亜鉛は成長ホルモンの分泌を促し低身長を改善するサポートをします


亜鉛が低身長を改善するのに良いとされる所以は、亜鉛が体内の酵素に働きかけることによって、成長ホルモンの分泌を促す作用があるためです。
ある調査では、身長が高い人と低い人では体内にある亜鉛の量に違いがあり、身長が高い人のほうに高い数値が見られたという結果が出ています。

一昔前まではカルシウムが身長を伸ばす栄養素であるとされ、亜鉛は身長を伸ばす栄養素としてあまり注目されない存在でした。
しかし、カルシウムにあるのは骨を丈夫にする作用であり、身長を伸ばす効果がないことが徐々に知られるようになっています。

亜鉛は生きるうえで欠かせない栄養素のひとつです

子どもに必要とされる亜鉛の摂取量は1日あたり4~9mgであり、年齢が上がるにつれて必要になる量が増えていきます。
人間の身体には1.4~2.3gほどの亜鉛が含まれていますが、たとえわずかな量であっても生命活動を支えるために欠かせない栄養素のひとつです。

亜鉛は新陳代謝を高めるための酵素を生み出す成分となり、タンパク質の合成やDNA、RNAの合成にも深い関わりを持っています。
さらに細菌やウィルスなどから身体を守る免疫機能を手助けし、細菌やウィルスが体内で増殖しようとする力を抑えます。

亜鉛は抗酸化反応にも関係し、活性酸素が細胞に悪影響を与えることを防ぎ、ビタミンAと一緒になって白血球が細菌やウィルスを攻撃するのを助けます。

また亜鉛には記憶力を高める効果があると考えられています。
必然的に学校での生活が多くなる子どもにとって、身体の機能と頭の働きをサポートしてくれる亜鉛は欠かせない栄養素であると言えるでしょう。

亜鉛が不足すると健康を損なうさまざまなトラブルを招きます

人間にとって重要な役割を持つ亜鉛ですが、腸での吸収率が悪く、慢性的に不足しやすいという特徴があります。
もし亜鉛が不足してしまうと、どのような症状が引き起こされるのでしょうか。

味覚障害

人間の舌には味を感知するための器官が備わっていますが、亜鉛が不足すると味がわからなくなることがあります。
味を感じづらくなることから、食欲不振を招くこともあります。

乾燥肌

健やかな肌に必要なコラーゲンは、亜鉛の作用によって合成されています。
肌が乾燥し、皮膚炎などを発症することもあります。

脱毛

亜鉛が不足すると細胞分裂がされなくなり、髪が生えづらくなります。
また、抜け毛の原因になることも指摘されています。

性的発達の遅れ

亜鉛が不足することで性ホルモンの分泌量が低下し、性的発達に遅れが見られることがあります。
性的発達の遅れは、低身長の原因のひとつとして考えられています。

亜鉛が不足すると、あらゆる欠乏症が発生するリスクが高まります。
このようにさまざま症状が現れた状態は、一般的に亜鉛欠乏症と呼ばれています。

食事から亜鉛を摂取しましょう


亜鉛が不足しやすい栄養素であることをお伝えしましたが、かと言ってサプリメントなどで亜鉛を補うことはあまりおすすめできません。
低身長を改善するために必要な栄養素は、なるべく食事から摂取したほうが良いでしょう。
亜鉛を含む食品を効率よく摂取させ、お子さんを食事の面からサポートしてあげましょう。

【肉類】

・豚レバー(6.9mg)
・牛肩肉(5.0mg)
・牛ひき肉(4.3mg)

【魚介類】

・カキ(13.2mg)
・煮干し(7.2mg)
・カニ缶(4.7mg)
・ウナギ(2.7mg)

【乳製品】

・牛乳(0.4mg)
・パルメザンチーズ(7.3mg)
・プロセスチーズ(3.2mg)
・カマンベールチーズ(2.8mg)

【豆・穀類】

・大豆(3.2mg)
・きな粉(3.5mg)
・納豆(1.9mg)
・油揚げ(2.4mg)
・ごま(5.9mg)

特に大豆は身長を伸ばすために、是非食卓に取り入れたい食品です。
大豆には良質なタンパク質が豊富に含まれており、タンパク質には骨の成長を促進する作用があります。

低身長の原因は多岐にわたるため、治療についての相談は専門医療機関がおすすめです。

(まとめ)亜鉛を摂取すると低身長を改善できる?

1.亜鉛は成長ホルモンの分泌を促し低身長を改善するサポートをします

亜鉛に低身長を改善する作用があるとされるのは、亜鉛が体内の酵素に働きかけることによって、成長ホルモンの分泌を促すからです。身長が高い人と低い人では、身長が高い人のほうが体内の亜鉛の量が多いこともわかっています。

2.亜鉛は生きるうえで欠かせない栄養素のひとつです

亜鉛には亜鉛は新陳代謝を高める作用のほか、免疫機能を上げて細菌やウィルスから身体を守る働きがあります。記憶力を向上させる効果もあるとされ、学習面においても子どもにとって欠かせない栄養素と言えます。

3.亜鉛が不足すると健康を損なうさまざまなトラブルを招きます

亜鉛には腸で吸収されにくいという特徴があり、慢性的に不足しやすい栄養素であると言われています。亜鉛不足になると味覚障害、性的発達の遅れなどを発症することがあります。

4.食事から亜鉛を摂取しましょう

不足しがちな亜鉛はサプリメントではなく、食事から摂取することが望ましいです。亜鉛を含む食品には豚レバー、カキ、チーズ類などがありますが、特に大豆はタンパク質も多く含んでいるため、積極的に食べさせたい食品です。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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院長 齋藤まい医師