低身長の予防と改善にはバランスの良い食事が大切です


低身長を予防、または改善するためには、栄養バランスのとれた食事を食べさせることが効果的です。
栄養素の働きにはエネルギーを生み出す、身体の調子を整える、身体を作るの3つの働きがありますが、身長は3つ目の身体を作る働きに含まれます。

この3つの働きのいずれかが乱れてしまうと、健やかな身体を保つことはできません。
これさえ食べていれば身長が伸びるという食べ物も栄養素も存在せず、好き嫌いなく食事を楽しむことが低身長の予防と改善の第一歩となります。

子どもの成長ために最も摂取したいのがタンパク質です

低身長の悩みを解消するためには健やかな身体を保つことが必要ですが、健やかな身体のために最も子どもに摂取させたいのがタンパク質になります。
タンパク質には身体を作る働きがあり、人間にとって不可欠とされる三大栄養素、または五大栄養素にも含まれています。

タンパク質は人間の身体にまつわるあらゆるものを作り出し、私達人間の命を支えています。
骨、筋肉、皮膚、髪、爪、臓器、神経などを作る素となるだけでなく、体内の糖質が足りない時にエネルギーとして消費されたり、身体の調子を整えたりということにも関わっています。

タンパク質は多数のアミノ酸が繋がって構成されたものになり、タンパク質は約20種のアミノ酸から作られています。
アミノ酸には人間の身体で合成できるものと合成できないものに分類され、このうち合成できないものを必須アミノ酸と呼んでいます。

必須アミノ酸は9種類あり、人間の身体では作れないことから、毎日の食事できちんと摂取しなければなりません。
タンパク質は肉、魚、卵などの動物性の食材に、多く含まれていることが知られています。
また大豆にも良質なタンパク質が含まれているので、これらを上手に組み合わせた献立を考えてみましょう。

カルシウムには身長を伸ばす効果はありません


昔から牛乳をたくさん飲むと身長が伸びると言われていますが、牛乳を飲めば身長が伸びるという話に医学的な根拠はありません。
カルシウムが子どもにとって必要な栄養素であることは間違いありませんが、カルシウムそのものに身長を伸ばす作用がないことは、意外と知られていません。

カルシウムの主な働きは身長を伸ばすことではなく、骨を丈夫にすることにあります。
さらにカルシウムだけを重点的に摂取したからといって、骨が丈夫になるとは限らず、カルシウムを骨に定着させるためにはマグネシウムが必要となります。

またマグネシウムが不足した状態でカルシウムを摂っても、カルシウムが血液の中に流れ出てしまうので、かえって健康を害してしまう可能性があります。

カルシウムを豊富に含んだ食材といえば牛乳が思い浮かびますが、体質的に牛乳をうまく消化できないという子どもも少なくありません。
これは牛乳に含まれるカゼインというタンパク質が合わなかったり、乳糖という糖分が腸で消化不良を起こしたりすることによるものです。

そのため、ご家庭の食卓でも無理に牛乳を飲ませることはせず、適切な量の摂取を心がけると良いでしょう。

身長を伸ばすには適度な運動も取り入れましょう

子どもの身体を作り上げるのは日々の食事ですが、栄養バランスの良い食事を続けていても、カロリーを消費する場を設けなければ肥満などを招くことも考えられます。
そこでおすすめしたいのが、適度な運動を日課とすることです。

運動をするとカロリーを消費して肥満を予防するだけでなく、骨を刺激することで成長を促す効果が期待できます。

運動によって骨端線と呼ばれる軟骨部分に刺激が加わり、それによって軟骨細胞が増殖するため、骨が伸びると考えられています。
筋肉が鍛えられると身長が伸びなくなるという説もありますが、そちらも牛乳の件と同様に、医学的根拠は示されていません。

適度な運動で骨にほど良い刺激を与えることが骨を伸ばし、身長を伸ばすことに繋がります。

子どもの低身長は、食事や運動だけでは改善できない点も多いのが実状です。
根本的な問題を解決するためにも、専門医療機関でカウンセリングを受けることをおすすめします。

(まとめ)子どもにどんな食事を食べさせれば低身長を防げるの?

1.低身長の予防と改善にはバランスの良い食事が大切です

低身長の予防と改善には、好き嫌いなく栄養バランスのとれた食事を食べさせることが必要です。
これさえ食べ続けていれば身長が伸びるという食べ物はないので、好き嫌いなく食事を楽しむことが低身長の予防と改善の第一歩となります。

2.子どもの成長ために最も摂取したいのがタンパク質です

子どもの健やかな成長に最も関わりが深い栄養素は、タンパク質になります。タンパク質は骨、筋肉、皮膚、髪、爪、臓器、神経などを作るだけでなく、エネルギー源となって人間の生命活動を支えています。

3.カルシウムには身長を伸ばす効果はありません

牛乳をたくさん飲むと身長が伸びるという話を耳にすることがありますが、この説に医学的根拠はありません。カルシウムの働きは骨を伸ばして身長を伸ばすことではなく、骨を丈夫にすることにあります。

4.身長を伸ばすには適度な運動も取り入れましょう

栄養バランスの良い食事を摂り続けても子どものは身長が飛躍的に伸びることはありません。適度な運動をすることが骨の成長を促進することに繋がります。
子どもの低身長は食事や運動だけでは改善できない点も多いため、一度専門医療機関を受診しましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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院長 齋藤まい医師