で作られるホルモンのひとつです


ホルモンは体のさまざまな機能をコントロールする物質です。体の中には100種類以上ものホルモンがあるとされ、それぞれが決められた働きをして体を正常に保っています。

成長ホルモンは、甲状腺刺激ホルモンや性ホルモンなどのほかのホルモンと同じように脳の下部にある脳下垂体から分泌されています。

そして成長期には、骨の先端にある隙間「骨端線(こったんせん)」が細胞を増やして軟骨を作り、その軟骨を骨に変える働きを助けると言われているのです。

骨端線が成長とともに閉じるまでは骨の先が伸びる可能性があるのですが、それに加えて成長ホルモンの分泌がないときには身長が伸びません。

身長を伸ばすためには、骨端線が開いている期間に成長ホルモンの分泌を促進させることが重要といえるでしょう。

成長ホルモンの分泌を促進するためには、睡眠をよく取ること、適度な運動をするとよいです。また成長ホルモンを作る材料となる、バランスのよい食事を摂取する必要もあります。

成長ホルモンが分泌されにくい場合もあります

成長期に順調に身長が伸びているかどうかは、年齢ごとの平均身長が記載されている「成長曲線」で確認することが可能です。成長曲線の「SD(標準偏差)」よりもさらに下の「2SD(標準偏差の2倍)」のラインよりも身長が低い場合には「低身長」といわれます。

低身長に当てはまっていても、その7割程度は遺伝などによるものの場合が多く、必ずしも病気というわけではありません。

ただ中には「成長ホルモン分泌不全性低身長症」「SGA性低身長症」や「ターナー症候群」などの病気が原因の場合もあるので注意が必要です。

「成長ホルモン分泌不全性低身長症」は脳下垂体からの成長ホルモンの分泌量が低下したときや、分泌されない状態のときに生じる病気です。

原因不明の突発性の場合や、脳下垂体周辺にできた腫瘍などが原因で起こる器質性、 生まれたときからの遺伝子異常が原因の遺伝性の場合があるとされています。

成長ホルモンを作ることができないと身長が伸びないため、必要な場合には腫瘍を除去するなど、問題を取り除きます。また成長ホルモン補充療法で身長の伸びをサポートする方法もあります。

(まとめ)成長期にはなぜ成長ホルモンが必要?

1.成長ホルモンが成長期の子供の身長を伸ばすためです

生まれてから一般的に成長が止まるとされる16歳頃まで子供の身長は伸びるといわれています。成長期に成長ホルモンが不足すると、子供の身長が十分に伸びなくなる心配があります。

2.成長ホルモンは学童期の子供の成長に大きく影響します

成長期には、乳児期・学童期・思春期があります。そしてそれぞれ栄養、成長ホルモン・性ホルモンの影響で身長が伸びるといわれています。

安定して身長を伸ばすためには、成長ホルモンが増加するように気をつけるとよいでしょう。

3.成長ホルモンは脳下垂体で作られるホルモンのひとつです

体の中ではたくさんのホルモンが作られ、その働きで体が正常に保たれています。成長ホルモンは成長期に骨の先端の細胞を増やして、骨を伸ばす働きをする大切なホルモンです。

睡眠・運動・栄養に気をつけて、ホルモンの分泌を促すようにしましょう。

4.成長ホルモンが分泌されにくい場合もあります

成長期の身長の伸びは年齢ごとの平均身長がわかる「成長曲線」と比べると確認できます。

低身長の場合でもその7割程度は病気ではないとされていますが、「成長ホルモン分泌不全性低身長症」などの病気が原因の場合もあるため注意が必要です。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
川原 昭久医師
かわはら あきひさ/Akihisa Kawahara
経歴
福島県立医科大学 医学部 卒業
平塚共済病院 臨床研修医
昭和大学藤が丘病院 整形外科 入局
下記 昭和大学藤が丘病院関連施設にて勤務・研修
東戸塚記念病院、横浜新都市脳神経外科病院、横浜旭中央病院、海老名総合病院、山梨赤十字病院、戸塚共立リハビリテーション病院、相模野病院
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
下田総合病院
西新宿整形外科クリニック 医院長に就任
ロコモアドバイスドクター 就任(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 川原 昭久医師