背筋が丸まっているから身長が伸びないという医学的根拠はありません


背筋が丸まっていても身長が伸びないというデータはなく、背筋が丸まっていると身長が伸びないという説に医学的な根拠はありません。
ただし、背筋が丸くなっていると姿勢が良い子に比べて、実際の身長よりも低く見られてしまうのは事実です。

医学的な根拠はないとは言っても、背筋が丸まっているのは子どもの成長にとって好ましいことではありません。
お子さんの身長が伸びないことが気になるのであれば、まずは丸まった背筋を伸ばし、姿勢を正すところから始めてみるのもひとつの方法です。

姿勢を良くすることで背筋を伸ばしましょう

姿勢を良くして身長を高く見せるためには、普段から背筋を伸ばすことを意識する必要があります。
丸まった背筋はなかなか矯正しづらいため、重度の場合はクリニックで治療を受けた方が良いケースもあります。

背筋を伸ばすための体操について紹介しますので、まずは少しずつ取り組んでみましょう。

腹筋を鍛える

まず、腹式呼吸をしながら膝を立ててリラックスしましょう。
肩を床から25cmのところまで上げて止め、ゆっくりと元に戻します。

上体をねじりながら5秒間止め、ゆっくりと元に戻す方法も効果的です。

背筋を鍛える

うつ伏せになり、両手を腰の後ろに組みます。
ゆっくりと上体を上げてたら、3~5秒間ほど静止しましょう。
これを毎日20回ずつ続けると背筋が鍛えられます。

日常にある背筋が丸まってしまう原因を取り除くことも、身長が伸びない悩みを解消することに役立ちます。例えば椅子の高さが身体に合わないと、姿勢を悪くする原因になります。

椅子は足が平らな状態で床につき、太ももが椅子から浮かないくらいの高さが適切です。
重たいカバンを持ち続けることでも、姿勢が悪くなることがあります。

両肩に均等に力が加わらないような偏ったカバンの持ち方をすると、背筋が丸まりやすくなります。
また、足に合わないサイズの靴を履くことでも、良い姿勢を保てません。

足元が不安定だと身長が伸びないリスクが高まります。
身長を伸ばすためには、良い姿勢をイメージすることが効果的です。

頭頂部の髪の毛に結びつけられた風船に引っ張られているのが、良い姿勢のイメージです。

O脚、X脚を改善すると背筋が伸びて身長が高く見えます


丸まった背筋と同様、O脚、X脚といった身体の歪みも身長が低く見えるという悩みの原因となり得ます。O脚はかかとの間をこぶし1つ分ほど空けて立った時に、膝が正面を向かずに外側に向く状態のことを言います。

X脚はO脚とは反対に膝が内側に向いている状態です。
いずれも膝の関節の歪みによるものなので、その歪みに適した対処をする必要があります。

O脚は内側の筋肉を鍛える目的で、X脚は膝を外向きにする目的でストレッチを行うと効果的です。

O脚のストレッチ

足をそろえて真っ直ぐに立ち、両膝がつく位置まで足を曲げます。
膝が離れないよう内側の筋肉に力を入れ、その状態をキープしたまま膝を伸ばします。
O脚のストレッチで大切なのは、それぞれの動作を行う際にお尻が突き出ないようにすることです。

X脚のストレッチ

座った状態で両足の裏をぴったりつけて、あぐらをかくようなポーズをします。
そのまま脛の骨を真下に押して、30秒キープしましょう。
このストレッチでは、脛の骨を伸ばす効果が期待できます。

背筋が丸まっていると身長が伸びないだけでなく肥満を招きます

背筋が丸まって悪い姿勢が常態化すると、消費エネルギー量が落ちて肥満を招く恐れがあると言われています。
肥満になると身長を伸ばすために必要不可欠な成長ホルモンの分泌が低下します。
また、肥満の子どもは早熟になりやすく、結果として背が伸びるために必要な成長期が短くなる傾向があります。

肥満の解消には身体を動かすことが良いのは言うまでもありませんが、運動によって成長ホルモンの分泌が高まり、脂肪を溶かす働きをします。
運動をすることで質の良い睡眠が得られ、成長ホルモンの分泌が促進されて脂肪が燃焼するというリズムが生まれます。

身長が伸びないという直接的な悩みだけでなく、背筋が丸まっているという姿勢の悪さについても、専門のクリニックで一度カウンセリングを受けると良いかもしれません。

(まとめ)身長が伸びないのは背筋が丸まっているから?

1.背筋が丸まっているから身長が伸びないという医学的根拠はありません

背筋が丸まっていても身長が伸びないという説に、医学的な根拠はありません。しかし丸まった背筋では、実際の身長よりも低く見られてしまうことになります。
身長を高く見せるためという意味でも、姿勢を正すことは子どもの成長にとって必要なことになります。

2.姿勢を良くすることで背筋を伸ばしましょう

姿勢を良くして身長を高く見せるためには、丸まった背筋を伸ばすことを意識するのが大切です。腹筋や背筋を鍛えたり、椅子の高さを身体に合わせたりすることも、背筋を伸ばすことに効果的です。

3.O脚、X脚を改善すると背筋が伸びて身長が高く見えます

O脚、X脚といった身体の歪みは、丸まった背筋と同様に身長が低く見える原因となります。O脚のストレッチ、X脚のストレッチをそれぞれ行うことが身体の歪みを改善し、身長を高く見せることに繋がります。

4.背筋が丸まっていると身長が伸びないだけでなく肥満を招きます

背筋が伸びない状態が続くと、消費エネルギーが低下して肥満になる恐れがあります。肥満の子どもは早熟になりやすく、結果として背が伸びるために必要な成長期が短くなる傾向があります。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師