成長期に身長がどのくらい伸びるかは骨の成長と関わりがあります


身長が伸びることは、イコール骨が伸びることです。
子どもの骨には骨端線(こったんせん)と呼ばれるやわらかい軟骨部分があり、この部分が増殖して骨が伸びていきます。

しかし、大人になると骨端線は固くなり線がみられなくなります。これを「骨端が閉じる」といいます。骨端が閉じると、骨は伸びなくなり身長の伸びもとまるといわれています。

骨の成長には成長ホルモンが必要です

骨を伸ばすために重要な役割を果たしているのが、成長ホルモンです。
成長ホルモンは、脳の脳下垂体から分泌されている物質で、眠っているときに多く分泌されます。
成長ホルモンの一部は、直接骨に働きかけますが、大部分の成長ホルモンは肝臓などでソマトメジンCというホルモンの分泌を促します。

ソマトメジンCが、骨に「成長せよ」と指令を出すことで骨は成長していきます。
脳下垂体から成長ホルモン、肝臓、ソマトメジンC、そして骨が成長する、この流れが身長が伸びる仕組みです。

ソマトメジンCを増やすには、タンパク質、亜鉛、カリウム、カルシウムを取ることが大切です。
とくに、夕食に豆腐、納豆、みそ汁などの植物性タンパク質を取るのがおすすめです。

眠っている間に、成長ホルモン、ソマトメジンCが分泌されるからです。
また、成長ホルモンの分泌にストレスは大敵です。

ストレスを感じるとコルチゾールというホルモンが増え、成長ホルモンの働きを妨げます。
そのため、身長は伸びにくくなってしまいます。

食事の時間は、楽しくいただくよう心がけましょう。

成長ホルモンの分泌には栄養、睡眠、運動が大切です


成長ホルモンの分泌をよくするには、3つのポイントがあります。
まず、栄養バランスのよい食事が子どもの成長には大切です。

身長を伸ばすために必要な二大栄養素は、タンパク質とカルシウムです。
タンパク質は骨をつくり、カルシウムが骨を丈夫にします。
日本人のタンパク質の摂取量は年々減少しており、乳製品以外の肉、魚、卵、大豆製品すべてに減少傾向がみられます。

タンパク質は骨をつくるだけではなく、成長ホルモンの分泌にも関わりますので、成長期の子どもには特に大切な栄養素です。
マグネシウム、亜鉛などのミネラルやビタミン類は、タンパク質の吸収をよくするため、一緒に摂取するようにしましょう。

また、「寝る子は育つ」といわれるように、質のいい睡眠も子どもの成長に欠かせません。
睡眠はじめの3時間に成長ホルモンが活発に分泌されるため、この3時間にぐっすりと深く眠ることが大切です。

そのためには、寝る1時間くらい前には部屋の照明を暗くしておいたり、スマートフォンやテレビは控えるようにしたりして脳を休めておきましょう。

また、毎日できるだけ同じ時間に寝ることも大切です。
寝る時間がバラバラだと、体内時計が乱れ成長ホルモンの分泌に影響が出てしまいます。

そして、成長ホルモンの分泌には、適度な運動も大切です。
運動をすること自体が、成長ホルモンの分泌を促しますが、さらに運動することで食欲がアップし、質のいい睡眠をまねくことができます。

室内で友だちとゲームをするのも楽しいですが、家の中ばかりで過ごすのではなく、外で身体を動かすよう促してあげましょう。

身長が伸びる時期は限りがあります

身長がもっとも伸びる成長期は、男の子が12歳〜15歳頃、女の子は10歳〜13歳頃といわれています。
この時期は、1年間で10cmペースで伸びる子どもも多いですが、成長期が終わると、身長はあまり伸びなくなります。

具体的には、男の子は声変わりを経て、女の子は初潮を迎えると、身長の伸びはほとんどなくなります。成長期を迎える時期や、伸びるペースは個人差があるため、必要以上に思い悩むことはないでしょう。

ただ、身長の伸びが止まっている、体重が全然増えない、など気になることがあれば専門医に相談するようにしましょう。身長が伸びる時期は限りがあるため、早めの対応が大切です。

(まとめ)成長期に身長がどのくらい伸びるかの決め手とは?

1.成長期に身長がどのくらい伸びるかは骨の成長と関わりがあります

身長は骨が伸びることによって伸びるものです。子どもの骨には、骨端線とよばれる軟骨部分があり、この部分が増殖して骨が伸びます。
骨端線が固くなり線がみえなくなると、骨が伸びなくなり、身長の伸びもとまるといわれています。

2.骨の成長には成長ホルモンが必要です

骨の成長には、成長ホルモンが重要な役割を果たしています。成長ホルモンがソマトメジンCの分泌を促し、骨は成長していきます。
ソマトメジンCを増やすには、タンパク質の摂取とストレスを与えないことが大切です。

3.成長ホルモンの分泌には栄養、睡眠、運動が大切です

成長ホルモンの分泌には、栄養、睡眠、運動が大切です。バランスのとれた食事、特にタンパク質の摂取を心がけましょう。
成長ホルモンの分泌には、睡眠はじめの3時間に熟睡することも大切です。また、適度な運動を習慣にして成長ホルモン分泌を促しましょう。

4.身長が伸びる時期は限りがあります

身長がもっとも伸びる成長期は、男の子が12歳〜15歳頃、女の子は10歳〜13歳頃といわれています。成長期が終わると、身長はあまり伸びなくなります。
子どもの成長で気になることがあれば、早めに専門医に相談するようにしましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師