成長ホルモンに骨密度を増やす作用があるのは本当です


成長ホルモンは成長促進因子である「IGF-I」と呼ばれるホルモンをつくる働きをすると考えられています。つまり、子どもの骨を成長させ、骨密度を増やすのに必要なホルモンといえるのです。

成長ホルモンが不足してしまうと骨の成長が十分にできず、骨密度も減少してしまいます。
骨密度の減少により骨粗しょう症などの病気リスクが高まるため、子どものうちから予防することが大切です。

成長ホルモンが不足すると骨密度が減少する可能性があります

成長ホルモンは脳の下垂体という器官から分泌されるホルモンです。
成長ホルモンには子どもの身長を伸ばす作用があるといわれているため、不足すると子どもの低身長症を起こす可能性が高くなります。

成長ホルモンは、子どもの身長を伸ばす以外にも、からだの成長=骨の成長を促進するという大事な働きを持っています。
なぜなら、成長ホルモンは成長促進因子である「IGF-I」と呼ばれるホルモンを生成し、骨や筋肉、臓器などに働きかける作用があると考えられているからです。

成長ホルモンからの働きかけで子どもの骨は成長し、骨密度を増やしていくといえます。
骨密度というのは、骨がどれだけ強いかを示す度合です。

つまり、骨密度が高ければ高いほど骨は強く、低ければ低いほど骨は弱いと考えられます。そして、成長ホルモンが何らかの理由で分泌不全になると、骨密度が下がってしまう可能性があります。

骨密度が減少すると、骨粗しょう症と呼ばれる病気を発症するリスクが高まります。
一般的に、成長ホルモンと骨密度は年を取るにつれて減少していくと考えられています。

骨粗しょう症になってしまう方に高齢者が多いのも、そのためでしょう。

骨粗しょう症は骨密度の減少で起こる病気です


骨密度の減少は加齢とともに起き、また、骨粗しょう症のリスクも加齢とともに高まります。
では、骨粗しょう症とは具体的にどのような病気のことをいうのでしょうか?

骨粗しょう症は骨密度の減少で起こりやすく、骨の強度が低くなる骨の病気とされています。
骨がもろくなるということは、骨折しやすくなるということに繋がります。

そのため、転んだ時に手やひじが床に着いたり、くしゃみや咳をしたりした時に、衝撃で骨折してしまうことさえあります。
骨粗しょう症は女性に多いといわれています。それは、女性は生理が終わり、閉経期を過ぎるとともに骨の量が減少すると考えられているからです。
65歳以上の女性の50%前後が骨粗しょう症の疑いがあるとまでいわれています。

高齢者に起こる病気と捉えられがちですが、最近では若年性骨粗しょう症を起こすケースもみられるため、高齢者でなくとも注意したい病気の一つです。
骨粗しょう症は日本人の健康寿命を短くし、要介護の可能性を引き上げると考えられます。
少子高齢化が進む日本では、骨粗しょう症の予防が重要視されています。

成長ホルモンの不足は成長ホルモン治療で補うことが可能です

骨粗しょう症は高齢者に多い病気ですが、高齢になってから予防していたのでは遅いといえます。
そのため、子どもの頃から骨密度を高め、骨粗しょう症にならない身体作りを行うことが大切です。

骨密度を高めるのに効果的な年齢は思春期の時期だと考えられています。
その理由は、人の骨というのは16歳ごろまでに形成され、成人になるころには骨密度がピークに達すると考えられているからです。

ピークを過ぎた後は徐々に骨密度は低下していき、50歳を過ぎた頃から急速に減少するといいます。

そのため、子どものうちから骨密度を高め、骨を強くすることが骨粗しょう症の予防になるといえるのです。骨密度を高めるためには、まず、成長ホルモンが不可欠だといえます。

成長ホルモン分泌不全である場合は、将来的に骨粗しょう症になる可能性があります。
そのため、骨密度を高めて骨粗しょう症を予防するためにも、成長ホルモン分泌不全である場合は、子どものうちに成長ホルモン治療を受けることをおすすめします。

ほかにも、カルシウムやビタミンD、ビタミンKなどの栄養を食事から摂ることなどが効果的です。

(まとめ)成長ホルモンには骨密度を増やす作用があるって本当?

1.成長ホルモンに骨密度を増やす作用があるのは本当です

成長ホルモンには子どもの骨を成長させ、骨密度を増やす作用があると考えられています。骨密度が減少すると、骨粗しょう症のリスクが高くなるため、子どもの頃から予防を行うことが大切です。

2.成長ホルモンが不足すると骨密度が減少する可能性があります

成長ホルモンは子どもの骨の成長を促進させる働きを持っているといいます。骨の成長は骨密度を増やすことと大きく関係しているため、成長ホルモンが不足することで骨密度が減少すると考えられます。
骨密度の減少により、骨粗しょう症のリスクが高まります。

3.骨粗しょう症は骨密度の減少で起こる病気です

骨粗しょう症は加齢とともに骨密度が減少し、骨がもろくなることで起きると考えられています。高齢者に起こりやすいですが、若年性の症状もあるため、高齢者でなくとも注意したい病気です。

4.成長ホルモンの不足は成長ホルモン治療で補うことが可能です

骨粗しょう症にならないためには、骨が成熟しきる前の思春期の時期に骨密度を高めることが大切です。骨密度を増やす作用がある成長ホルモンが不足している場合、成長ホルモン治療で補うことが可能です。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe
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経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

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院長 田邊雄医師