男性ホルモンは成長期の終了を早める場合があるとされています


成長期に子供の身長が伸びるためには、成長ホルモンや甲状腺ホルモン、性ホルモンが大きく影響しています。 身長に関係する性ホルモンには、男性ホルモンのテストステロン(アンドロゲンの一種)と女性ホルモンのエストロゲンがあります。

性ホルモンは、成長期の終わる頃の身長の伸びに関係し、骨の成熟を促進する働きもしています。

骨の成熟が進んで大人の骨になると、それ以上身長が伸びることはないため、 もっと背を伸ばしたいと思っている時には性ホルモンが増加しないように気をつけなければなりません。

男性ホルモンは思春期の子供の成長に関係しています

成長期は、「乳児期」・「学童期」・「思春期」の3つの時期に分けられます。男性ホルモンが関係するのはそのうちの思春期の時期と言われています。

5歳位までの時期が乳児期、12歳位までが学童期、そして第16歳位までが思春期とされています。男性ホルモンが分泌されるのは学童期の終わり頃からで、男性ホルモンが分泌されることにより男の子が声変わりをするなどの特徴が現れ始めるでしょう。

そして徐々に男性ホルモンの分泌が増えると、精巣の発育や腋毛、陰毛が生えるなど、思春期の兆候も現れます。思春期は、第二次成長期とも言われ、第一次成長期の乳児期のように身長が大きく伸びる時期でもあります。

第二次成長期は、 身長の伸びのラストスパートとされる大切な時期です。男の子の場合には13歳位がそのピークと言われ、1年間に身長が10cmほど伸びるなど、身長が止まる前に大きく成長するチャンスがある時期といえるでしょう。

ただし成長期のスパートが始まると、 2~3年で身長の伸びは止まるとされています 。もし男性ホルモンの分泌が始まる時期が遅ければ、もっと身長が伸びる可能性も上がります。

女性ホルモンでも同じように成長を止める働きがあります


思春期よりも前の学童期後半あたりに、女の子の場合には女性ホルモン(エストロゲン)が分泌されるようになり、男性ホルモンと同じような働きをするとされています。女の子の場合には男の子より少し早い10歳頃から女性ホルモンが分泌され、それによるさまざまな影響が徐々に出始めます。

女の子は女性ホルモンの影響によって体つきが女性らしくなり、平均では、12歳頃に初経を迎えます。 そして一般的には、成長のスパートで1年に8cm程身長が伸びることが期待できるでしょう。

個人差はありますが、このようにスパートを迎えると急激な身長の伸びがみられます。思春期の男の子は約30cm伸びるといわれていますが、女の子は、こうして思春期の間に約25cm身長が伸びた後に成長がほとんど止まると言われています。

思春期にどれほど身長が伸びるかは個人差が大きいため、確実に30cm近く伸びるとはいえません。もっと身長を伸ばしたいという時には、思春期が来て成長期が終わってしまう前に、早めに専門の医師に相談した方がよいでしょう。

成長ホルモンには身長を止める働きがありません

成長ホルモンは 脳下垂体から分泌され、 成長期の骨の成長を助ける働きをします。そして性ホルモンのように成長期を終わらせる働きはありません。

成長ホルモンは主に思春期の前の時期、学童期の身長を伸ばす働きをしています。学童期の身長は、安定した伸び方で年間約5~6cmずつ伸びるとされています。

成長ホルモンの分泌量は、多いほど身長が高くなりやすいとされています。安定して身長を伸ばすことが可能な成長ホルモンを増やすためには、成長ホルモンの分泌が増加する睡眠時間をしっかりとることがよいとされています。

また栄養バランスの取れた食事をとる、適度な運動を行うなど、生活習慣を整えることで成長ホルモンの分泌が促進されるでしょう。

日常生活に気をつけていてもなかなか身長が伸びないという場合には、身長の伸び方によっては病気など成長ホルモンの分泌ができない原因があるかもしれません。

もし身長の伸びに不安を感じている場合には、早めに専門の病院で検査を受けてみたほうが安心できるでしょう。

(まとめ)成長期の身長の伸びに男性ホルモンは関係ある?

1.男性ホルモンは成長期の終了を早める場合があるとされています

成長期の子供の身長は、成長ホルモン・甲状腺ホルモン・性ホルモンなどの働きによって伸びるといわれています。

性ホルモンには、身長を伸ばすだけでなく成長を止める働きもあるので注意が必要です。

2.男性ホルモンは思春期の子供の成長に関係しています

成長期は「乳児期」「学童期」「思春期」に分けられます。

男性ホルモンは思春期に関係し、身長を伸ばすだけでなく男の子の声変わりや体つきが男性らしくなる働きもして、体の発達を促し、成長を終了させます。

3.女性ホルモンでも同じように成長を止める働きがあります

女の子の場合には思春期前に 女性ホルモンのエストロゲンの影響を受け始めます。

この女性ホルモンが 男性ホルモンと同じような働きをするために、思春期の成長のスパートを迎えるきっかけとなります。

4.成長ホルモンには身長を止める働きがありません

成長ホルモンには成長期の骨を伸ばす働きがあります。成長ホルモンは多いほど身長が伸びやすいとされ、主に学童期の身長を伸ばす働きをしています。

生活習慣を改善し成長ホルモンの分泌が増えれば、身長を伸ばすことができるでしょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe
経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 田邊雄医師