成長ホルモンの不足は身長が伸びない原因になります


成長ホルモンが身長に影響する理由は、成長ホルモンには子どもの身長を伸ばすという作用があり、子どもの成長に欠かすことのできないホルモンだからです。成長ホルモンとは脳下垂体から分泌されるホルモンで、筋肉、骨、皮膚を強化する役割を担っています。

子どもの身長が伸びないという悩みを紐解くと、この成長ホルモンが何らかの原因によって分泌されづらくなっていることがあります。
このような悩みを抱える保護者の方は多く、子どもの身長を伸ばすために専門医療機関で成長ホルモン治療を受ける方が増えています。

身長が伸びないのは成長ホルモン分泌不全性低身長症の疑いがあります

身長が伸びない原因で最も多いものが、成長ホルモンの不足による成長ホルモン分泌不全性低身長症です。在胎週数と比較して身長が低く、2歳になっても平均的な身長にならなかった場合は、SGA性低身長症と診断されます。

診察と検査の結果をふまえ、甲状腺機能低下症、くる病、軟骨無形成症、ターナー症候群などの診断名がつくこともあります。
成長ホルモンは1日のうちでも血中濃度に変動があるため、1回の採血では成長ホルモン分泌不全性低身長症とは診断されません。

その代わりに成長や発達を促進するホルモンであるIGF-1を測定することで、成長ホルモンの分泌状態を調べます。
年間の身長の伸び具合が落ちていたり、骨年齢が遅れていたり、IGF-1の数値が低かったりする場合、成長ホルモンの分泌が少ない可能性があります。
成長ホルモンの分泌状態に疑いがある場合は、成長ホルモンを分泌させるための薬を投与した後、採血して成長ホルモンの濃度を測定する成長ホルモン分泌刺激試験を行います。

最低2種類の薬で検査を行い、その結果成長ホルモンの血中濃度の最高値が6ng/ml以下だった場合、成長ホルモン分泌不全性低身長症という診断がなされます。
こうして診断がなされた結果、成長ホルモン治療の対象となるのです。

身長を伸ばすためには専門医療機関による成長ホルモン治療が効果的です


成長ホルモン治療とは、成長ホルモンを皮下注射することで身長を伸ばすための治療を行うものです。
注射する量には個人差があり、子どもの年齢や体重によって変わってきます。
注射器は痛みを極力抑えた細い針のペン型のものが多く使われており、注射針に対する恐怖心が軽減されるよう配慮がされています。

成長ホルモン治療の特徴としては、在宅での自己注射が認められていることにあります。
子どもの年齢が低い場合は保護者が注射することになりますが、子どもがある程度の年齢に達している場合は本人が注射することも可能です。

成長ホルモンは体内で作られているホルモンであるため、基本的に副作用はほとんどないと考えられています。
ただし、成長ホルモン治療を受ける際には次の点に留意しましょう。

  • 家族に糖尿病の方がいる
  • インスリン依存性糖尿病の遺伝子をお子さんが持っている

糖尿病を回避するために、上記に該当する場合は医師にきちんと伝えるようにしましょう。
また成長ホルモン分泌不全性低身長症のお子さんの場合は、甲状腺ホルモンの減少を防ぐために甲状腺ホルモンの量を定期的に測定する必要があります。

子どもの身長を伸ばすには1日3食を守りましょう

身長が伸びない悩みを解決するためには、子どもの成長を助ける栄養素がカギとなっています。
身長を伸ばすためにも1日3食を徹底し、食べ物から直接栄養素を摂取できるようにしましょう。
朝食を食べない大人は少なくないですが、子どもにとっては3度の食事はとても大きな意味を持っています。

カルシウム、マグネシウム、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなど、子どもの身長を伸ばすために必要な栄養素は数多くあります。
たとえばカルシウムだけ摂取すれば良いというものではなく、まんべんなく摂ることが大切なのです。
乳製品、大豆製品、肉、魚、野菜と、あらゆる食材を使うことを意識し、日々の献立に取り入れて食生活の面からサポートをしましょう。

専門医療機関での成長ホルモン治療も、規則正しい食生活があってこそ、さらに大きな効果を期待できます。

(まとめ)身長が伸びないのは成長ホルモンが不足しているから?

1.成長ホルモンの不足は身長が伸びない原因になります

成長ホルモンは子どもの身長を伸ばすために欠かせないホルモンであり、分泌がうまくされないと身長が伸びないことがあります。成長ホルモンを補う方法としては、専門医療機関を受診して成長ホルモンを投与する治療を受けることが効果的です。

2.身長が伸びないのは成長ホルモン分泌不全性低身長症の疑いがあります

成長ホルモン分泌不全性低身長症は、身長が伸びない原因で最も多いものです。検査を経て成長ホルモン分泌不全性低身長症と診断されると、成長ホルモン治療の対象となります。

3.身長を伸ばすためには専門医療機関による成長ホルモン治療が効果的です

成長ホルモン治療は皮下注射で成長ホルモンを投与し、身長を伸ばすために有効な治療法です。治療を始めるにはいくつかの注意点があるため、専門医療機関で問診を受けるようにしましょう。

4.子どもの身長を伸ばすには1日3食を守りましょう

子どもの身長が伸びない悩みを解決するには、規則正しい食生活が基本です。バランス良く栄養素を摂取することで、専門医療機関での成長ホルモン治療もより高い効果が期待できます。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe
経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 田邊雄医師