子どもが低身長になる主な原因とは特発性低身長症です


子どもの身長が伸びず低身長となる原因の多くは、特発性低身長症であるとされています。
特発性低身長症とは原因が特定できないものに分類されており、低身長に悩むおよそ7割の子どもが該当すると考えられています。

特発性低身長症には遺伝による家族性低身長症も含まれていますが、両親の身長が子どもにどれくらい影響を与えるのかについては研究が進められています。

遺伝だけではなくさまざまな要因が低身長に影響します

両親の身長が生まれてくる子どもに遺伝するという考え方は広く知られていますが、実際のところ詳しいことはまだわかっていません。
両親の身長に関わらず、その子どもの身長が高かったり低かったりする例は数多く見られます。

医学的な理由によって低身長になることもありますが、そういった例を除いては栄養不足や食生活の乱れによる影響が考えられます。
身長を伸ばすために必要な栄養素はいくつもあり、それらをバランス良く摂取することが大切です。

特にタンパク質は子どもの成長に大きく影響するため、重視すべき栄養素となります。
タンパク質は三大栄養素のひとつに数えられ、身体の細胞を作るために欠かせないものとなっています。

免疫力を高め、エネルギー源となるなど、生命の維持に必要な働きを多く担っています。

タンパク質の一部は身体の中で、毎日のように分解と再生を繰り返しています。
タンパク質の材料である必須アミノ酸は人間の身体では作り出せないため、食事からきちんと摂取することが求められます。

子どもが低身長となる原因のひとつにSGA性低身長症があります


SGA性低身長症とは、出生時の子どもの身長と体重がお腹の中にいた週数に対して標準に満たないという症状です。
SGAは「Small for Gestational Age」の略であり、子宮内胎児発育不全を意味します。

早産で生まれた子どもだけでなく、妊娠満期で生まれた子どもであってもお腹の中にいた週数の標準と比較して身体が小さい場合は、SGA性低身長症と診断されます。

出生時にSGA性低身長症と診断されたとしても、その後の成長によって低身長でなくなる例もあります。SGA性低身長症と診断された子どものうち、およそ9割は3歳に至るまでに成長が標準に追いつくと言われています。

ただし残りの1割にあたる子どもは3歳を過ぎても標準とされる身長に満たず、SGA性低身長症である可能性が高くなります。
SGA性低身長症の子どもは小学校に入学した後も身長が伸びず、低身長のまま過ぎてしまうことがあります。

SGA性低身長症は治療ができない疾患ではなく、成長ホルモンの投与が有効な治療法として挙げられます。成長ホルモンには骨を伸ばす働きがあり、低身長を改善するために欠かせない成分ですが、思春期を過ぎた子どもに投与しても思ったような効果が得られないという特徴があります。

SGA性低身長症であるかないかに関わらず、低身長の治療を始めるならば早い段階で専門医療機関に相談した方が良いと言えるでしょう。

成長ホルモンは低身長を改善するのに効果的な成分です

人間の身体には100種類ものホルモンが存在していると言われており、身体の機能を司るための重要な役割を果たしています。
そのホルモンのひとつである成長ホルモンには身長を伸ばす作用があるため、専門医療機関での治療に用いられています。
成長ホルモンは胃腸で分解・吸収されてしまうことから、経口投与ではなく注射による投与となります。

注射によって投与された成長ホルモンは毛細血管から静脈に入り、体内で作用した後、翌日には消失してしまいます。
そのため注射によってパターンを作り上げることが必要となり、専門医療機関の指示に基づき週に数回、自己注射をすることになります。
注射は自宅で行いますが、簡単に扱えるペン型の注射器ですので操作に心配はありません。

不安な点があれば、すぐに専門医療機関に尋ねてみましょう。

(まとめ)子どもが低身長になる原因とは?

1.子どもが低身長になる主な原因とは特発性低身長症です

子どもの低身長の原因は、特発性低身長症が最も多いとされています。特発性低身長症は原因が特定できないものであるとされ、低身長に悩む子どものおよそ7割が該当すると考えられています。

2.遺伝だけではなくさまざまな要因が低身長に影響します

両親からの遺伝により子どもの身長が影響されるという説については、医学的にはまだ全てが解明されていません。子どもが低身長となる原因は何らかの疾患によるものや、食生活の乱れによる栄養不足などが考えられます。

3.子どもが低身長となる原因のひとつにSGA性低身長症があります

SGA性低身長症とは、出生時の子どもの大きさがお腹の中にいた週数に対して標準に満たない症状です。SGA性低身長症の治療には成長ホルモンの投与が有効ですが、思春期を過ぎると効果が出ないため、早めの治療開始が望ましいです。

4.成長ホルモンは低身長を改善するのに効果的な成分です

成長ホルモンは食事から摂取することもできますが胃腸で分解されてしまうため、専門医療機関では自己注射による治療を行っています。注射器自体は簡単に取り扱えるタイプのものですが、操作などで不安なことがあれば専門医療機関に相談しましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師