体が大人に近づくと成長期が早い時期に終わる場合があります


通常では、成長期は16歳位まで続くとされています。成長期の終了したときとは、男性らしいもしくは女性らしい体つきになり、骨も成熟して身長の伸びが止まった状態のときといえるでしょう。

成長期が終了する時期には個人差がありますが、原因となる体の成熟が進むのは性ホルモンの影響のためといわれています。身長は成長期の間にしか伸びないので、成長期の終了時期にも気をつけるべきでしょう。

年齢によって成長期の特徴が異なります

成長期は5歳までの乳児期と小学生位までの学童期、そして16歳頃までの思春期に分けられます。この成長期が終わってからはそれまで伸びていた身長が止まるのです。

一般的に乳児期には1歳になるまで約25cmも身長が伸びるといわれています。その後、少しずつ身長の伸びは落ち着き、学童期には年間約5cmのペースで身長が増えるため小学生の間にかなり大きくなる子も多いでしょう。

中学生になる頃には思春期となり、1年間で男子は約10cm、女子が約8cmと急激に身長が伸びます。この身長の伸びは「スパート」といわれる、性ホルモンの影響によるものです。

ただし性ホルモンによってスパートが生じたあとには、その性ホルモンによって骨の成長が止められるとされています。

成長期には骨の先端に「骨端線(こったんせん)」が開いているのですが、性ホルモンにより成熟されると骨端線が閉鎖します。

実は、この骨端線閉鎖が身長の伸びに大きく関係しています。骨端線が閉鎖すると骨が硬くなり、身長の伸びが止まるのです。

そのため身長を伸ばすためには思春期になる前の早いうちに、どれだけ身長を伸ばせるかが重要になるといえるでしょう。

成長期の身長の伸びは成長曲線で確認できます


一人ひとりの身長の伸びには個人差がありますが、気になる場合には、成長曲線に表されている年齢ごとの平均的な身長の伸びを参考にするとよいでしょう。

何年も成長曲線の標準ギリギリの位置にいるケースより、たとえ平均身長の範囲内でも急に身長の伸びが悪くなったというケースの方が何かしらの問題が隠れている場合があるので注意が必要です。

平均身長の上と下には「SD(標準範囲)」と、「2SD(標準範囲の倍)」を表す線が描かれています。そして成長曲線上に当てはめたときに身長が-2SD以下になる場合には低身長と判断されます。

100人中2人~3人位の割合でみられます。

また成長曲線が小学校低学年あたりから急に伸びるようになり、平均よりも上向きの身長になった場合には「思春期早発症」が考えられるのです。

通常では男の子が12歳、女の子が10歳位から性別の差が出始めますが、思春期早発症では通常よりも2~3年程体の成長が早く始まります。

思春期早発症の場合には、かなり早い年齢で月経がくる、声変わりが起きるなど兆候もみられます。早めに成長の変化に気がつけるよう、日頃から成長曲線に注意しておくようにしましょう。

早い時期に背が伸びると成長期が早く終わる心配があります

通常では、成長期は16歳頃まで続くので、それまでに身長が伸びればいいと思っている方も多いでしょう。ところが大人の体が完成してしまうと、早い時期にでも成長期が終わる可能性があるのです。

思春期早発症では小学校低学年位から性的な変化が生じるように成長し始めるので、 身長が十分に伸びる前に体が完成して身長の伸びが止まってしまいます。

同じ学年のほかの子供たちよりも早く身長が伸びているため、まだこれから大きくなるだろうと考えてしましまいがちなので注意が必要です。

また低身長の場合には、「ターナー症候群」や「SGA性低身長症」、「成長ホルモン分泌不全性低身長症」などが疑われるケースもあります。

これらの症状であれば成長ホルモン療法が保険適用になるため、できるだけ早く検査を受けて必要な施術を受けることで身長の伸びが期待できます。

思春期早発症の場合や低身長と判断された場合には、十分に身長を伸ばすためにも成長期が終わらないよう、早めに専門医に相談をするようにしましょう。

(まとめ)早い時期に成長期が終了することがある?

1.体が大人に近づくと成長期が早い時期に終わる場合があります

通常では、成長期は16歳位までといわれています。

男性らしい、また女性らしい体つきになるなど体が成熟すると成長期が終わり身長の伸びも止まるので、身長を伸ばしたい場合には注意が必要です。

2.年齢によって成長期の特徴が異なります

成長期は、乳児期・学童期・思春期の3つに分けられます。思春期には性ホルモンの働きで「スパート」と言われる身長の急激な伸びが生じます。

ところがその後、徐々に骨端線が閉鎖して身長の伸びが止まるのです。

3.成長期の身長の伸びは成長曲線で確認できます

一人ひとりの身長の伸びは、個人差はありますが成長曲線と比較することが大切です。

成長曲線上で-2SD以下の場合は低身長と判断され、身長が突然伸び始めた場合には思春期早発症の心配もあるので注意が必要です。

4.早い時期に背が伸びると成長期が早く終わる心配があります

通常成長期は16歳頃までとされていますが、早めに大人の体が完成したら、その時点で成長期は終了します。早期早発症は早めに成長期が終わる心配があります。

低身長の場合には、成長期の間に十分に成長伸ばす必要があるため、早めに専門医に相談しましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe

[su_button url=”https://www.ns-seikeigeka.com/dr.html#tanabe” target=”blank” style=”flat” background=”#edc726″]詳しくはこちら[/su_button]

経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
住所 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 新宿大京ビル7階
お問い合わせ 0120-962-992
院長 田邊雄医師