成長期の筋トレが身長を伸ばす弊害になる可能性は少ないです


成長期に筋トレを行うことで身長の伸びに悪影響があるという話がありますが、これには医学的な根拠はないとされています。上記の説は、筋肉の太さが増すことで骨の成長を抑えてしまうのではないか?という疑問点から生まれたといいます。

しかし、実際は適度な運動や筋トレは成長ホルモンの分泌を促すのに効果的だと考えられています。

筋トレが身長の伸びを妨げる医学的な根拠はありません

成長期の子どもが筋肉トレーニングを行うと、身長の伸びが悪くなるという話を聞いたことがある方もいるでしょう。この説は、筋肉が増加することにより、骨の成長を抑えてしまうのではないかという疑問点から生まれたといいます。

しかし、実際のところ筋トレが身長の伸びに悪影響を与えるという医学的な根拠は発見されていません。有名なアスリートの中には、成長期の間に運動やトレーニングを行っていたという方も多くいます。

しかし、実際にはアスリートの多くは一般的に身長が高い傾向にありますし、筋トレを行ったのが原因で低身長症になったという話は耳にすることはほとんどないといえます。
そのため、筋トレが身長の伸びを妨げるということは通常では考えられないでしょう。

ただ、関節に負担になるほどのトレーニングは骨端線を傷めてしまい、骨の伸びを阻害してしまう可能性はあります。また、筋肉の生成にタンパク質が消費されることから、骨の生成や新陳代謝のエネルギー源が不足してしまうこともあるでしょう。

子どもの身長を伸ばすために必要な栄養素の一つとしてタンパク質が挙げられているのはこのためだと考えられます。適度な筋トレ、十分な量のタンパク質の摂取が身長を伸ばすのに大切だといえます。

成長ホルモンは睡眠時に多く分泌されます


子どもの身長を伸ばすためには、脳下垂体から分泌される成長ホルモンが不可欠だといわれています。
そして、成長ホルモンは睡眠時に多く分泌される傾向にあるため、十分な睡眠時間の確保、深い眠りをとることが大切とされています。

適度な筋トレや運動は成長ホルモンを分泌するのに効果的だといわれています。
筋トレや運動を行うことで眠りが深くなり、食欲の増進にもつながります。

現代の子どもは外で遊ぶことが少なく、室内でゲームやパソコンなどを使用することが多いといいます。そのため、身体を思い切り動かす機会も減少していると考えられています。

身体を動かしてエネルギーを消費しなければ食欲も増進しないといえます。
身長を伸ばすのに必要なタンパク質の摂取が十分できなくなる可能性もあります。

また、ゲーム機やパソコン、スマートフォンから出ているブルーライトという光は、睡眠を妨げる原因になるといわれています。
そのため、子どもがよる遅くまでこれらの機器を使用していると、睡眠に悪影響を及ぼす恐れがあるでしょう。子どもが早寝早起きをできるようにアドバイスしてあげると良いです。

筋トレは高校生以上で大きな効果を得られるといいます

子どもの骨にある骨端線は軟骨部分であり、この骨が伸びることで身長が伸びていくと考えられています。一般的に、骨端線は大人になるにつれて固くなっていき、男子で17歳前後、女子で15歳前後の年齢で閉じてしまうといいます。

そのため、成長期の間に無理な筋トレを行うと、怪我やスポーツ障害などの原因になってしまいかねません。あまり過度な運動をさせることは子どもの成長にとって逆効果となる可能性があります。

しかし、高校生くらいになると、ホルモンの働きで骨格筋の成長が促されるようになるため、この時期に筋トレを行うのは効果が高いと考えられています。
有名なアスリートの中には、高校生の時期に筋トレに積極的に取り組んでいたという例も多くあるようです。

子どもの身長を伸ばすには、適度な筋トレや運動のほかにも、食事や睡眠、親の愛情なども大切だといわれています。子どもが自然に楽しみながら運動できる環境づくりを意識してあげましょう。

(まとめ)成長期に筋トレすると身長を伸ばす弊害になる?

1.成長期の筋トレが身長を伸ばす弊害になる可能性は少ないです

成長期の筋トレで身長が伸びなくなるという説には医学的な根拠はないとされています。むしろ、適度な運動や筋トレは身長を伸ばすのに必要な成長ホルモンの分泌を促すのに有効だといわれています。

2.筋トレが身長の伸びを妨げる医学的な根拠はありません

関節に負担をかけてしまうほどハードなトレーニングを続けると、骨の伸びを阻害してしまう可能性はあるでしょう。しかし、通常であれば筋トレが身長の伸びを妨げるという話には医学的な根拠はないとされています。

3.成長ホルモンは睡眠時に多く分泌されます

子どもの身長を伸ばすのに不可欠な成長ホルモンの分泌は睡眠時に多くなると考えられています。適度な筋トレや運動で眠りが深くなる効果が期待できます。
室内で遊んでばかりいることの方が、身長を伸ばすのに悪影響だといえるでしょう。

4.筋トレは高校生以上で大きな効果を得られるといいます

子どもの骨の骨端線が伸びることで身長も伸びていくと考えられています。成長期の間に無理な筋トレを行うと、骨端線の伸びに悪影響を与えかねません。
筋トレの効果は高校生くらいから大きく得られるといわれています。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師