夜更かしは身長が伸びない原因のひとつです


子どもの身長が伸びにくくなってしまう原因はいくつもありますが、夜更かしもその原因のひとつとして考えられています。
夜更かしする習慣が根づいてしまった子どもは、いつも疲労が解消されず、気力も減少して心身ともに健やかな状態からは程遠くなってしまうのです。

厚生労働省の調査によると、慢性的な疲労は内分泌系の働きを狂わせ、成長ホルモンの分泌異常が引き起こされることがあるとされています。
また、成長ホルモンには疲労を回復する作用があるため、疲労が蓄積していると成長ホルモンが疲労回復に使われてしまい、身長が伸びにくくなると考えられるでしょう。

しかしもし夜更かしを改善してもなお身長に伸び悩むのあれば、専門医療機関を受診してみてもも良いかもしれません。

夜更かしをするとメラトニンの分泌量が減少します

睡眠と深い関わりを持つのが脳の松果体から分泌される、メラトニンというホルモンです。
メラトニンは「睡眠ホルモン」とも呼ばれ、体内時計へ働きかける役割を持っています。

メラトニンが果たす他の役割については、次のようなものがあります。

  • 老化防止、病気の予防などの抗酸化作用
  • 催眠効果
  • 性腺刺激ホルモンの抑制

このうち子どもの身長を伸ばす上で重要なのが性腺刺激ホルモンの抑制ですが、これは子どもの早熟が身長が伸びない原因になると考えられているためです。
メラトニンの分泌が不足すると子どもの早熟が進みやすくなり、身長が伸びないリスクが高まります。

ではメラトニンの分泌を高めるには、どのようなことを意識すれば良いのでしょうか。
メラトニンには夜に分泌されやすいという特徴があるため、夜更かしをして本来眠るべき時間に明るい部屋で過ごしてしまうと、体内時計に狂いが生じます。

つまり夜更かしをすることでメラトニンの分泌量が減り、寝つきにくいなどの睡眠障害を引き起こす可能性が高まります。
夜更かし続ける習慣は睡眠のリズムが乱れる原因となり、身長が伸びるために必要な成長ホルモンの分泌にも影響を及ぼします。

夜更かしは子どもの成長を阻害します


子どもの睡眠時間は年々減少傾向にあり、午後10時を過ぎても起きている子どもが増えていると言われています。
子どもが夜更かし傾向になっている主な原因は、実にさまざまなものがあります。

以下にいくつか挙げてみましょう。

  • パソコンやスマートフォンでのインターネット、テレビゲームなど
  • 塾通いのために帰宅時間が遅くなる
  • 24時間営業のコンビニエンスストア、ゲームセンター、インターネットカフェなどが増えたこと
  • 共働きの家庭で夕食を作る時間が遅くなり、食べる時間も遅くなる
  • 夕方近くまで眠るなどの長時間にわたる昼寝

夜更かしが引き起こす問題は、成長ホルモンの分泌が低下することだけではありません。
たとえばセロトニンというホルモンには心のバランスを整える作用がありますが、夜更かしをすることでこのセロトニンが減少することがわかっています。
セロトニンが不足した子どもはイライラしやすくなって攻撃性が増すため、周囲の人達とうまく馴染めないことがあります。

また脳に疲労がたまることで集中力、記憶力、思考力が著しく低下し、幼稚園や学校などでの活動に支障をきたすことがあります。

朝食をきちんと食べる習慣が夜更かしを防止します

夜更かしが習慣化した子どもに「早く寝なさい」と言い続けたとしても、あまり効果がないこともあるかもしれません。
子どもの夜更かしを防止するには言葉で言い聞かせるだけでなく、朝食を決まった時間にきちんと食べるといったルールを決めてしまった方が良いでしょう。

家族みんなで朝食を食べる習慣にすれば、おのずと朝型にシフトして夜更かしを防止する効果が期待できます。
子どもだけでなく大人でも朝食を抜く人が増えていますが、家族全員が一緒になって朝の食卓を囲むようにしましょう。

家族一緒の朝食は家族間のコミュニケーションにもなり、子どもの心の発育にも繋がります。
エネルギーは起きている間だけでなく、眠っている間にも消費するものです。
脳の働きを高めるブドウ糖は、朝食の時間に是非摂りたい栄養素のひとつです。

また身長を伸ばすために欠かせないたんぱく質も忘れずに摂取できるような献立を考えてみましょう。

もし、このようにして生活リズムや食生活を整えたうえで身長が伸びないという場合は、何か大きな問題が生じている可能性も考えられます。
気になった時には、専門の医療機関に話を伺ってみるという事も検討してみましょう。

(まとめ)夜更かしをすると身長が伸びない?

1.夜更かしは身長が伸びない原因のひとつです

夜更かしをする習慣は常に疲労が回復されず、子どもの気力や体力を奪います。成長ホルモンには身長を伸ばすだけでなく疲労回復の効果もあり、慢性的な疲労があるとその回復に使われてしまうので、身長が伸びない原因となります。

2.夜更かしをするとメラトニンの分泌量が減少します

脳の松果体から分泌されるメラトニンは睡眠ホルモンとも呼ばれ、子どもの早熟を抑制するなどの働きがあります。夜更かしを続けることでメラトニンの分泌量が減少し、早熟傾向が強まり身長が伸びないリスクが高まります。

3.夜更かしは子どもの成長を阻害します

子どもが夜更かしをする原因として、就寝前のパソコンやスマートフォンの使用、両親の共働きによる夕食時間の遅れなど、実に多くのものが挙げられます。夜更かしの習慣化は子どもの心身のバランスを崩し、イライラしたり攻撃性が増したりすることがあります。

4.朝食をきちんと食べる習慣が夜更かしを防止します

夜更かしを防ぐための対策として、家族みんながそろって朝食を食べるルールを決めてしまうのも良い方法です。毎朝同じ時間に食卓を囲むことで朝型の生活にシフトしやすく、家族間のコミュニケーションをはかることもできます。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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院長 齋藤まい医師