他のお子さんと比較して身長が伸びないと感じるのは成長期に個人差があるためです


子どもの成長期には「第一次成長期」と呼ばれる時期があり、この時期に身長が大きく伸びていきます。この第一次成長期には個人差があるため、同じ年齢の子どもでも身長の伸び方に違いが出てきます。

新生児の身長は50cmほどですが1歳を迎える頃には70~80cmにまで成長し、4歳になる頃には新生児の時の身長に比べて2倍近くも伸びると言われています。
成長期がやって来るタイミングは個人差があることを念頭に置き、食事の面などでサポートをしながらまずは成長を見守っていくことが大切です。

あまりに身長が伸びないと感じる場合は、子どもの身長に関する治療を行っている専門医療機関に一度相談してみましょう。

成長期に身長が急激に伸びるのが身長スパートです

成長期に身長が大きく伸びる現象は一般的に成長スパート(成長加速現象)と呼ばれています。
成長期に個人差があるように成長スパートが始まる年齢にも個人差がありますが、女子は11歳、男子は13歳頃にピークを迎えると言われています。

この時期に差しかかると身長が1年で5~10cmも伸びることがあり、子どもから大人へと体格が大きく変化します。
男子よりも女子の方が早く成長期が訪れる傾向があり、女子は4~16歳、男子は4~18歳の間に急激に身長が伸びていきます。

成長期に個人差が表れるのは両親から受け継ぐ遺伝的要素もありますが、子ども自身の体質によっても違いが出てきます。
また栄養面や生活環境、運動量といったさまざまな影響を受けることでも個人差が生まれると考えられています。

成長期の身長スパートは、男女ともエストロゲンという女性ホルモンに依存しています。
エストロゲンは成長ホルモンの分泌を増加させることで、身長が伸びることを促進します。

身長を伸ばすためにビタミンDを意識してみるのも良いでしょう


成長期の子どもの身長を伸ばすために効果的な食材としては、たんぱく質や亜鉛などが有名で、これらの他にも多くの栄養素が必要となります。
中でも成長期に欠かせない栄養素として気にしておきたいのは、カルシウムの吸収率を高めるビタミンDです。

体内に取り込まれたビタミンDは、カルシウムを吸収しやすくするためのサポートをします。
また、カルシウムが体外に排泄されるのを防いだり、骨代謝のバランスを整えたりする作用もあります。ビタミンDは青魚に多く含まれているため、積極的にメニューに取り入れてみましょう。

肉類の脂は不飽和脂肪酸であるため、食べ過ぎると肥満になる恐れがありますが、青魚はオメガ3系の脂が中心となります。
オメガ3系の脂には血中の善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減少させる効果があると言われています。

また脳や目などに効果的とされているDHAや、血液をさらさらにする効果があるとされているEPAなども含まれているため、成長期の子どもには是非摂取させたい栄養素です。
ビタミンDは日光を浴びることで体内でも生成されます。

皮下脂肪にあるプロビタミンDという物質が紫外線に当たることで、ビタミンD3へと変化します。
太陽の光の下で行う運動は子どもの成長にとって必要不可欠なものです。

テレビやインターネット、ゲームなどの室内での遊びばかりではなく、時には外に出る機会を作ってあげることも大切です。

ケースによっては専門医療機関にかかる必要がある場合もあります

周りの子と比べて、お子さんの身長の伸びが明らかに遅いと感じたり、成長スパートが来なかったりする場合は、もしかしたら、栄養や生活環境、運動量などに由来しない原因があるかもしれません。
たとえば、なんらかの病気によって、ホルモンの分泌が抑えられてしまっていることが原因で低身長が起きてしまっているというケースがあります。

低身長を引き起こす病気としては、成長ホルモン分泌不全やSGA低身長、突発性低身長、ターナー症候群などさまざまなものがあるでしょう。
これらの場合は、専門医療機関によって低身長治療を行う必要があります。
もし低身長の疑いがあるという場合や、自分のお子さんが低身長であるのか気になるという場合は成長曲線というグラフを付けて、平均身長と比べてみましょう。

身長の伸びを表すこの成長曲線が、標準的な範囲から外れてしまっている場合は、なんらかの大きな原因がある可能性があります。
成長を伸ばすことができる期間には限りがありますから、早めに専門医に相談することがおすすめでしょう。

カウンセリングや無料相談セミナーなどを利用してお話を伺ってみるのも効果的です。

(まとめ)成長期に身長が伸びないのはなぜ?

1.他のお子さんと比較して身長が伸びないと感じるのは成長期に個人差があるためです

子どもには「第一次成長期」と呼ばれるタイミングがありますが、これが訪れる年齢には個人差があります。なかなか身長が伸びないと感じる時は、子どもの身長について詳しい専門医療機関に相談してみましょう。

2.成長期に身長が急激に伸びるのが身長スパートです

成長期になって身長が急激に伸びることを成長スパートと言います。女子は11歳、男子は13歳頃にピークを迎え、子どもから大人へと体格が変化する大切な時期です。
身長スパートはエストロゲンに依存し、エストロゲンは成長ホルモンの分泌を増加します。

3.身長を伸ばすためにビタミンDを意識してみるのも良いでしょう

身長を伸ばすためにビタミンDは大切な栄養素に1つです。ビタミンDは骨を作るカルシウムの吸収を促したり、体外に排泄されるのを防いだりなどの働きをします。
たんぱく質や亜鉛などの栄養素と合わせて意識的にとりましょう。

4.ケースによっては専門医療機関にかかる必要がある場合もあります

成長期の身長の伸び方に差はあると言えど、周りの子と比べて身長が低すぎる場合はなんらかの病気が原因の可能性もあります。もし気になった場合は、はやめに専門の医療機関にかかるなどして改善を図りましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe
経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 田邊雄医師