成長ホルモンもプロリンも身長を伸ばすのに必要です


子どもの身長を伸ばすのに必要不可欠な栄養素の一つがタンパク質だといわれています。

そして、このタンパク質を主に構成する非必須アミノ酸の一種にこの「プロリン」が挙げられています。成長ホルモンには、骨の成長を促す作用があるだけでなく、プロリンを含めたアミノ酸の取り込みを促進させる作用があると考えられています。

子どもの成長には成長ホルモンとタンパク質、アミノ酸が影響します

子どもの成長にはさまざまな栄養素が関係しているといわれています。

その中でも代表的なのが、タンパク質です。
タンパク質は子どもの身長を伸ばすのに最も重要な栄養素ともいいます。

なぜなら、骨や筋肉の材料であり、骨の成長を促進させる「成長ホルモン」の分泌を促す作用をもっていると考えられているからです。
タンパク質は私たちの身体に取り込まれると、20種類のアミノ酸に分解されるといいます。

その20種類のアミノ酸の中の一つ、非必須アミノ酸の一種に「プロリン」が挙げられています。
体内で合成できない必須アミノ酸に対し、体内で合成することのできるものが非必須アミノ酸と呼ばれています。プロリンはグルタミン酸からつくられます。

必須アミノ酸も非必須アミノ酸も、タンパク質を構成する上で重要な役目を持っているといえます。
タンパク質によって分泌が促される成長ホルモンには、骨の成長や脳の発達、体温の調節など子どもの成長に大きく影響を与える作用があると考えられています。

しかも、成長ホルモンにはタンパク質を合成する作用や筋細胞へのアミノ酸の取り込みを促進する作用があるといわれています。
つまり、成長ホルモンとタンパク質、それを構成するアミノ酸はすべて子どもの身長を伸ばすのに必要ということです。

乳幼児期や思春期の時期は多めにタンパク質を摂ると良いです


子どもの身長を伸ばすのに不可欠といえるタンパク質は、一日にどれくらい摂取したらよいのでしょうか。まず、大人よりも子どもの方が多くのタンパク質を必要としています。

特に、乳幼児期は成長スピードが速く、どんどんタンパク質が合成されていきますから、充分なタンパク質の摂取が必要です。
また、思春期以降も同様です。

子どもは思春期に入ると身長の伸びがさらに加速します。
この時期にタンパク質が充分でないと、身長を伸ばすことができなくなってしまいます。

タンパク質の目安は以下になります。

  • 0~6か月……1.6~2.6g/㎏程度
  • 6~12か月……1.8~2.7g/㎏程度
  • 1~3歳……1.4~3.0g/㎏程度
  • 4~6歳……1.35~2.7g/㎏程度
  • 前思春期……1.1~~2.0g/㎏程度
  • 思春期……1.25~2.0g/㎏程度

もちろん、この数値はあくまでも目安とされています。

子どもの体重や運動量によっても調節が必要です。
成長のペースが充分であれば、それ以上多くタンパク質を摂る必要はないといえます。
思春期を過ぎてからタンパク質を摂り過ぎると肥満になる恐れがあります。

子どもの低身長はタンパク質の不足が原因ではないことがあります

タンパク質を構成する非必須アミノ酸であるプロリンは、食事やサプリメントで摂取することが可能です。プロリンは豚肉やゼリー、マシュマロ、高野豆腐などに多く含まれているといいます。

プロリンを過剰摂取したからといって重要な副作用が起きることはないと考えられていますが、プロリンばかり摂取していても子どもの身長が伸びるわけではありません。
タンパク質の構成に必要な20種類のアミノ酸、特に体内で合成できない9種類のアミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、メチオニン、リジン、ヒスチジン、フェニルアラニン、トリプトファン)を食事から摂取させることを意識しましょう。

また、充分なタンパク質を摂取しているにもかかわらず子どもの身長が伸びない、成長スピードが遅いという場合は、食事以外に原因があるかもしれません。
何らかの疾病が原因、もしくは成長ホルモンの分泌不全が起きている可能性があります。

その場合は成長ホルモン治療で子どもの低身長を治療できる場合があるため、まずは医師に相談してみてください。

(まとめ)成長ホルモンもプロリンも身長を伸ばす効果があるの?

1.成長ホルモンもプロリンも身長を伸ばすのに必要です

私たちのからだを作っている主な栄養素がタンパク質で、タンパク質はプロリンなどのアミノ酸類で構成されていると考えられています。そして、アミノ酸を取り込む働きを持っているのが成長ホルモンだといいます。

2.子どもの成長には成長ホルモンとタンパク質、アミノ酸が影響します

子どもの身長を伸ばす栄養素がタンパク質であり、タンパク質を構成しているうちの非必須アミノ酸が「プロリン」だといいます。タンパク質には成長ホルモンの分泌を促進する作用があるとされており、成長ホルモンには骨の成長を促す作用があるといいます。

3.乳幼児期や思春期の時期は多めにタンパク質を摂ると良いです

タンパク質には身長を伸ばす作用がありますが、成長スピードの速い時期に十分な量を摂取しないと、身長を伸ばすことができなくなってしまいます。一日のタンパク質の摂取目安量を参考にした食事を意識しましょう。

4.子どもの低身長はタンパク質の不足が原因ではないことがあります

プロリンの過剰摂取には大きな副作用はないといわれていますが、他のアミノ酸を摂取させることも大切です。また、子どもの低身長は食事だけが原因とは限らないため、気になる方はまず医師に相談しましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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院長 齋藤まい医師