筋トレをすると絶対に身長が伸びないというわけではありません


筋トレをすると身長が伸びないという説は、医学的根拠に裏付けされたものではありません。
たとえば、器械体操やレスリングなどで活躍する選手に比較的小柄な方が多いことから、このような説が生まれたと考えられています。

これらの競技では小柄なタイプの選手でも活躍しやすく、子どもの頃から筋トレを続けてきた影響で身長が伸びないのではないということを理解しておきましょう。

過度な筋トレは子どもの成長を妨げます

アメリカの小児科学会などのデータによると、一定の条件下で行った筋トレは逆に子どもの成長を促すと定義しており、筋トレが身長を伸ばすことに有効であることが示されています。
子どもの筋トレには激しい運動量は必要なく、あくまで無理のない範囲で行うことが重要です。

誤った認識での筋トレは逆に子どもの成長の妨げになることもありますが、以下のポイントを抑えればその心配もなくなります。

筋肉への負荷をかけ過ぎない

身長を伸ばすための筋トレでは、ダンベルやゴムなどの器具は一切必要ありません。
筋肉への負担を軽くすることが効果的なので、自分の体重の重みを利用した筋トレが適切です。

器具を使わない筋トレでも回数が多過ぎると、筋肉や骨に負担がかかり、損傷してしまうことがあります。

筋トレ前にストレッチをする

事前準備をせずに筋トレを始めると、筋肉などにトラブルが起きる可能性があります。
まずはゆっくりと身体をほぐし、筋トレの前後には忘れずにストレッチを行いましょう。
ストレッチはゆっくりと時間をかけて行うのが鉄則です。

筋肉の後は休息を取る

筋トレを行うと筋肉は傷ついた状態になりますが、傷ついた筋肉を回復させるために休息を取る必要があります。
筋肉が回復するには1~5日間程度かかるとされ、休息を取らずに筋トレを続けてもあまり効果は上がりません。

2~4日に1回程度を目安に、疲れない程度に行うことが身長を伸ばすことに繋がります。

身長を伸ばすための子ども向けの筋トレがあります


お子さんの年齢がまだ低い場合、身長を伸ばすためとはいえ、いきなり筋トレをさせることはなかなか難しいこともあるでしょう。
筋トレと言うとハードルが高いイメージがありますが、腕立て伏せやスクワットなどの軽度な運動も筋肉を鍛えるのに効果的です。

適度な筋トレは成長ホルモンの分泌を高めるので、是非自宅で取り組んでみてください。

腕立て伏せ

腕立て伏せのコツは、頭からかかとまでまっすぐに背筋を伸ばすことです。
身体はゆっくりと下ろし、起こす時はなるべくスピーディーに行うようにします。
筋力がまだ弱い子どもは、腕立て伏せがうまくできないことがあります。

その場合は膝をついた状態で試してみましょう。

スクワット

幼稚園や学校などで長時間椅子に座っていることの多いお子さんに特におすすめなのがスクワットです。
肩幅よりやや広めに足を開き、姿勢良くまっすぐに立ちます。
その後、上体が傾かないよう注意し、姿勢を保ちながらゆっくりと腰を下ろしましょう。
膝がつま先よりも前に出ない高さまで腰を下ろし、ゆっくりと腰を上げて元の状態に戻ります。

生活習慣の改善で成長ホルモンの分泌を高めましょう

成長ホルモンの分泌を高めるためには、質の良い睡眠をとることが大切です。
つまり筋トレで身体を動かすことは、深い眠りを得られやすいというメリットが隠されていることになります。
成長ホルモンは夜の10時過ぎから急激に分泌量が増え、真夜中の0時~2時頃がピークになると言われています。

ところが生活習慣が乱れて睡眠が浅くなると、ピークの時間帯になっても分泌されにくくなります。
現代の子どもは習いごとやゲームなどで忙しく、睡眠時間が削られがちです。
夜9時以降になったらテレビやゲームをやめ、早く眠る習慣を身につけさせましょう。

睡眠時間が不足すると成長ホルモンの分泌が乱れ、夜間の成長ホルモン分泌が減少してしまいます。
睡眠不足は身長が伸びないことに繋がるだけでなく、食欲不振、集中力の低下、眠気などをもたらします。

成長ホルモンは専門の医療機関で在宅注射による治療ができるケースもあるので、お子さんの身長について気になることがあれば、子どもの身長外来でカウンセリングを受けましょう。

(まとめ)筋トレをやり過ぎると身長が伸びないの?

1.筋トレをすると絶対に身長が伸びないというわけではありません

筋トレをすると身長が伸びないという説には、医学的根拠はありません。筋肉を必要とするスポーツなどで活躍する選手には比較的小柄な方が多く、そのイメージから筋トレをすると身長が伸びないという説が生まれたと考えられています。

2.過度な筋トレは子どもの成長を妨げます

間違った方法での筋トレは子どもの成長の妨げになることもあるので、無理のない範囲で行うことが重要です。筋トレの前後では必ずストレッチを行い、筋トレの後は筋肉を休めることも必要になります。

3.身長を伸ばすための子ども向けの筋トレがあります

子どもに筋トレをさせるのはハードルが高いイメージがありますが、腕立て伏せやスクワットなども筋肉を鍛えるのに効果的です。適度な筋トレは成長ホルモンの分泌を高めるので、是非自宅で取り組んでみましょう。

4.生活習慣の改善で成長ホルモンの分泌を高めましょう

筋トレで身体を動かすと深い眠りに陥り、成長ホルモンの分泌を高めるために必要な質の良い睡眠を得られやすくなります。睡眠不足は成長ホルモンの分泌を減少させるため、早く眠る習慣を身につけさせましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師