カルシウム不足は、足がつるなど成長痛の予防に大切な栄養素です


成長痛とは、成長期に起こる痛みの総称のことです。主に骨端軟骨障害の場合が多く、筋肉や腱が引っ張られることで痛みが発生すると言われています。

カルシウムは、丈夫な骨を作るための重要な栄養素です。骨以外にも筋肉をスムーズに収縮させる、細胞代謝の活性化、神経の興奮を抑えるなどの働きがあると言われています。

そのためカルシウムは成長痛の予防や健康な体を作るうえで欠かせない栄養素です。毎日の献立に積極的に取り入れるようにしてください。

成長痛は、筋肉の柔軟性が欠けることで起こりやすくなります

成長痛は一般的に使用される通称であって、正式な障害名ではありません。成長期に痛みがあれば、成長痛と呼ばれます。

成長痛と呼ばれる痛みは、人によって原因が異なります。そのため原因によって対処法が変わってきます。

成長痛と呼ばれている場合、骨端軟骨障害のケースがほとんどです。骨端軟骨障害とは、子供の未熟な骨にハードなスポーツなどを行うことによって起こる炎症のことです。

この場合、スポーツの練習内容を見直す必要があります。やや軽めの練習にする、運動後のケアをしっかり行うなど、調節するようにしてください。

また急激に背が伸びることで、筋肉が強く伸ばされます。その結果として筋肉の柔軟性がなくなり軟骨部分が刺激され、痛みが発生すると言われています。

筋肉の柔軟性を上げることが重要になります。柔軟体操を丁寧に行い、筋肉の張を改善するようにしてください。

また成長している時期の子供は、大人が思っている以上にストレスがかかっていると考えられています。体や環境の変化など、急激に変化する時期です。

そのためストレスなどによっても痛みが起こりやすいとも言われています。ストレスによる痛みの場合、さするなど優しく接することで痛みが緩和しやすくなります。

カルシウムは健康な体を作るための重要な栄養素です


カルシウムは、成長過程において重要な栄養素の一つです。カルシウムが不足すると、正常な成長を妨げる恐れがあります。

骨や歯がもろくなる

カルシウムは骨を丈夫にする役割があります。そのため不足することで、骨や歯が丈夫に作ることができなくなる可能性があります。

その結果として骨折しやすい、虫歯になりやすいなどの状態になることがあります。

神経系や筋肉の収縮に異常をきたす

筋肉が正常に働くためには、カルシウムとマグネシウムのバランスが大切になってきます。カルシウムとマグネシウムは2:1のバランスで血液中に存在しています。

カルシウムが不足するなどしてバランスが崩れてしまうと、筋肉が正常に働かなくなることがあります。痙攣がおきる・足がつりやすくなる・高血圧になるなどの症状になる可能性があります。

また神経系にも異常をきたす恐れがあります。イライラする・抑うつ感・集中力の欠如などの症状が現れると言われています。

ほかにも血が止まりにくくなる、動脈硬化になるなど多くの悪影響をきたします。

成長痛はストレスや筋の柔軟性の欠如が原因で起こります。そのためカルシウムが不足することで、成長痛も起こりやすくなると考えられています。

痛みが継続する場合には、病院を受診しましょう

成長痛を予防するためにも、カルシウムを必要量きちんと摂る必要があります。カルシウムは骨ごと食べられる小魚に多く含まれています。

食事にししゃもやしらす干しなどを積極的に加えるようにしてください。またビタミンDを多く含むキノコなどと一緒に食べることで、カルシウムの吸収を促進する効果が期待できます。

しかしカルシウムは、一度に多量に摂取しても良くないと言われています。1日の中で何食かに分けて食べるようにしてください。

ただこのように対策しても痛みが改善しない場合には、専門医療機関を受診する必要があるかもしれません。

成長痛と自己判断し、病院を受診しない人がいますが、場合によっては、早期に治療を必要とするケースもあります。

安易な自己判断は避け、痛みがあれば病院を受診するようにしてください。

(まとめ)カルシウムが不足すると成長痛が起こりやすくなるの?

1.カルシウム不足は、足がつるなど成長痛の予防に大切な栄養素です

成長痛は、ほとんどの場合成長によって筋肉や腱が引っ張られることで起こります。カルシウムは、骨を丈夫にする、筋肉をスムーズに働かせるなどの役割があります。

健康な体を作るうえでは、カルシウムは欠かせない栄養素です。

2.成長痛は、筋肉の柔軟性が欠けることで起こりやすくなります

成長痛は、人によって原因が異なります。骨端軟骨障害や骨の成長によるもの、ストレス性のものなどが原因になると考えられます。

原因によって対処法も異なるため、原因にあった対処を行ってください。

3.カルシウムは健康な体を作るための重要な栄養素です

カルシウムが不足することで、骨や歯がもろくなると言われています。また足がつる、筋肉が正常に働かない、イライラするなどの症状が現れる恐れがあります。

カルシウム不足は、成長痛が起こりやすくなると考えられています。

4.痛みが継続する場合には、病院を受診しましょう

成長痛を予防するためにも、カルシウムを積極的に摂りましょう。またビタミンDを一緒に摂ることでカルシウムの吸収率が向上します。

もしこのような対策をしても痛みが続く場合は、成長痛と安易に自己判断せずに病院を受診しましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe

 

経歴
2003 年 富山県立富山中部高等学校卒業
2011 年 金沢医科大学医学部医学科卒業
2011 年 順天堂医院 初期研修医
2013 年 順天堂医院 初期研修修了
2013 年 順天堂医院 整形外科入局
2014 年 順天堂大学大学院 整形外科学講座
2013-2018 年 下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
2018 年 日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
2018 年 順天堂大学大学院 医学博士取得
2018 年 SBCグループ・西新宿整形外科 入職
2018 年 西新宿整形外科  医院長
2019 年 ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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お問い合わせ 0120-962-992
院長 田邊雄医師