成長期に生じる足の痛みの多くは成長痛と考えられます


成長期に生じる足の痛みの原因は、成長痛である可能性が高いです。成長痛は普段の生活による疲労が足に溜まることで、夕方や夜に膝などが痛むものです。

この場合は、安静に休み、お風呂などで疲れを取ることで痛みの改善が期待できるでしょう。しかしもしずっと痛みが続くという場合であれば、成長痛以外の原因がある可能性もあります。

気になる場合は、専門の医療機関を受診し、チェックしてもらうようにしましょう。

成長痛が起きる原因には諸説あると言われています

成長期の子供の場合、普段の生活の中で足の痛みを訴えることがあるかもしれません。もし痛みを訴えるタイミングが夕方から夜にかけての間であれば、それは成長痛である可能性が高いと言えるでしょう。

成長痛が生じる理由としては諸説ありますが、主には未成熟な身体に溜まる疲労が原因だと言われています。日中の活動による疲労が、関節や筋肉に溜まることによって、夜に痛みがでると言われているのです。

よく勘違いされやすいのが、成長痛は「骨が伸びることで痛みが出ている」というものです。基本的に骨が伸びることによって痛みが生じるという事はありません。

またさらに言えば、成長痛は医学的に認められておらず、原因不明の疼痛とされております。長年多くの研究がされてきた成長痛ではありますが、その痛みが生じる理由ははっきりと判明していません。

ただ生じやすい時間帯や部位についてはいくつか調査結果があり、就寝前や夕方などに症状が出やすいことと、足~膝での症状がもっとも起きやすいと言われています。

オスグッド病である可能性も考慮しておきましょう


成長期の子供に生じる足の痛みですが、普段からスポーツを行っている子供であれば、オスグッド病である可能性も視野に入れておきましょう。

オスグッド病とは、足や膝に大きな負担がかかり続けることで、痛みが生じたり、場合によっては腫れや熱を伴ってしまったりする病気です。

太ももの筋肉である大腿四頭筋が脛骨結節を過剰に引っ張り、強い負荷がかかることで軟骨部分が剥離し、痛みが生じます。

サッカーなどのスポーツに取り組む10~15歳の成長期の子供に生じやすいとされており、この場合は時間帯に関係なく痛みが生じます。

オスグッド病と成長痛の違いはレントゲン撮影によって判断する事ができます。成長痛である場合は、レントゲンでなにも映りませんが、オスグッド病の場合は、剥離した箇所が映るようになっています。

オスグッド病は基本的には身体を安静にし、痛みがなくなるように治癒を待つことで回復が期待できます。もしオスグッド病かどうかが気になった場合は、専門の医療機関を受診するとよいでしょう。

成長痛には基本的に安静が効果的とされています

成長痛に対しては、体を安静にし、しっかりとお子様の体を休ませてあげることが効果的だと言えます。痛い状態を我慢して歩いたり負担のかかるスポーツを続けたりすることは、あまり得策ではありません。

そのため痛みを訴える日にはしっかりとお風呂に入ってマッサージするよう促したり、湿布をしたりなどして、体の疲れを取ってあげましょう。

また痛すぎてどうしても寝られないという場合には、市販されている子ども用の痛み止めを服用するのもおすすめです。

ただもしそれでも足の痛みがずっと続いているという場合は、その他の病気である可能性も考えられます。たとえば骨端線へ深いダメージがある場合には、クリニックなどでの適切な処置が必要になるでしょう。

成長期は骨端線と呼ばれる軟骨が、硬い骨に変わっていくことで身長が伸びていきます。しかしこの骨端線が傷ついたり骨折したりしてしまうと、その後の身長の伸びに影響が出てしまう場合があるのです。

またごくまれにですが、若年性の関節リウマチ・神経芽細胞腫・白血病の初期症状である場合や、股関節に痛みがある場合は、股関節炎・大腿骨頭すべり症・ペルテス病などである可能性もあります。

長く続く痛みが気になる場合はクリニックの受診をおすすめします。

(まとめ)成長期に生じる足の痛みの原因とは?

1.成長期に生じる足の痛みの多くは成長痛と考えられます

成長期の子供が、足に痛みを覚える場合は、成長痛である可能性が高いです

成長痛はゆっくり休むことで改善されると言われているため、まずは安静にし、お風呂にゆっくり浸かるなどして疲労を取るようにしましょう。

2.成長痛が起きる原因には諸説あると言われています

成長痛は原因が諸説あり、厳密にはわからないと言われています。

ただ主には成長期の未熟な身体への負荷から生じると言われており、疲労が蓄積する夕方から夜にかけて痛みがでることが多いと言われているのです。

3.オスグッド病である可能性も考慮しておきましょう

サッカーなどのスポーツに取り組んでいる子供であれば、オスグッド病の可能性も考えられます。オスグッド病は過剰な負担によって膝の軟骨が剥離することで生じます。

レントゲンを撮ることで判断できるため、医療機関を受診し、正しく処置を行いましょう。

4.成長痛には基本的に安静が効果的とされています

ゆっくりと体を休ませることや、お風呂などでのマッサージなどが成長痛に効果的と言われています。

もし痛みがずっと続く場合は、成長痛以外の病である可能性が考えられるので、然るべき機関を受診するよう心がけてください。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe
経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 田邊雄医師