成長ホルモン治療のメリットデメリットはさまざまです


成長ホルモン治療のメリットデメリットは複数あり、子供の性格や意向によってネックになるポイントや得られる効果も変わってきます。
一般的なメリットデメリットを理解しつつも、信頼できる医療機関で子供と一緒にカウンセリングを受けて、本人が実際治療の進め方や治療自体についてどのように感じるかを確かめる配慮が必要です。

成長ホルモン療法を進めるには子供自身の意向が何よりも重要です。正しい決断ができる環境作りを意識しましょう。

成長ホルモン治療は心身の発育を促す手段です

成長ホルモン治療のメリットは、身長を伸ばす事だけではありません。
無駄な脂肪を燃焼させて筋肉の発達を促したりコンプレックスが解消されて明るい気持ちになったりと、心身の健全な発育を促す手段と考えられます。

自宅で成長ホルモン注射を行う治療法なので抵抗を感じる子どももいますが、痛みが少ないペン型の注射器を使用したり針が見えないようにしたりして、不安を軽減する事も可能です。
自分で注射を行う事から積極性が産まれて、物事に対する考え方が良い方向へと変わっていくケースもあります。

慣れないうちは両親が注射を手伝っていても、一定の時期からは本人に任せる方法を検討しましょう。
正しく注射ができるように方法をもう一度親子でおさらいするなど、安全面に対する配慮を徹底すれば、より安心です。

継続的な取組みが必要なところはデメリットの1つですが、家族の支えがモチベーションにつながります。一時的に治療を拒否したり落ち込んだりする様子が見られる可能性もありますが、広い心で接しましょう。

成長ホルモン分泌不全性低身長症に効果的です


成長ホルモン治療を受ける事で大きなメリットが期待される対象者には、成長ホルモン分泌不全性低身長症の子どもがあげられます。
成長ホルモン治療は、成長ホルモン分泌不全性低身長症に対する効果的な治療法として有効性が認められているケア方法ですから、信頼度が高い対策と言えるでしょう。

治療を開始するとほとんどの子どもで変化が見られるとも言われており、治療を始めた最初の1年で平均8cmくらいの成長が期待されます。
治療前の倍くらいのスピードで身長が伸びるように感じる事から、モチベーションが高まる子どももいます。

2年目以降に身長の伸びが穏やかになる傾向が見られる事は多いのですが、医師と相談しながら継続的な取組みを続けてください。
不安に感じる事があればすぐにかかりつけの医師に相談、子どもの身体の変化に応じた対処法を考えていきます。

原因も分からずに身長が低い事をコンプレックスに感じていた子どもにとっては、治療法がはっきりするだけでも大きなメリットと考えられます。
ご両親としては、メリットデメリットの正しい理解を促したうえで自主的な取組みをサポートしていく姿勢が必要でしょう。

成長ホルモン治療にも副作用は考えられます

成長ホルモン治療は安全性が高い治療法と言われていますが「副作用が絶対に起こらない」とは言い切れません。治療を受ける子どもの体質によっては、発疹、頭痛や吐き気、関節の痛みなどを生じるリスクがあります。

同じ場所に何回も注射をしていると部分的に凹みが目立つ事もあるので、定期的に部位を入れ替えるなどの工夫をしましょう。

その他の副作用として、骨が急激に伸びる際に成長痛のような違和感が起こる可能性も示唆されます。
痛みは一時的なものにすぎないとの見解がなされていますが、いつまでも違和感が残っているなど不安に感じる症状が起こった場合は、すぐに医師へ相談してください。成長ホルモン治療に限った事ではありませんが、医療行為をする以上は副作用と隣り合わせとも言えます。

治療中の子どもは「コンプレックスを解消できるかもしれない」という期待を持っている反面で「副作用が強く出たらどうしよう」「効果が出ない可能性もある」とストレスを感じる事も多々あります。
親子のコミュニケーション機会を定期的に作って一緒に治療を進める事により、ストレスを軽減してあげましょう。

また、万が一副作用が起きてしまったときのためにも信頼のおける医療機関で治療を受けることが大切です。

(まとめ)成長ホルモン治療のメリットデメリットとは?

1.成長ホルモン治療のメリットデメリットはさまざまです

メリットデメリットともに複数あって状況に応じた判断が必要ですから、丁寧なアドバイスをもらえる医療機関選びが重要です。治療を受ける本人が納得して判断できるように、両親や医師、看護師の連携が求められます。

2.成長ホルモン治療は心身の発育を促す手段です

成長ホルモン治療は身長を伸ばすために行うのはもちろんの事、コンプレックスを解消して前向きな気持ちにする効果が期待されます。注射の痛みや抵抗感は進め方によって軽減できますから、医療機関に相談すると良いでしょう。

3.成長ホルモン分泌不全性低身長症に効果的です

成長ホルモン治療を行う事によるメリットが大きいケースとして、成長ホルモン分泌不全性低身長症に対するアプローチが考えられます。はじめてから1年で一定の成果が見られる事も多く、期待度が大きな治療法と言えるでしょう。

4.成長ホルモン治療にも副作用は考えられます

成長ホルモン治療に限った事ではなく、医療行為には副作用リスクが伴います。比較的安全性が高い治療法と言われていても、発疹や頭痛といった症状を感じる子供もいる事は理解しておきましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師