レプチンは成長ホルモンの分泌を妨げる要因です


レプチンが分泌されると成長ホルモンを分泌させる働きがあるグレリンが低下、骨や筋肉を作る反応が抑制されます。
栄養バランスがとれた食事をたっぷりとるとグレリンが優位な状態になって成長ホルモンが出やすくなるのですが、逆に食事量が足りなかったり栄養バランスが乱れていたりするとレプチン優位の状態になって、成長ホルモンが出にくくなってしまうのです。

このようにレプチンとグレリンは食生活による影響を受けやすく、成長ホルモンへの影響も出やすいと言えます。
二つの良いバランスを保つためにも、日々の食事における栄養バランスや十分な食事量を維持する事がとても大切だと言えるでしょう。

成長ホルモンにはレプチンとグレリンのバランスが重要です

レプチンとグレリンは相互に関係しあい、一定のバランスを維持しています。
バランスが崩れてしまうと成長ホルモン分泌に支障が出やすく、どちらかが過剰に働く状態を避ける工夫が必要です。

レプチンが減少する代表的な要因としては、不規則な生活リズムがあげられます。
夜更かしする日が続いて昼夜逆転に近い生活をしていると、自律神経のバランスが乱れる事からレプチンを減少させるリスクがあって、成長を妨げる要因です。

グレリンが減少する代表的な要因としては、頻繁な間食があげられます。
お腹が空いていない状態でもダラダラとつまみ食いを続けていると空腹サインが出にくくなって、食欲が後退する要因です。

低身長に悩む子どもは食が細い傾向もありますから、3食をきちんと食べられるように間食を減らす配慮も必要でしょう。
グレリンの分泌が不安定になると食をコントロールする事が難しくなって、余計に間食が増える悪循環になりがちです。
ご飯が近い時間にはお菓子を食べない、おやつは1日1回など、親子でルールを決めて食生活改善に取組みましょう。

成長ホルモン分泌を促す睡眠時間を守ります


レプチンをコントロールして成長ホルモンが出やすい状態にするためには、小学校中高学年および中学生ならば9時間くらい、高校生では8時間くらいの睡眠時間を確保しましょう。
中高生の平均睡眠時間は理想的な数値より1時間弱短いという調査結果も出ており、慢性的な睡眠不足になっている事が成長を抑制している原因とも考えられます。

成長ホルモン分泌には睡眠の質も関係していますから、ぐっすりと熟睡できる環境を整える事も重要です。寝る前のテレビゲーム、インターネットを控えて、寝室の照明を落とすなど自然な眠りを促す習慣を始めてみましょう。

ベッドに入る15~30分くらい前にぬるめのお風呂にゆっくりつかり、身体の芯から温まる事も睡眠改善に役立ちます。
体温が下がっていく時に眠りにつくと熟睡しやすく、充分な睡眠時間を確保できると考えてください。

塾通いやクラブ活動などで帰宅が遅くなるとどうしても就寝時間が後ろ倒しになりやすいです。

ですから、身体に負担がかかりにくい生活リズムについては、親子でしっかり話し合うと良いでしょう。理想的な就寝時刻から逆算してスケジュールを調整するのも、成長を促すためにはおすすめです。

適度な運動もレプチンの安定に役立ちます

適度に身体を動かす事でストレス解消してあげることで、レプチンとグレリンのバランスを安定させる効果が期待されます。
早寝早起きの生活リズムを定着させるためにも、1時間早起きして親子でウォーキングに出掛ける、早朝のラジオ体操を習慣にするなど、登校前の運動はおすすめです。

嫌いな運動を無理強いしても続かないので、好きなスポーツや負荷が軽いエクササイズから始めるのも一案です。
休日を使ってサイクリングに出掛ける、キャッチボールをするなど、家族みんなが参加するイベントなら運動が苦手な子どもでも楽しめます。

一緒に取り組む活動がある事で親子のコミュニケーションが活発になって、どんな悩み事も相談できる関係作りに役立ちます。

また、親子の関係がぎくしゃくしている状態だと、自宅にいる時間をストレスに感じてしまう子どももいます。
気が張りつめて休まらない状態が続くと、成長ホルモンの分泌が滞る事もあって低身長を招く要因になってしまう場合もあるでしょう。

子どもだけに運動を強制するのではなく、親も一緒に取り組む意向を示す事で、モチベーションを高める効果も期待されます。
家族みんなで健康作りに取り組む姿勢を大切に、子どもの健全な成長を促しましょう。

(まとめ)成長ホルモンとレプチンの関係とは?

1.レプチンは成長ホルモンの分泌を妨げる要因です

レプチンとグレリンのバランスによって、成長ホルモンの分泌量も影響を受けます。これら二つは食生活による影響を受けやすいため、栄養バランスや十分な食事量を維持する事が重要です。

2.成長ホルモンにはレプチンとグレリンのバランスが重要です

成長ホルモンが適切に分泌されるため、レプチンとグレリンのバランスを一定に維持する必要があります。食生活や睡眠リズムの乱れでバランスが不安定になりやすいため、規則正しい暮らしを守りましょう。

3.成長ホルモン分泌を促す睡眠時間を守ります

8〜9時間くらいの睡眠を生活リズムに取り入れて、成長ホルモンが出やすい状態を維持します。睡眠の質を改善して熟睡を促すためには、寝る前のテレビゲーム、インターネットを控えたり、身体をよく温めたりしましょう。

4.適度な運動もレプチンの安定に役立ちます

ストレスが溜まるとレプチン・グレリンのバランスが不安定になりやすいため、適度な運動習慣によるリラックスを図ります。一緒に身体を動かす事が子供のモチベーションにもつながるので、休日や朝の時間帯を利用したエクササイズ習慣を始めてみましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師