ベックマンとは成長ホルモン測定で使うGH測定キットの製造メーカーです


ベックマンとは、成長ホルモン分泌不全性低身長症などの検査を行う際に使う測定するキットを製造している会社である「ベックマン・コールター株式会社」の通称です。

2013年に厚生労働省から「成長ホルモン分泌不全性低身長症」などで使われるGH測定キットに数値補正が必要だという通知が行われました。
このとき、日本内分泌学会により発表されたGH測定キットが、ベックマン・コールター株式会社の「アクセスhGH」でした。
こちらのGH測定キットの場合、測定値に1.4をかけた数値を判定に用いるのが望ましいとされています。

ベックマンの測定キットでは成長ホルモンの数値補正が必要です

成長ホルモン治療を受ける前には、成長ホルモンの分泌状態をより詳しく調べるための「成長ホルモン負荷試験」を受ける必要があります。
この成長ホルモン負荷試験では、成長ホルモンの血中または尿中濃度(GH)の数値を測定します。

その際に用いられるGH測定キットの一製品がベックマン・コールター株式会社の「ベックマン・コールターCLEIA(アクセスhGH)」です。
本来、成長ホルモン測定において用いられる測定キット「リコンビナント成長ホルモン標準品」では、キットの種類による測定値の補正は必要ないとされていました。

しかし、4種類のキットを用いて臨床検体のGH値を測定したところ、1種類のキットで測定範囲外の値を示したといいます。
その結果、平成25年(2013年)3月に厚生労働省から「成長ホルモン分泌不全性低身長症」などで使われるGH測定キットに数値補正が必要」という通知が行われました。
そのキットというのが、ベックマン・コールターCLEIA(アクセスhGH)だったといいます。

日本内分泌学会は同年3月14日に通知文をホームページに掲載しました。
そして、3月15日より成長ホルモン分泌不全性低身長症の測定を行う場合、測定値に1.4をかけた数値を判定に用いられることとなりました。

成長ホルモン治療を受けるにはいくつかの基準を満たす必要があります


実際に子どもの低身長症が気になり、成長ホルモン治療を受けることを考えている方もいるでしょう。
成長ホルモン治療はただ単に「子どもの身長が他の子どもより低い気がする」というだけですぐに受けることができるものではありません。

成長ホルモン治療を受けるには、成長ホルモン分泌不全性低身長症などの特定の疾病が認められる必要があります。
成長ホルモン分泌不全性低身長症とは、成長ホルモンの分泌が不足することにより低身長が起こる病気のことをいいます。

この病気が認められるには、明らかな成長障害があることなどの基準が定められています。
身体のバランスはとれていても、身長が同性・同年齢の標準身長の-2.5SD以下である、または身長が標準値の範囲内であっても2年間の成長速度が標準値の-1.5SD以下であるなどの場合は成長ホルモン分泌不全性低身長症の基準を満たすこととなります。

さらに、成長ホルモン分泌刺激試験としてインスリン、アルギニン、クロニジン、L-DOPA、グルカゴンのいずれかによる負荷試験を行う必要があります。
この試験で、負荷後 120 分間(グルカゴンの場合は180 分間)30 分おきに測定した血中のGH 濃度の最高値が 6ng/ml以下であることが成長ホルモン治療開始の条件とされています。

成長ホルモン治療には継続基準や終了基準が定められています

成長ホルモン治療の対象となる、成長ホルモン分泌不全性低身長を含めた疾病は「小児慢性特定疾病」と呼ばれ、それぞれに認定基準が定められています。小児慢性特定疾病は、成長ホルモン分泌不全性低身長以外にも、ターナー症候群や軟骨異栄養症、プラダー・ウィリー症候群などが挙げられます。
これらの疾病では成長ホルモン治療に開始基準が設けられていると同時に、治療の継続基準も設けられています。

例えば、成長ホルモン分泌不全性低身長の場合、初年度の継続基準は「年間成長速度が6.0cm/年以上、または治療中一年間の成長速度と治療前一年間の成長速度との差が2.0cm/年以上」となっています。治療2年目以降からは、「年間成長速度が3.0cm/年以上」とされています。

一方、終了基準に関してはどの疾病でも同じとなっており、「男子は156.4cm、女子は145.4㎝に達したこと」とされています。

(まとめ)成長ホルモン測定で数値補正が必要なベックマンとは?

1.ベックマンとは成長ホルモン測定で使うGH測定キットの製造メーカーです

ベックマンは成長ホルモン分泌不全性低身長症などで成長ホルモンの量(GH)を測定するキットを製造している会社です。厚生労働省により、ベックマンの製品を用いる場合、測定値に1.4をかけた数値を判定に用いることと求められています。

2.ベックマンの測定キットでは成長ホルモンの数値補正が必要です

「成長ホルモン分泌不全性低身長症」などの成長ホルモン測定では「リコンビナント成長ホルモン標準品」という測定キットを用いります。この中で、ベックマン・コールターCLEIA(アクセスhGH)のみに数値補正が必要とされるようになりました。

3.成長ホルモン治療を受けるにはいくつかの基準を満たす必要があります

成長ホルモン治療を開始するには、成長ホルモン分泌不全性低身長症などの特定の疾病を認められる必要があります。さらに、成長ホルモン分泌不全性低身長が認められるのは、身長や成長速度が標準よりも低いなど明らかな成長障害がみられる場合となります。

4.成長ホルモン治療には継続基準や終了基準が定められています

成長ホルモン分泌不全性低身長などの小児慢性特定疾病では、成長ホルモン治療の開始や継続、終了にそれぞれ基準が設けられています。終了基準は「男子は156.4cm、女子は145.4㎝に達したこと」とどの疾病でも同じです。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe
経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 田邊雄医師