成長ホルモン分泌にミネラルが必要です


ミネラルの中でも亜鉛が不足すると成長ホルモンに支障を生じるリスクがあると言われており、意識的な摂取が推奨されます。

亜鉛は体内で作り出す事ができない栄養素ですから、食品や医薬品、サプリメントから十分な量を取り入れましょう。
亜鉛不足のまま成長ホルモン注射を行う事が治療効果を妨げる要因となるケースもありますので、必要に応じてかかっている医師に相談しながら、状況を改善していく取組みが不可欠です。

成長ホルモン分泌を促す亜鉛を取り入れます

成長ホルモンは分泌にはミネラルが必要だと言われており、その中でも特に亜鉛が重要だとされています。亜鉛の推奨摂取量は、公的資料を参考としましょう。

2015年度に厚生労働省発表資料が定めた亜鉛推奨摂取量は以下のようになっています。

男の子の場合
  • 1~2歳……3mg
  • 3~5歳……4mg
  • 6~7歳……5mg
  • 8~9歳……6mg
  • 10~11歳…7mg
  • 12~14歳…9mg
  • 15~17歳…10mg
女の子の場合
  • 1~2歳……3mg
  • 3~5歳……4mg
  • 6~7歳……5mg
  • 8~9歳……5mg
  • 10~11歳……7mg
  • 12~17歳……8mg

亜鉛が多い食材に置き換えて考えてみると、牡蠣5粒あたりだと7.9mg、豚レバー70gなら4.8mg、牛肩肉70 gなら4.0mgほど含まれているとされています。子どもの食べる量は限られてきますから、少量で効率的に亜鉛を摂取できるメニューを意識しましょう。

小さな子どもが食べやすい食材なら、木綿豆腐やプロセスチーズをおすすめします。
豚レバーも甘辛く味付けして唐揚げや炒め物にすれば、ご飯のおかずにぴったりです。

親にとってもなじみが薄い食材だと食卓に登場する回数が減ってしまいますが、成長ホルモン分泌に欠かせないミネラルである事を意識して、身体の内側から身長を伸ばすメニューを考えてみましょう。

亜鉛以外のミネラルも必要です


成長ホルモン分泌を促す亜鉛以外では、カルシウムやマグネシウムも必要です。
カルシウムは骨を丈夫にする栄養素で、マグネシウムはカルシウムを骨に定着させる栄養素とされており、身長を伸ばしたい子どもにとっては重要な役割を担っています。

カルシウム:マグネシウムは2:1で摂取するのが望ましいと言われますから、いずれかが不足する事はないように、バランスを考えましょう。

カルシウムが豊富な食材には牛乳や小魚、マグネシウムが豊富な食材には海草類やナッツなどが該当します。身長を伸ばすには牛乳が良い、と決めつけるのではなく、亜鉛やマグネシウムといった他のミネラルとバランスよく取り入れる事によって、身長が伸びやすい状態になるはずです。

ミネラル以外では、骨を伸ばす時に原料となるタンパク質・カルシウムの吸収率を高めてくれるビタミンDも欠かせません。
成長ホルモン分泌、骨を伸ばすために必要な栄養素を万遍なく摂取していく事が身長に対するコンプレックスを改善する近道です。

栄養が片寄るファーストフードや単食メニューを控えて、子どもの身体を考えた食生活をおすすめします。

ミネラルを含むサプリメントの活用は慎重に判断します

カルシウムや鉄分などミネラルが含まれたサプリメントの中には身長を伸ばす働きがあるように広告されているものもありますが、全ての子どもにとって有効な選択肢とは言えません。
低身長の原因が特定の栄養素の不足と明確に特定できるケースでは一定の効果を発揮する可能性もあるようですが、正しい状況把握には専門的な知識を要します。

普段の食事で充分足りている栄養素をサプリメントで過剰に取り入れた場合には健康を損なうリスクもありますから、成長ホルモン分泌との関係を過信するのは危険です。
栄養バランスを毎日完璧にコントロールして食事の準備をするのは大変ですが、安易にサプリメントに頼る事へのリスクを理解しておきましょう。

朝食で足りない分は夕食で補う、カルシウムやマグネシウムはおやつで補給するなど、なるべく負担にならない方法を考えるのがおすすめです。
身長に限った事ではなく、皮膚炎や味覚障害を起こさないためにも、ミネラルを取り入れた食生活を考えていく必要があります。

どうしてもサプリメントを活用したいという場合には、しかるべき有識者や専門的な医療機関などに相談し、アドバイスを受けると良いでしょう。

(まとめ)成長ホルモンとミネラルの関係とは?

1.成長ホルモン分泌にミネラルが必要です

成長ホルモンを分泌させるために必要な栄養素の1つとして、ミネラルがあげられます。ミネラルの中でもとくに重要なのは亜鉛ですので、日々の食事や栄養補助食品などから取り入れましょう。

2.成長ホルモン分泌を促す亜鉛を取り入れます

亜鉛の推奨摂取量は、年齢や性別によって変わってきます。厚生労働省発表の基準値を念頭としたうえ、牡蠣やレバーなどの亜鉛を豊富に含む食材からバランスよく取り入れましょう。

3.亜鉛以外のミネラルも必要です

亜鉛以外のミネラルのうち、カルシウムやマグネシウムなども意識的に摂取します。各栄養素の必要量をクリアする事はもちろん摂取バランスも重要なので、総合的な観点から考えた対策が必要でしょう。

4.ミネラルを含むサプリメントの活用は慎重に判断します

ミネラルを含むサプリメントの中には「身長を伸ばす効果がある」と感じさせるようなものもありますが、必ずしも良い結果につながるとは限りません。低身長の原因には栄養バランス以外の要素も考慮されるため、しっかりと見極めたうえで利用しましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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院長 齋藤まい医師