低身長を克服するために必要なのはバランスのとれた栄養素です


低身長を克服するためには、栄養バランスのとれた食事が必要不可欠です。
人間の身体は食べた物から作られていると言っても過言ではありません。

栄養バランスのとれた食事が身長が伸びやすくなる身体を作り上げていきます。
身長が伸びるために必要な栄養素はいくつもありますから、それらを日々の食事から摂取することが、骨を作り身長を伸ばすことに繋がります。

サプリメントなどで手軽に栄養素を摂ることもできますが、あくまでも食事から摂取することを意識しましょう。

身長を伸ばすために最も重視したい栄養素はタンパク質です

子どもの身長に関わる栄養素はいくつもありますが、中でもタンパク質は子どもの低身長を改善するうえで最も重視したい栄養素になります。
身長が伸びるということは骨端軟骨で骨芽細胞が新しい骨を作り出していくことを意味しますが、この働きを支えるコラーゲンはタンパク質から作られています。
またタンパク質は人間の生命活動を支える栄養でもあり、筋肉や血液の材料となるだけでなく、酵素やホルモン、免疫機能を司る物質を生み出す働きもあります。

子どもの身長を伸ばすには成長ホルモンの分泌を増やすことが必要となりますが、この成長ホルモンそのものがアミノ酸から構成されているタンパク質となります。
成長ホルモンは細胞においてタンパク質の合成を活性化し、身体の成長を促進します。

成長ホルモンがタンパク質を合成するには多くのエネルギーを消費しますが、細胞内の糖や脂肪の代謝を促進することで、同時にエネルギーを生み出します。
また骨を伸ばすにはソマトメジンというホルモンが必要となりますが、成長ホルモンは肝臓に働きかけることによって、このソマトメジンを増やします。

ソマトメジンには骨や筋肉に働きかけることで、タンパク質の合成を促進する働きがあります。

カルシウムは身長を伸ばすのではなく骨を強化する栄養素です


カルシウムを多く摂ると身長を伸ばせるという考え方は長いこと定説的に広まっていましたが、医学的に見てみるとカルシウムそのものに骨を伸ばす効果はありません。
子どもの頃に牛乳をたくさん飲まされた、あるいは子どもに牛乳をたくさん飲ませたという経験をしたことがある方は少なくないでしょう。

カルシウムが骨に関わる栄養素であることは間違いないですが、カルシウムの働きは骨を伸ばすことではなく、骨を強化することにあります。
カルシウムに骨を伸ばす効果がないからといって、カルシウムが子どもの成長に必要ない栄養素だというわけではありません。

カルシウムには骨を強くし骨の材料となる以外にも、さまざまな作用があるからです。

・歯の材料となる
・イライラを鎮めて気持ちを安定させる
・アレルギーを抑える
・小児くる病の予防

日本人は慢性的にカルシウムが不足していると言われています。
毎日の食事で効率よくカルシウムを摂取することが大切です。

ビタミン類には子どもの成長をサポートする役割があります

子どもの成長を支える主な栄養素は骨を伸ばすタンパク質と、骨を強くするカルシウムであることをお伝えしましたが、これらの栄養素の働きをサポートするのがビタミンB6になります。
ビタミンB6にはタンパク質をアミノ酸に分解し、アミノ酸の働きを助ける役割があります。

体内のタンパク質はアミノ酸に変化することでエネルギー源となり、人間の生命活動に大きく関与します。アミノ酸には数多くの種類があり、その中には成長ホルモンの分泌を助ける役割を果たすものもあります。

またビタミンDには、吸収率の悪いカルシウムを骨に定着させる働きがあり、カルシウムと一緒に摂取することでその働きを高めます。
カルシウムを血液中に取り込み、カルシウムが体外に流出してしまうことを防いで骨代謝のバランスを調整します。

子どもの低身長を改善するためには、家庭内での栄養面のサポートはとても重要です。
低身長の治療を行っている専門医療機関に相談しながら、取り組んでいきましょう。

(まとめ)低身長を克服するために必要な栄養素とは?

1.低身長を克服するために必要なのはバランスのとれた栄養素です

人間の身体は食べた物から作られていると言っても過言ではなく、低身長を克服するには栄養バランスのとれた食事が必要です。栄養素はサプリメントではなく、手作りの食事からの摂取を意識することで、身長が伸びやすい身体作りに繋がります。

2.身長を伸ばすために最も重視したい栄養素はタンパク質です

身長を伸ばすために必要な栄養素の中で最も重視したいのは、タンパク質です。タンパク質は骨芽細胞が新しい骨を作り出すために必要なコラーゲンを生み出します。
また筋肉や血液の材料となったり、免疫機能を司ったりすることで人間の生命活動を支えます。

3.カルシウムは身長を伸ばすのではなく骨を強化する栄養素です

カルシウムを摂ると身長が伸びるという考え方が一般的に広まっていましたが、カルシウムの働きは骨を伸ばすことではなく、骨を強化することです。カルシウムは歯や骨の材料となり、ストレスやアレルギーの抑制、小児くる病の予防といった作用があります。

4.ビタミン類には子どもの成長をサポートする役割があります

子どもの成長を支える栄養素はタンパク質とカルシウムだけでなく、ビタミン類の働きも欠かせません。ビタミンB6はエネルギー源となるアミノ酸の働きを助け、ビタミンDはカルシウムの定着を助けます。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe
経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 田邊雄医師