成長ホルモンの分泌を促す質の良い睡眠を得るために、入浴は大事です


成長ホルモンの分泌量は、睡眠中に最も多くなるとされています。成長ホルモン分泌には長時間寝ればよいのではなく、睡眠リズムが整った質の良い眠りが必要となります。

この質のよい眠りを導く重要なカギの一つが、入浴だと考えられています。
寝る1時間前までにぬるま湯にゆっくり浸かる入浴法が、効果的だとされています。

それでも低身長など成長ホルモン分泌不足の症状がある場合は、専門医の受診も検討してみましょう。

成長ホルモン分泌が盛んになる質の良い睡眠は、入浴によってもたらされると言われています

成長ホルモンの分泌量は、入浴することで増えるというわけではないので直接的な関係はないと考えられています。

しかし、ぐっすりと眠る質の良い睡眠をとることで、分泌が盛んになることはわかっています。
そして成長ホルモンの分泌を増やす質の良い睡眠を得るためには、入浴法が重要なポイントの一つになるとされています。

成長ホルモンの分泌量が1日の中で最も多くなるのが睡眠中ですが、睡眠時間がいくら長くても、眠りが浅いと意味がありません。
睡眠は、浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠を約3時間ごとの周期で繰り返しています。
寝付いてからレム睡眠が続き、約30分後に訪れるノンレム睡眠時に成長ホルモン量が増えます。

やがて分泌のピークを迎え、その後3時間までの間に多くなり、その後は減っていきます。
睡眠前の入浴により、逆に身体が興奮したり脳が活動的になってしまうと寝つきが悪かったり、ぐっすり眠れない場合もあるのです。
寝つきが良くスムーズに深い眠りにつくために身体の調子を整えるには、頭と身体をリラックスさせる入浴の仕方にも深く関係しているのです。

成長ホルモン分泌量を増やすには、寝る1時間前にぬるま湯に入る入浴法が効果的です


質の良い眠りをもたらし、成長ホルモンの分泌量を増やすための入浴のポイントがあります。

自律神経のうち、昼間は身体を活動的にする交感神経が優位になっています。
しかし、夜になると睡眠導入のため、身体や頭をリラックスさせる副交感神経を優位になります。
自律神経の切り替えが上手くいかない入浴の仕方だと、浅い眠りになってしまう可能性があります。

寝る前に交感神経を副交感神経に切り替えるためには、入浴によって体温を1℃程度上昇させておくのが効果的です。
というのも、眠りつく時に体温が自然と下がることで副交感神経が作用するからです。

暑い夏や面倒くさい時などは、湯船につからないでシャワーだけで入浴を済ませる方もいます。
でも湯船にゆっくり浸かることは身体をしっかり温め、体温を上昇させてくれるので必要なことです。

また、いくら身体を温めるからといって熱めのお湯に入ると、神経を熱で刺激を受けて興奮し、交感神経が活発化してしまいます。そのため、38℃位のぬるま湯で15分位半身浴をして、ゆっくり身体を温めるのが良いとされています。

そして、入浴は寝る1時間前位までには済ませて起き、入浴後は靴下をはくなどしてせっかく上がった体温が下がらないようにすることも大事です。

入浴でなかなか改善が見られない場合は、医師に相談しましょう

子どもの頃に成長ホルモンが不足すると、身長が伸びにくいなどの症状が見られます。
入浴法を改善し、睡眠が十分とれているのに身長が伸び悩んでいる場合は、一度専門の病院を受診することも検討してみましょう。

病院では、採血により血液中の成長ホルモン値を調べたり、骨の発育具合をレントゲンで確認したりするなどの検査が行われます。
検査結果で成長ホルモン分泌に異常が見られた場合は、ホルモン治療が行われます。

成長ホルモン剤を毎日自宅で注射するという治療法なので、頻繁な通院は不要です。
注射を年単位で継続することで、次第に骨や筋肉が成長し、身長の伸びも期待できるとされています。
成長ホルモンの投与と言っても、元から身体に存在しているホルモンの不足分を補いという形なので副作用の心配もほぼないと言われています。

成長ホルモンの分泌ピークは10代半ば頃まであり、それ以降は分泌量も減ります。
そして骨も成熟し始めるため、できる限り早いうちの治療開始が望ましいとされています。

(まとめ)成長ホルモンの分泌と入浴の関係とは?

1.成長ホルモンの分泌を促す質の良い睡眠を得るために、入浴は大事です

成長ホルモンの分泌を増やす質の良い眠りには、寝る1時間前までにぬるま湯に入る入浴法がよいとされています。それでも成長ホルモン不足が気になる場合は、一度専門医の診察を受けられることをおすすめします。

2.成長ホルモン分泌が盛んになる質の良い睡眠は、入浴によってもたらされると言われています

睡眠は浅い眠りと深い眠りを繰り返すリズムがあり、この睡眠リズムが整った時、成長ホルモン分泌量がピークを迎えます。睡眠リズムが整えるには、正しい入浴法を実践するのもポイントの一つです。

3.成長ホルモン分泌量を増やすには、寝る1時間前にぬるま湯に入る入浴法が効果的です

成長ホルモンの分泌を促すには、寝る際に副交感神経を優位にさせる入浴法が大事です。そのためには、寝る1時間前までに入浴を済ませ、シャワーだけではなくぬるま湯の湯船にゆっくり浸かる必要があります。

4.入浴でなかなか改善が見られない場合は、医師に相談しましょう

正しい入浴法を続け、ぐっすり眠っても低身長なども症状が改善されない場合は、専門医に相談するのも一つの手です。検査により成長ホルモン分泌に異常が見られた場合は、ホルモン治療を受けることで成長が促されるケースも多いとされています。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe

 

経歴
2003 年 富山県立富山中部高等学校卒業
2011 年 金沢医科大学医学部医学科卒業
2011 年 順天堂医院 初期研修医
2013 年 順天堂医院 初期研修修了
2013 年 順天堂医院 整形外科入局
2014 年 順天堂大学大学院 整形外科学講座
2013-2018 年 下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
2018 年 日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
2018 年 順天堂大学大学院 医学博士取得
2018 年 SBCグループ・西新宿整形外科 入職
2018 年 西新宿整形外科  医院長
2019 年 ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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お問い合わせ 0120-962-992
院長 田邊雄医師